Spectre Foldable 17レビュー
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Spectre Foldable 17は、1台で3つのデバイス・5つのモードに変更できる3in1 PC。ノートPC兼タブレット兼デスクトップPCの三位一体型デバイスなので、状況に応じて多彩な使い方が可能です。
【プロモーション/株式会社日本HP】
シリーズ | 性能 | 特徴 |
★Spectre | 高 ↑ ↓ 低 |
先進テクノロジーを搭載しつつ、高級感のあるデザインを備えた、HPノートPCの最上位シリーズ。 |
ENVY | スタイリッシュなデザインに仕上げつつ、Spectreよりもお手頃感を出したプレミアムノートPC。 | |
Pavilion | カジュアルなデザインで、コスパを重視したスタンダードノートPC。 | |
HP | シンプルなデザインで価格を最重要視したエントリノートPC。 |
Spectre Foldable 17はHPの最上位シリーズであるSpectreシリーズに属する17インチディスプレイ搭載ノートPC(→Spectreシリーズの一覧)。主な特徴は次のとおり。
- 最大17インチとなる折り曲げ可能なディスプレイを搭載
- ノートPC/タブレット/デスクトップのスタイルで利用可能な3in1パソコン
- OLED(有機EL)パネル搭載モデル
- コンパクトボディ
イベントでHP Spectre Foldable 17に触ることができたので、ここではSpectre Foldable 17の特徴・スペック等について解説します。
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1)5つのモード(3つのスタイル)で利用可能な3in1パソコン
本モデルは、1台で5つのモード(通常ノートブックモード・1.5画面モード・2画面モード・タブレットPCモード・デスクトップPCモード)に変更できるPC。一台で多彩な使い方が可能です。
通常ノートブックモード。
一般的なノートPCのように使えます。この場合のパネルサイズは12.3インチ。ちょっと小さめかな。
キーボードをずらして1.5画面モードにすることが可能。
キーボードは簡単にずらせます。
パネルサイズは14インチ。かなり縦長の表示になります。液晶部分の折り目が斬新ですね。なおキーボードは英語キーボードのみを選択可能。日本語キーボードは用意されていないそうです。
2画面モード。完全にキーボードを取り外します。
多分キーボードとパネル部分は磁石でくっついているだけなので、キーボードは簡単に取り外せます。
パネル部分だけにすると、すごく新しいデバイスの感じがしますね。
このモードの場合、キーボードは自分の好きな場所に置いて作業できます。
デスクトップPCモード。
パネルを横に開いて立たせることで、デスクトップPCモードで利用できます。
パネル裏側にスタンドが収納されており、
このモードにしたいときに引き出せばOK。
17インチサイズの大きさになるので結構大きいですね。外で大きな画面で作業したいときに便利そう。
折りたたみできる部分が気になりますが、ちょっと見た限り、折り目はついてないようです。フラットなパネルの状態のように見えます。
タブレットPCモード。パネルを開いて17インチタブレットPCとして利用できます。
2)スペックをチェック
Spectre Foldable 17の主なスペックをチェックしてみましょう。
機種名 | Spectre Foldable 17 |
カラーリング | スレートブルー |
ディスプレイ | 最大17インチ・2.5K ブライトビュー(光沢)・OLED Foldableタッチディスプレイ (2560×1920 / 4:3 / 400nit) テュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイ |
CPU | インテル Core i7-1250U プロセッサー (最大 4.70GHz, インテルスマート・キャッシュ 12MB) |
メモリ | 16GB オンボード (5200MHz, LPDDR5) |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel Iris Xeグラフィクス(CPU内蔵) |
端子類 | Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応) |
バッテリ駆動時間 | 最大 12時間30分 (ノートブックモード) 最大 11時間30分 (デスクトップモード) |
付属品 | HP USB Type-C スマートハブ、キーボードチャージケーブル |
寸法 | 約 277 × 191 × 21.4 mm (折りたたみ時) 約 277 × 376 × 8.5 mm (展開時 ※ディスプレイのみ) |
