OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)実機レビュー
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OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)は、ゲームを快適に楽しめるよう設計されたOMENシリーズのノートPC(OMENシリーズの一覧はこちら)。AMD Ryzenプロセッサを搭載した16.1インチゲーミングノートPCです。
【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】
HPゲーミングPCシリーズ | 性能 | 特徴 |
OMEN (ハイエンドゲーミング) |
高 ↑ ↓ 低 |
圧倒的なパフォーマンスを発揮できるよう設計されたHPのハイエンドゲーミングシリーズ。 |
VICTUS (ライトゲーミング) |
カジュアルにゲームを楽しむためのゲーミングPC。シンプルなデザインに仕上がっているほか、より手頃な価格でゲームを楽しめるよう設計されています。 |
HPにはゲーミングPCブランドとして、OMENシリーズのほかに、コストパフォーマンス重視のライトゲーミングVictusシリーズが用意されています。OMENとVictusは兄弟ブランドですが、OMENシリーズは、圧倒的なパフォーマンスを発揮できる設計されています。
OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)の主な特徴は次のとおりです。
- AMD Ryzen 6000シリーズプロセッサ搭載
- ゲームを堪能できるハイスペックな構成(GeForce RTX搭載モデルを選択可能)
- 16.1インチパネル搭載
- リフレッシュレートの高いパネルを採用
ここでは、OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)の特徴・スペック等について詳しく解説します。
OMEN 16(AMD)(2021年モデル)実機レビュー
OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)の先代モデルOMEN 16(AMD)(2021年モデル)についてレビューしています。詳しくはOMEN 16(AMD)レビューを参照してください。
【参考】OMEN 16-n(AMD)動画
OMEN 16-n(AMD)に関する動画をYouTubeにアップしています。
- 目次
- 1)濃いめのシルバーを基調としたシンプルなデザイン
- 2)スペック
- 3)パッケージをチェック
- 4)パフォーマンスをチェック
- 5)効率的なエアフローを確保
- 6)16インチパネルを搭載
- 7)特徴/使い勝手をチェック
- 8)各パーツをチェック
- 9)同梱物をチェック
- 10)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
AMD Ryzen 7 6800Hプロセッサ/16GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop グラフィックス
*当サイト向け特別クーポンが提供されています。個人向けPCが7%オフ/法人向けPCが4%オフになるクーポンが利用可能です。【プロモーション/提供:株式会社日本HP】
1)濃いめのシルバーを基調としたシンプルなデザイン
OMEN 16-n(AMD)は濃いめのシルバーを基調としたカラーリングを採用。マイカシルバーというカラーリングです。
一見しただけではゲーミングPCとは気付かないぐらいシンプルなデザインに仕上がっています。
天板部中央に配置されているダイヤモンドにも色が付けられておらず、人によっては地味に感じるかもしれないですね。かつてのOMENシリーズのような奇抜さはありません。
パームレストの右端に入っている「16」というロゴが、ちょっとゲーミングPCっぽさを感じさせます。
照明の光が当たると、また違った感じになります。
天板部の表面はマット調の仕上がりになっており、触るとサラサラします。ただし、指紋や汚れは付きやすいので、気になる人はこまめに汚れを拭き取る必要があります。
キーボードおよびその周囲部分、
底面部も、天板部と同じカラーリングを採用。
落ち着いたデザインなので、クリエイティブワークなど、 ゲーム以外の用途でも違和感なく使えると思います。
2)スペックをチェック
OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)の主なスペックは次のとおり。第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルのOMEN 16-k(インテル)(2022年モデル)のスペックも並べてみました。
→参考:OMEN 16-k(インテル)(2022年モデル)詳細情報
機種名 | 【参考】 OMEN 16(インテル) OMEN by HP 16-k0000シリーズ |
OMEN 16(AMD) OMEN by HP 16-n0000シリーズ |
カラーリング | シャドウブラック | マイカシルバー |
液晶 | 16.1インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ
(144Hz / 7ms / 1920×1080 / 300nit / sRGB 100%)
テュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ 16.1インチワイド・QHD非光沢・IPSディスプレイ (165Hz / 3ms / 2560×1440 / 300nit / sRGB 100%) NVIDIA G-Sync対応 テュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ |
16.1インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ
(144Hz / 7ms / 1920×1080 / 300nit / sRGB 100%)
AMD FreeSync Premium 対応
テュフ・ラインランド®Eyesafe認定ディスプレイ 16.1インチワイド・QHD非光沢・IPSディスプレイ (165Hz / 3ms / 2560×1440 / 300nit / sRGB 100%) テュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ |
CPU | インテル Core i5-12500H プロセッサー
(最大 4.50GHz, インテル スマート・キャッシュ 18MB) インテルCore i7-12700H プロセッサー(最大 4.70GHz, インテルスマート・キャッシュ 24MB) |
AMD Ryzen 7 6800H 8 コア/16 スレッド・プロセッサー + Radeon™ グラフィックス |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz (最大32GB) | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz (最大32GB) |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2)
(PCIe Gen4 NVMe M.2 空×1)
1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) (PCIe Gen4 NVMe M.2 空×1) |
1TB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) (PCIe Gen4 NVMe M.2 空×1) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop グラフィックス6GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop グラフィックス8GB (GDDR6) |
AMD Radeon RX 6650M モバイル・グラフィックス8GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop グラフィックス8GB (GDDR6) |
光学ドライブ | なし | なし |
Thunderbolt | 対応 | 非対応 |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth5.3 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth5.2 |
バッテリ駆動時間 | 最大6時間30分(RTX 3060搭載モデル)/ 最大6時間(RTX 3070 Ti搭載モデル) |
最大 9時間30分(RX 6650M搭載時)/ 最大 7時間30分(RTX 3070 Ti搭載時) |
寸法 (幅x奥行きx高さ) |
約 369.2 × 248 × 23 mm | 約 369.2 × 248 × 23 mm |
最小重量 | 約 2.41 kg | 約 2.41 kg |
CPU
CPUはAMD Ryzen 6000シリーズのAMD Ryzen 7 6800Hプロセッサ搭載モデルを選択可能。
CPU | AMD Ryzen 7 6800H |
コアの数 | 8 |
スレッドの数 | 16 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.70GHz |
メモリ
メモリは16GB搭載モデルを選択可能。ゲーミングPCなので、もっと大容量のメモリが選べるオプションがあるといいのですが、残念ながら設定されていません。8GB×2のデュアルチャネル構成。メモリスロットは2基しかないので、購入後に自分で増設することはできません。交換すれば最大32GBのメモリ構成にすることができます(自分で交換・増設すると保証の対象外となるので、自己責任でお願いします)
ストレージ
ストレージは、1TB SSDの構成モデルを選択可能。従来からあるHDDを搭載したモデルは用意されていません。
価格 | アクセス速度 | 耐衝撃性 | 静音性 | 重量 | |
HDD | ○ | △ | △ | △ | △ |
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。 | |||||
SSD | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。 |
スペック表を確認したところ「(PCIe Gen3 NVMe M.2 空×1」と明記されているため、増設することが可能だと思われます(増設は保証の対象外)。
ちなみにレビュー機の使い始めの空き領域は881GBでした(空き領域はマシン構成等によって異なる可能性あるので参考程度にしてください)。
