HP ProBook 430 G7レビュー
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ProBook 430 G7は、HPの法人向けProBookシリーズに属する13.3インチ液晶搭載ノートPC。
ProBookシリーズは、コストを抑えつつ、ビジネスに最適な機能とデザインを兼ね備えたシリーズです。(→ProBookシリーズのモデル一覧はこちら)。
ProBook 430 G7の特徴をまとめると次のとおり。
- 13.3インチ液晶搭載のモバイルノートPC
- コンパクトなボディ
- 第10世代インテルCoreプロセッサ搭載
- アルミニウムを用いた落ち着いたデザイン
- LTEモデルを選択可能
ここでは、ProBook 430 G7の特徴・スペック等について詳しく解説します(レビュー機はWiFiモデルです) 。
- 目次
- 1)上質なデザイン
- 2)13.3インチ液晶搭載のコンパクトノートPC
- 3)スペックをチェック
- 4)高い耐久性/セキュリティを確保
- 5)使い勝手をチェック
- 6)各パーツをチェック
- 7)同梱物をチェック
- まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
1)上質なデザイン
HP ProBook 430 G7は、天板部分にアルミニウムを採用。
アルミニウムボディにより、高い堅牢性を確保できるうえ、上質な質感を実現しています。
光が当たったところの反射がとても綺麗。
カラーリングはシルバーのみ。ビジネスシーンで使っていても違和感のないカラーです。
キーボード周辺部分にもアルミニウムが採用されています。キーボードのブラックとシルバーのツートンがとても綺麗。
タッチパッドの周囲には、ダイヤモンドカットが施されており、デザイン上のアクセントになっています。
アルミニウムを用いることで、非常に洗練されたデザインに仕上がっていると思います。
ただし底面部については、触った感じとしてアルミではなく樹脂が用いられているようです。カラーリングに違いはないので違和感はありません。
2)13.3インチ液晶搭載のコンパクトノートPC
HP ProBook 430 G7は13.3インチパネル搭載のモバイルノートPC。
15.6インチ液晶搭載のProBook 450 G7と比較してみました。上の写真の右がProBook 430 G7です。
液晶の左右の外枠(ベゼル)がスリムなスリムベゼルデザインを採用しているため、コンパクトなボディを実現しています。
指と比べると、ベゼルのスリムさがよくわかります。
B5サイズのノートと比べたところ。
厚さは約18mm。非常にスリムなボディに仕上がっています。
スリムなので掴みやすいですね。
シャープな印象を与えます。
重量は1.43kg(実測値)。すごく軽いというわけではありませんが、厚みもそれほどなく、持ち運びしやすいです。
コンパクトなボディなので、脇に抱えて気軽に移動できます。
ビジネスバックからの出し入れも、ボディの左右が引っかかることもなくスムーズに行えます。
ディパックからもさっと取り出せます。
非常にコンパクトなボディに仕上がっているので、取り回しが楽ですね。
3)スペックをチェック
HP ProBook 430 G7の主なスペックをチェックしてみましょう。
WiFiモデル | LTEモデル | |
液晶 | 13.3インチ | |
最大解像度 | 1366×768ドット (非光沢方式) |
|
CPU | インテル Core i3-10110U プロセッサー(2コア、4MBキャッシュ、 2.10 GHz- 4.10 GHz ) インテル Core i5-10210U プロセッサー(4コア、6MBキャッシュ、 1.60 GHz- 4.20 GHz ) |
|
メモリ | 4GB(4GB×1)/ 8GB(8GB×1) / 16GB(16GB×1) SO-DIMM DDR4-2666、最大32GB | 4GB(4GB×1)/ 8GB(4GB×2) SO-DIMM DDR4-2666、、最大32GB |
SSD | なし / 128 GB M.2 2280 SATA SSD (SATA III ) / 256GB M.2 2280 PCIe NVMe SSD / 512 GB M.2 2280 PCIe NVMe SSD | 128 GB M.2 2280 SATA SSD (SATA III / 256GB M.2 2280 PCIe NVMe SSD) |
HDD | なし / 500GB HDD 7200rpm | - |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス (プロセッサー内蔵) | |
光学ドライブ | なし | |
外寸 | 308.5×231×18(最厚部、突起部含まず)mm | |
最小重量(kg) | 約1.44kg(公称値) |
ProBook 430 G7には、WiFiモデルに加えて、LTEを内蔵したLTEモデルが用意されており、対応するSIMカードを利用することで、快適な通信環境を構築できます。LTEモデルにはMicro SIMカードスロットが装備されています。