重量 | 約 1.62 kg (キーボードを含む) 約 1.35 kg (ディスプレイのみ) |
価格(税込) | 798,600円 |
CPU
本モデルにはインテル Core i7-1250Uプロセッサを採用。最新世代は13世代なので、一世代前のプロセッサを搭載していることになります。
第12世代インテルCore | 性能 | 特徴 |
Hシリーズ |
高 ↑ ↓ 低 |
ゲーマーやクエイティブワーカー向けのハイパフォーマンスモデル |
Pシリーズ |
一般的なユーザー向けのモデル | |
Uシリーズ |
省電力が求められるモバイルPC/タブレットPC向けのモデル |
第12世代プロセッサの主なシリーズとして、高性能マシンに搭載される「Hシリーズ」、標準的な使い方が想定されるPC向けの「Pシリーズ」、モバイルPC向けの「Uシリーズ」の3つが挙げられます。
本モデルには、インテル Core i7-1250Uプロセッサを搭載したモデルを用意。消費電力重視の「Uシリーズ」を採用しています。
CPU | 第12世代インテル Core i7-1250U |
コアの数 | 10 (Performance-cores:8) (Efficient-cores:8) |
スレッドの数 | 12 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.70GHz |
キャッシュ | 12MB |
第11世代プロセッサでは同じ特徴を持つコアが搭載されていましたが、第12世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)が搭載されています。
コア数を増やすことでマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第12世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることができるようになっています。
メモリ
メモリは16GB搭載モデルを用意。動画・画像の編集、ゲームなどの負荷のかかる作業でなければ、16GBメモリで足りるシーンは多いと思います。オンボードメモリのため、購入後の交換/増設はできません。
ストレージ
ストレージは高速アクセス可能なSSDのみを搭載。HDD搭載モデルは用意されていません。1TB搭載モデルを選べます。
グラフィックス
グラフィックスは、Intel Iris Xeグラフィクス(CPU内蔵)グラフィックス搭載モデルを選択可能。高性能なグラフィックス搭載モデルは用意されていないので、描画処理能力が必要なタスク(動画の編集・ゲーム)などを快適にこなすのは難しいと思います。
スペックまとめ
ネットを見る、表計算ソフトを普通に使う、動画を再生するなどの負荷が軽めのタスクであれば、それほどストレス無く処理できるレベルのパフォーマンスは確保できると思います。
価格
この記事執筆時点の価格はなんと798,600円!!80万円近い価格設定です。今後安くなっていく可能性はありますが、なかなか強気の価格ですよね。
4)特徴をチェック
Spectre Foldable 17の特徴をチェックします。
搭載している端子類
搭載している端子類は次のとおり。
- Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
HDMI端子やSDカードスロット、ヘッドホン端子は搭載されていないので注意が必要です。
USB端子 | 最大転送速度 | 個数/場所 |
USB4 Type-C | 40 Gbps | 2 |
搭載している端子類はUSB Type-C端子が2つだけ。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 備考 | |
Alt Mode-DisplayPort | 外部映像出力可能 | ○ | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 受給電可能 | ○ | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 |
最大40Gbpsで転送可能 | ○ | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
2つあるUSB Type-C端子は両方とも、Alt Mode-DisplayPortに対応しているため、外部映像出力が可能です。さらにPowerDeliveryにも対応しているため、受給電も実行できます。
さらにThunderbolt 4にも対応。従来の規格であるThunderbolt 3と比べると、最大転送可能速度は40Gbpsで同じですが、Thunderbolt 3では40Gbpsの速度でデータ転送が可能なケーブルは最長0.8mでしたが、Thunderbolt 4では最長2mまで対応しています。
USB Type-Cアダプタ同梱