グラフィックス
グラフィックスには、高性能グラフィックスのAMD Radeon RX 6650M モバイル・グラフィックス8GB (GDDR6)/NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop グラフィックス8GB (GDDR6)搭載モデルを選択できます。
4)パフォーマンスをチェック
OMEN 16-n(AMD)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【アドバンスプラスモデル】
AMD Ryzen 7 6800Hプロセッサ/16GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop グラフィックス
CINEBENCHでCPUのパフォーマンスを計測。
CPU | CINEBENCH R23のCPU(マルチコア)のスコア |
インテルCore i7-12800HX | 13961pts |
AMD Ryzen 7 6800H(レビュー機搭載) | 12789pts |
インテルCore i7 12700H | 10887pts |
インテルCore i7 1260P | 9651pts |
AMD Ryzen 5 5600H | 9530pts |
AMD Ryzen7 5825U | 8642pts |
インテルCore i5 1240P | 8374pts |
インテルCore i7 1255U | 6751 pts |
インテルCore i5 1235U | 6663pts |
AMD Ryzen5 5625U | 7058pts |
インテルCore i3 1215U | 5744pts |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています |
高いスコアを記録しています。
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 16094 | すごく快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 15052 | 非常に快適 |
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
高品質 |
1920×1080 | 9012 | とても快適 |
ハイエンドのグラフィックスNVIDIA GeForce RTX3070 Tiを搭載しているだけあって、負荷が重めのゲームも、とても快適に楽しめるという結果が出ています。
3DMarkベンチマーク「Fire Strike」のグラフィックススコアは次のとおり。
他のグラフィックスのスコアと比較してみました。
グラフィックス | 3DMarkベンチマーク Fire Strike グラフィックスのスコア |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop (他のモデル搭載) | 25562 |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop | 22269 |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop (レビュー機搭載) | 21733 |
NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop | 20184 |
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti | 12674 |
NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop | 12247 |
AMD Radeon RX 6500M | 11002 |
NVIDIA GeForce GTX 1650 | 8782 |
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti | 6555 |
NVIDIA GeForce GTX 1050 | 5627 |
インテルIris Xeグラフィックス(CPU内蔵タイプ) | 4247 |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています |
他のRTX 3070 Ti搭載モデルよりも、スコアが伸びませんでした。
5)効率的なエアフローを確保
OMEN 16-n(AMD)では、ゲーミングマシンで発生しやすい熱問題の発生を抑えるために、しっかりした排熱設計を採用。4方向排気による合計6方向のエアフローを確保しています。
底面部の半分近くが通気孔で占められているのがわかります。左右にファンを配置しており、ここから吸気します。
背面部の左右に通気孔を配置。
左側面部と
右側面部にも通気孔が配置されています。
底面部から吸気して、背面部から排出する仕組みになっています。
負荷がかかると、背面部から熱が放出されるので、背面部側には一定のスペースが開けておく必要があります。
底面部のゴム足が高めに設定されているため、机と底面部の間のスペースを確保でき、より多くの冷気を取り込めるようになっています。
負荷がかからない状態では静かですが、ベンチマーク実行時など高い負荷がかかると、ファンの回転音が上がって、風切り音が大きくなり、少し耳障りに感じることがありますが、うるさすぎるという印象は受けませんでした。