WiFiモデル/LTEモデルの両方で次の2つのプロセッサを選択可能。
■インテル Core i3-10110U プロセッサー(2コア、4MBキャッシュ、 2.10 GHz- 4.10 GHz )
■インテル Core i5-10210U プロセッサー(4コア、6MBキャッシュ、 1.60 GHz- 4.20 GHz )
メモリは4GB/8GB/16GB(WiFiモデル)、4GB/8GB(LTEモデル)の中から選択できます。Web閲覧/動画再生といった、負荷の軽いタスクがメインであれば4GBでもいいと思いますが、高い負荷がかかると処理にもたつきが発生する可能性があります。
余裕のあるパフォーマンスを確保したければ8GB以上のメモリを搭載するのがオススメです。
ストレージはWiFiモデルの場合、SSDのみ/HDDのみ/SSD+HDDハイブリッド構成のいずれかを選択できます。ハイブリッド構成の場合、高速アクセスできるSSD、大容量データを保存できるHDDのいいとこ取りが可能です。
LTEモデルではSSDのみを選択可能。HDDは選択できません。
グラフィックスはいずれのモデルもCPU内蔵タイプを搭載。高性能なグラフィックは選択できません。動画/画像の編集といった高い描画処理能力を必要とするタスクには不向きなので注意が必要です。
4)高い耐久性/セキュリティを確保
HP ProBook 430 G7では、米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアする高い耐久性を確保しています。
落下/振動/衝撃/粉じん/高度/高温/低温/温度変化などのテストに合格しているため、安心して使うことができます。
また、自動修復機能、自己回復型BIOSなど、多彩なセキュリティ機能を搭載しており、安全性を高めています。
ProBook 430 G7は東京で製造されています。「Made in Tokyo」のシールが誇らしげに貼り付けられています。
納期を短縮できるほか、海外で生産したPCを国内に持ち込む場合に比べ、移動距離が短くなるため、輸送中のトラブルが発生するリスクを減らせます。
5)使い勝手をチェック
HP ProBook 430 G7の使い勝手をチェックします。
起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまでの時間)を計測してみました。
1回目:17.20秒/2回目:17.43秒/3回目:16.83秒
このぐらいの速さで起動してくれるのであれば、待たされる感じはないですね。すぐに使い始めることができます。
搭載している端子類
HP ProBook 430 G7に搭載されている端子類は次のとおり。
・USB 3.1(Gen 1)ポート×2
・USB Tyep-C ポート(Power Delivery/DisplayPort対応)
・HDMIポート
・ネットワークポート(RJ45)
USB端子は全部で3つ。従来からあるUSB Type-A端子が2つ、前後の向きのないUSB Type-C端子が2つ搭載されています。
USB Type-C端子は、Power DeliveryとDisplayPortに対応しています。
・PowerDelivery対応:最大100Wまでの受給電可能→高速充電可能
・DisplayPort対応:外部映像出力可能
外部映像出力
ProBook 430 G7の外部映像出力端子として、HDMIに加えて、USB Type-C端子(DisplayPort対応)が利用可能です。
USB Type-C映像入力端子を搭載した24インチモニタとUSB Type-Cケーブルを介して接続してみました。
前述したように、USB Type-C端子はPowerDeliveryに対応しているため、充電することが可能(モニタも給電機能を搭載)。
USB Type-Cケーブル一本接続するだけで、外部映像出力と充電を同時に実行できるのはすごく便利です。
次に、この状態でHDMI端子にHDMIケーブルを接続し、27インチモニタに接続してみました。
すると、無事に3画面同時出力することができました。
Webカメラ格納可能
Webカメラがディスプレイ上部中央に配置されていますが、スライド式になっており、手動で蓋をすることができます。
上の写真は、カメラがオンの状態。レンズが見えてますね。
手で左にスライドさせると、
カメラに物理的に蓋がかかって、オフの状態になります。カメラを使わないときはオフにすることで、画像/映像の流出問題を回避できます。物理的に蓋がかかるので安心です。
スピーカー/マイクミュート機能搭載
HP ProBook 430 G7には、スピーカー/マイクミュート機能が搭載されています。
F5キーでスピーカーのオン/オフの切り替えが可能。オフの状態の場合、オレンジ色のライトが点灯します。
F8キーでマイクのオン/オフの切り替えが可能。こちらもオフの状態でオレンジ色のライトが点灯します。オンライン会議を実施中、こちらの音声を相手に聞かせたくない場合、ワンタッチでマイクをオフにできるのは便利です。