USB Type-C端子×2しか搭載されていないので、本モデルにはUSB Type-Cアダプタが同梱されています。
PCのUSB Type-Cポートに接続して使用します。USB Type-A 2.0、USB Type-A 3.0、HDMI2.0端子が利用可能になります。
映像出力
映像出力端子としてUSB Type-C端子を2個搭載。たぶん2つの外部モニタに接続して、3画面出力することができると思います。HDMI端子は非搭載です。
ペン同梱
Spectre Foldable 17にはHPアクティブペンが標準で同梱されています。4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応しており、約60時間の連続使用が可能です。タッチパネルを搭載しているため、絵を描いたり、文字を書いたりする際にペンを活用できると思います。
このように本体に磁石でくっつけることが可能です。
高画質なWebカメラ搭載
Spectre Foldable 17には約500万画素のWebカメラを搭載。一般的なノートPCの場合、約92万画素程度のWebカメラが搭載されていることが多いので、それと比べると高画質です。
カメラシャッターを搭載
カメラシャッターを搭載。Webカメラのシャッターをオンにすることで映像・画像の流出問題を回避できます。
顔認証対応
顔認証機能を標準で装備しているため、セキュリティを高めることができるうえ、ログイン時の手間を省けます。指紋認証機能は非搭載です。
バッテリ駆動時間
Spectre Foldable 17では、使用するモードによってバッテリ駆動時間が異なります。Webサイトのスペック表に記載されている値は次のとおり。
モデル名 | ノートブックモード | デスクトップモード |
バッテリ駆動時間 (MobileMark 25にて計測した数値で) |
最大 12時間30分 | 最大 11時間30分 |
サウンド
Spectre Foldable 17は、北欧の老舗音響メーカーBang&Olfusenと共同開発したサウンドシステムを採用。4つのスピーカーで構成されるクアッドスピーカーシステムです。
5)各パーツをチェック
Spectre Foldable 17の各パーツをチェックします。
ディスプレイ
Spectre Foldable 17では、最大17インチとなるパネルを採用。大きめのパネルを採用しているため、画面を見やすいと思います。一般的なパネルの場合、縦横比は16:9ですが、Spectre Foldable 17では4:3のパネルを搭載。
ディスプレイ | 主なスペック |
大きさ | 最大17インチ(縦横比4:3) |
パネル | OELD(有機EL) |
最大解像度 | 2.5K (2560×1920) |
光沢/非光沢 | 光沢あり(ブライトビュー) |
輝度 | 400nit |
タッチ/非タッチ | タッチ対応 |
OLED(有機ELパネル)は、液晶に比べて、色の表現が鮮やかなうえに、黒をしっかり表現できます。
有機ELディスプレイの主なメリット/デメリットは次のとおり。
- 高画質
- 黒をしっかり表現できる
- レスポンスが速い
- 焼き付きが発生しやすい
輝度が400nitの明るいディスプレイを採用しているため、明るく表示できます。
OLEDパネルの最大解像度は2.5K対応の2560×1920ドット。高精細パネルを搭載しています。
光沢パネルを採用。色鮮やかな表現が可能ですが、角度によっては照明などの映り込みが発生します。
パネル | 特徴 |
★光沢パネル | ○鮮やかな画質で楽しめる ×映り込みが発生しやすく、目が疲れやすい |
非光沢パネル | ○映り込みが発生しづらく目への負担を軽減できる ×光沢パネルに比べて鮮やかさに劣る ×表面がざらざらしているのでペンが摩耗しやすい |
まとめ
以上、Spectre Foldable 17の特徴について解説しました。主な特徴をまとめると次のとおり。
Spectre Foldable 17の特徴
- 最大17インチとなる折り曲げ可能なディスプレイを搭載
- ノートPC/タブレット/デスクトップのスタイルで利用可能な3in1パソコン
- OLED(有機EL)パネル搭載モデル
- コンパクトボディ
状況に応じて、5つのモードで利用できる3-in-1ノートPC。
最大17インチというノートPCとしては大きめのディスプレイを搭載しています。しかも表示の綺麗なOELDパネルを採用しています。
価格は80万円近くするのですごく高価。でもコンセプト的にはすごくおもしろい商品だと思います。これ1台でノートPCとしてはもちろん、デスクトップPCのように使えるのは結構便利だと思います。
価格が高くてもいいから、新しいテクノロジーを搭載したPCをいち早く試してみたい、という人にオススメです。
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(更新日:2023年12月23日)