ファンの回転数が上がることで、冷却は上手くいっているようで、ベンチマーク実行後、底面部を触ると少し温かくなる程度。すごく熱いとは感じませんでした。背面部もそれほど熱い感じはないですね (*このあたりの受け止め方には個人差があると思います。またマシン構成/使用状況/環境によっても変わってくると思うので、あくまで参考程度にしてください)。
6)16インチパネルを搭載
OMEN 16-n(AMD)は16.1インチパネルを搭載。
画面が大きいので非常に見やすいです。
14インチノート(上の画像の左)、ゲーミングマシンではない16インチノート(上の画像の右)と比較してみました。真ん中がレビュー機です。
レビュー機はゲーミングマシンで、冷却性能を高めるなどの理由でボディが大きめです。
B5サイズのノートと比べてみました。
ボディは大きめですが、それほど扱いづらさは感じないですね。
厚さは23mm。
分厚く、がっちりとした印象です。
しかし、そんなに持ちづらさは感じません。
ゲーミングマシンではない16インチノートと比較するとこんな感じ。やはりレビュー機の方が分厚いです(写真の下側がレビュー機)。
重量は実測値で2.31kg。
結構重め。
この重さであれば、基本は室内で据え置きで使うのがいいでしょうね。
室内を移動するぐらいであれば、それほど苦にはなりませんが、 外に持ち出そうとするときには、結構気合いを入れる必要があると思います。
ビジネスバッグに入れて持ち歩くのもいいですが、
外に持ち出すときは、ディパックに入れて背負えば、多少負担は軽減できます。
重いのですが、ノートPCなので一定の機動性は確保しています。なので、外出先でも愛用のマシンでゲームを楽しみたい(友人宅でゲームしたいなど)という場合でも、がんばれば外に持ち出せると思います。
ただし、ACアダプタ/電源ケーブルとPC本体を合わせると約3.1kgになり、かなりの重さになります・・・
ボディの堅牢性は結構高めのため、片手だけで持ってもボディのよじれ・たわみを感じることはありませんでした。
7)特徴/使い勝手をチェック
搭載している端子類
OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)に搭載している端子類は次のとおり。
- HDMI 2.1 出力端子 × 1
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×3 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)
- ネットワークポート(RJ45)×1
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
- SDカードスロット
搭載しているUSB端子 | 最大転送速度 | 個数/場所 |
USB Type-A | 5 Gbps | 2個/右側面部 1個/左側面部 |
USB Type-C | 10 Gbps | 2個/背面部 |
搭載しているUSB端子は全部で5個。従来からあるType-A端子が3つ、前後の向きのないType-C端子が2つです。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 備考 | |
Alt Mode-DisplayPort | 外部映像出力可能 | ○ | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 受給電可能 | ○ | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 |
最大40Gbpsで転送可能 | × | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
Alt Mode-DisplayPortに対応しているため、外部映像出力が可能。さらにPowerDeliveryにも対応しているため、充電も可能。Thunderbolt 4には非対応です。
映像出力
OMEN 16(AMD)では、映像出力端子として、HDMI端子/USB Type-C端子×2の3つが用意されています。すべて背面部中央に配置されています。
これら3つの端子を使って24インチモニタ/27インチモニタ/4KTVの計3台のモニタに接続したところ、4画面同時出力することができました。
4画面同時出力すると、表示領域が大幅に広くなるため、複数のウィンドウを並べて表示できるようになります。この結果、作業効率を大幅にアップさせることができます。また広い画面でゲームを楽しむこともできます。
HDMI端子経由で4Kテレビに接続したところ、4Kの解像度で出力できました。また4Kで出力する際、リフレッシュレートが30Hzに制限されてしまうモデルもありますが、レビュー機では60Hzに出力できています。
指紋認証・顔認証
指紋認証・顔認証機能は搭載されていません。
サウンド
北欧の老舗音響メーカーBang&Olfusenと共同開発したスピーカーを搭載しています。
底面部の前面部寄りの左右にスピーカーを配置。
デュアルスピーカーを搭載しています。
OMEN Gaming Hubが用意されている
OMEN 16-n(AMD)には、OMEN Gaming Hubツールが同梱されています。
OMEN Gaming Hubツールを使って、マシンの状態のチェック、 パフォーマンスのコントロールを実行できます。
キーボード右上にあるボタンを押すと、