ディスプレイを180度開くことができる
HP ProBook 430 G7は、ディスプレイを180度開くことが可能。複数の人で画面を共有するときに便利です。
指紋認証センサー搭載
指紋認証センサーを標準で搭載。
いちいちパスワードを入力しなくても済むうえ、生体認証により、セキュリティを高めることができます。
片手でディスプレイを開くことができる
前面部中央には窪みが配置されており、指をひっかけやすいよう配慮されています。
ディスプレイを片手だけで開き切ることが可能。いちいち両手を使わなくてもいいので、ストレスフリーで使い始めることができます。
サウンド
スピーカーは、キーボードの上部に配置されています。この位置にスピーカーがあると、手で音が遮られることなく、直接耳に届きます。
音楽を聴いてみましたが、ちょっとこもった感じですね。高音部分が少しシャカシャカしますが、ビジネスノートPCであることを考えれば納得できるレベルかな。
6)各パーツをチェック
ProBook 430 G7の各パーツをチェックしてみましょう。
ディスプレイには13.3インチパネルを搭載。
表示は少し青みがかっています。
IPSパネルを搭載した24インチモニタと並べてみました。HP ProBook 430 G7の液晶表示が少し青みがかっているのがわかります。
斜め方向からの視野角は広めですが、
下方向からは見ると、表示が黒っぽくなってしまい、見づらくなります。ディスプレイのこの特性からして、おそらくはTNパネルを搭載していると思われます。TNパネルは価格が安いため、このあたりコスト重視ということなんでしょう。
表示の綺麗なIPSパネルと比べると、画質の点では大きな差があります(IPSパネルの方が綺麗/視野角が広い)が、きちんと真正面になるよう液晶の角度を調整すれば、それほど見づらさは感じません。
最大解像度は1366×768ドット。
最近は13.3インチ搭載モデルでもフルHD対応の1920×1080ドットの解像度を実現したモデルが増えていますが、HP ProBook 430 G7ではフルHDパネルは用意されていません。
画面表示が大きいので見やすいのですが、表示領域が狭いため、複数のウィンドウを横に並べて表示させるのはちょっと難しいですね。
文字潰れなどは発生していないため、文字表示は見やすいです。
非光沢パネルを採用しているため、照明などの映り込みが発生しづらく、長時間見続けても目が疲れにくいと思います。
キーボード。
個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。
テンキーは非搭載。特に小さなキーや変則的なキー配置は設定されていません。
キートップは滑りにくく指の収まりがいいですね。キーの端を押すだけでしっかり反応してくれるため、ストレス無くキータイピングできます。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.5-1.7mm。
ちょっと浅く感じますが、スリムタイプのノートPCとしては標準的なキーストロークです。打鍵感はやらわかめで、 打鍵音もそれほど大きくありません。
キーピッチは18.7mm。フルサイズのキーボード(19mm)と同程度のキーピッチを確保しているため、窮屈さは感じないですね。
快適なキータイピングが可能です。
キーボードの左上に電源ボタンを配置。電源をオンにすると白色のライトが点灯します。
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
滑りは良く、反応も良好です。
クリックボタン部分の反応も良く、押し込み幅もちょうどいい感じ。クリック音も、カチャカチャせず、タンタンという軽めの音なので耳障りではありません。
左側面部。写真左から順に、USB 3.1(Gen 1)ポート、 SDカードリーダーが配置されています。
SDカードリーダーにSDカードを装着したところ。少しだけSDカードがはみ出しています。
カードリーダーの右にはステータスライトが配置されており、マシンの稼働状態を確認できます。
右側面部。
写真左から順に、コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック、USB 3.1(Gen 1)ポート、HDMIポート、ネットワークポート(RJ45)、USB Type-C ポート(Power Delivery/DisplayPort対応)、電源コネクターが配置されています。
左右両側面部のすべての端子類にケーブル/デバイスを接続したところ。右側面部に多くの端子類が配置されているのがわかります。
前面部。ディスプレイを開くときに指を引っかけるための窪みが中央に配置されています。
背面部。
中央に「ProBook」のロゴが印字されています。
底面部。中央に通気孔が配置されています。
継ぎ目はなく、簡単には筐体内部にアクセスできない仕様になっています。
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更新日:2020年7月30日