OMEN Gaming Hubツールが起動します(「スタート」メニューからも起動できます)。
「システムモニター」タブでGPU/CPU/RAMの使用率を確認できます。
「パフォーマンス コントロール」タブでは、電源モード/温度コントロールの設定が可能。「電源モード」ではデフォルトの「最適」に加えて、
「パフォーマンス」を設定可能。
「温度コントロール」はデフォルトでは「自動」に設定されていますが、「最大」と「手動」に切り替えることが可能です。画面に表示される「RPM」はファンの回転数を表します。
「最大」に設定すると、ファンの回転数が上がり、常に最大冷却しようとします。冷却効果は高まりますが、ファンの風切り音が大きくなりとてもうるさいので、音が気になる環境では自重したほうがいいと思います。
「手動」ではファンの回転数を手動で設定できます。
一番下には「システム温度」が表示されます。左から順にCPU温度、GPU温度、CPU使用率が示され、マシンの状態をリアルタイムで確認できます。
8)各パーツをチェック
OMEN 16-n(AMD)の各パーツをチェックします。
ディスプレイ
OMEN 16-n(AMD)では、次のいずれかのパネルを搭載したモデルを選択できます。
FHDパネル | QHDパネル | |
サイズ | 16.1 | |
最大解像度 | FHD(1920×1080ドット) | QHD(2560×1440ドット) |
パネル | IPS | |
光沢/非光沢 | 非光沢 | |
応答速度 | 7ms | 3ms |
リフレッシュレート | 144Hz | 165Hz |
輝度 | 300nit | |
色域 | sRGB 100% | |
タッチ対応 | × | |
AMD FreeSync Premium 対応 | ○ | × |
ブルーライト対策 | テュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ |
レビュー機はQHDパネル搭載モデルです。
16.1インチパネルを搭載。
大きめのパネルを採用しているので、画面が見やすいです。
27インチモニタと比較してみました。
最大解像度はFHD対応の1920×1080ドット/QHD対応の2560×1440ドットのパネルを搭載したモデルを選べます。
QHDパネルの方が、より精細感の高い表示が可能。
文字の表示も滑らかです。
パネルは表示の綺麗なIPSパネルを採用。
メリット | デメリット | |
TN |
|
|
VA |
|
|
IPS |
|
|
パネル全体に色ムラがなく、均一な表示を実現。
色鮮やかな表現が可能です。
視野角も広いため、斜め方向から見ても見え方に変化はほとんど感じません。
sRGB 100%の色域を確保しており、一般的なパネルと比べて忠実な色再現が可能です。
色域が狭いパネルを搭載したノートPCを並べてみました(左が色域が狭いパネル搭載モデル。右がレビュー機)。色域が狭いパネルは、暖色系が黄色っぽく描写されますが、レビュー機はより忠実に再現されているのが わかります。
27インチの4Kパネル搭載モニタ(IPSパネル/sRGB 99%)に接続してみました。見え方に大きな差はないですね。
非光沢パネルを採用しています。光沢パネルと比べると、色の鮮やかに劣りますが、反射が少なく映り込みが発生しにくいので、長時間ゲームで画面を見続けても目が疲れにくいと思います。
メリット | デメリット | |
光沢パネル |
|
|
非光沢パネル |
|
|
光沢パネル搭載モデル(上の画像の左)を並べてみました。光沢パネルの方が映り込みが発生しやすいので、適宜角度を調整する必要があります。
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換わったかを計測する値のこと。Hz(ヘルツ)で示され、1秒間に60回書き換わると60Hzと表現されます。
リフレッシュレートが低いとチラツキが生じたり、映像が滑らかに表現されない、などの問題が生じ、ゲームを存分に楽しむことができません。
OMEN 16-n(AMD)に搭載されるパネルの最大リフレッシュレートは144Hz or 165Hz。レビュー機は165Hzパネルを搭載。一般的なモニタのリフレッシュレートが60Hzですから、より滑らかな表現が可能になります。「設定」画面の「ディスプレイの詳細設定」でリフレッシュレートの切り替えが可能です。
実際にゲーム画面を見たところ、滑らかに表現されるので、 よりゲームの世界に浸ることができます。
タッチ操作には非対応です。
OMEN 16-n(AMD)にはAMD FreeSync Premium対応パネルと非対応パネルが用意されています。
AMD FreeSync Premiumとは VRR(Variable Refresh Rate)テクノロジーのことを指し、NVIDIA社からは「G-Sync」、AMD社からは「FreeSync」という規格が提供されています。
ゲームのフレームレートがパネルのリフレッシュレートと食い違うと、表示崩れ(テアリング)/もたつき(スタッタリング)が発生することがあります。VRRを使うことで、滑らかに表現することが可能になります。
なお、ディスプレイは上の画像のところまで傾けることが可能です。
キーボード
16インチクラスのパネルを搭載しているノートPCの場合、キーボード右側にテンキーを搭載するケースが多いのですが、OMEN 16-n(AMD)ではテンキーは非搭載です。
キーボード右側には矢印キーなどが配置されています。
左端の半角/全角キーが小さめ。
Enterキーもちょっと小さめです。
キートップのフォントの視認性が高いですね。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.5mm。 最近のノートPCとしては標準的なレベルのキーストロークです。
強く押してもたわみはあまり気にならないですね。
押し心地は良く、反発が適度にあり、ストレスなくタイピングできます。 打鍵音もそれほど気にならないです
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mm。
フルサイズ(19mm)よりも狭いのですが、あまり窮屈な感じはしないです。
キーボードにはバックライトを装備。
Fn+F4キーを押せば、オン/オフの切り替えが可能です。明るさの設定はできません。
4つのゾーンで色を設定できます。モードは静止/オフの2つだけです。OMEN Gaming Hubツールの「LEDコントロール」でカスタマイズすることが可能。
部屋の中を暗くしてゲームの世界に浸ることができます。
電源ボタンはキーボードの一番上のファンクションキーの列に配置されています。電源がオンの状態で電源ボタンの白色のランプが点灯します。
この位置に電源ボタンがあると誤って押してしまうことがありますが、軽く押したぐらいでは誤動作してしまうことはありませんでした。
タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
サイズは大きめ。
表面も滑らかで、思ったところにポインタをスムーズに移動できます。クリックするときの押した感触もちょうどいい感じです。
Fn+F11を押すことでタッチパッドの有効/無効に切り替えることができます。ゲーム中に誤動作させたくない場合や外付けのマウスを利用する場合、タッチパッド機能をオフにしておくことができます。
右側面部
上の画像の左から順に、USB Type-A×2を配置。
右側面部のすべての端子類にデバイスを接続したところ。
左側面部
上の画像の左から順に、USB Type-A、LAN、ヘッドホン/マイクコンボ端子、SDカードスロットを配置。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
背面部
左右に通気孔、中央に端子類が配置されています。
先代モデルでは、背面部に端子類は配置されていませんでしたが、本モデルでは背面部に端子類を配置。
左から順に、USB Type-C×2、HDMI、電源端子を配置。
すべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。
背面部に端子類があると、ケーブル類を接続するときにボディを動かす必要があるほか、 背面部側に一定のスペースを確保する必要があります。
しかし、 電源コネクタやHDMI端子が配置されているため、ゲームするときに、電源ケーブルやHDMIケーブルなどが視界に入らず、ゲームの世界に没入することができます。
前面部
前面部に端子類は配置されていません。
中央に窪みが設定されており、
カバーを開けるときに指をひっかけやすいです。
底面部
通気孔が大きめに取られています。
中央には「OMEN」のロゴが刻まれています。
9)同梱物をチェック
OMEN 16-n(AMD)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは、搭載しているグラフィックスによって 異なる可能性があります(レビュー機はNVIDIA GeForce RTX3070 Ti搭載モデル)。
消費電力が大きい高性能グラフィックスを搭載しているため、 ACアダプタもかなり大きめ。
平べったい形状をしています。
280W型のACアダプタを採用。
結束バンドが付いているので、まとめることが可能。
ストッパが付いているので、ケーブルをACアダプタに巻きつけて固定することも可能。ただし、いちいち巻きつけるのが面倒くさいし、はずれはすいので、結束バンドを使った方が楽だと思います。
L型コネクタを採用。
背面部にある電源端子に接続して充電しますが、
L型コネクタのおかげで最小限のスペースで接続できます。
破断しないよう電源ケーブルは太め。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は807g。結構重量があります。
各パーツ詳細、セットアップ方法などを示したペーパーも同梱されています。
まとめ
OMEN 16-n(AMD)(2022年モデル)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。
- AMD Ryzen 6000シリーズプロセッサ搭載
- ゲームを堪能できるハイスペックな構成(GeForce RTX搭載モデルを選択可能)
- 16.1インチパネル搭載
- リフレッシュレートの高いパネルを採用
コスパに優れたAMD Ryzenプロセッサを搭載。NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti搭載モデルを選択できます。16インチという大きめのパネルを搭載しているため、 ゲームへの世界に浸ることができます。
性能重視だがデスクトップPCは嫌で、一定の機動性は確保したい人におすすめです。シルバーをベースとした落ち着いたデザインに仕上がっているので、 動画/画像編集などのクリエイティブワークに使っても違和感はないと思います。
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(更新日:2023年1月12日)