HP ProDesk 600 G1 SF/CTレビュー
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ProDesk 600 G1 SF/CTは、HPの法人向けスリムタイプデスクトップPC。省スペースを実現したスタンダードモデルで、HP法人向けデスクトップの中でも高い人気を誇ります。
ここでは、ProDesk 600 G1 SF/CTの特徴、性能等について詳しくレビューします。
- 目次
- 1)スリムなボディ
- 2)スタンダードレベルの性能を発揮
- 3)使ってみた感想
- 4)各パーツをチェック!(前面部/背面部)
- 5)容易に拡張可能
- 6)まとめ
ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。
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1)スリムなボディ
HP ProDesk 600 G1 SF/CTはスリムタイプの筐体を採用した省スペース型デスクトップ。
設置面積が少なくて済むため、スペースの制約がある場所でも設置することが可能。幅は約10cmしかありません。
こんな風に片手でつかめます。
雑誌と比較すると、そのコンパクトさがよくわかります。
省スペースなので、上の写真のように、机の上に設置することも可能。
こうやって置くと、USB端子にデバイスを差したり、光学ドライブを使用したりする場合に便利です。
HP ProDesk 600 G1 SF/CTにはスタンドが同梱されています。本体のみにした場合、簡単に倒れてしまうので、縦置きする場合には必ずこのスタンドを利用することをお勧めします。
こんな風にスタンドに本体を差し込むだけでOK。スタンドを使用すると、多少横から力を加えてもすごく安定しているため、転倒する恐れが大幅に減ります。
左側面部には、滑り止め用のゴムが4つ配置されており、横置きすることが可能。
横置きしたところです。
2)スタンダードレベルの性能を発揮
ProDesk 600 G1 SF/CTでは、スタンダードレベルの性能を発揮できる構成になっています。
主なスペックは次の表のとおり。
機種名 | ProDesk 600 G1 SF/CTスペック |
OS | Windows 7/ Windows 8.1 Update |
CPU | インテル Celeron G1820プロセッサー(2.7 GHz) インテル Celeron G1840プロセッサー(2.8 GHz) インテル Core i3-4130プロセッサー(3.4 GHz) インテル Core i3-4150プロセッサー(3.5 GHz) インテル Core i3-4160プロセッサー(3.6 GHz) |
メモリ | 2GB(2GB×1)/ 4GB(4GB×1)/ 8GB(4GB×2)/ 8GB(8GB×1)/ 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 500GB HDD(7200回転)/ 1TB HDD(7200回転)/ 128GB/256GB SSD |
グラフィックス | インテルHDグラフィックス/ AMD Radeon HD 8350 1GB 16x PCIe/ NVIDIA GeForce GT 730 LP 1GB(別梱包) NVIDIA Quadro NVS 310 512MB 16x PCIe |
光学ドライブ | DVD-ROMドライブ/ スーパーマルチドライブ |
OSには、Windows 8.1に加えてWindows 7も選択可能。ビジネスシーンではまだWindows 7が必要とされるケースも多いので、Windows 7が選択肢に含まれているのはうれしいですね。
CPUにはコストパフォーマンスに優れたCeleronに加え、第4世代Core i3プロセッサを選択できます。ハイエンドのCore i5/7はオプションとして用意されていないので、性能重視の構成ではなく、コストとパフォーマンスのバランスを重視した構成になっていると言えます。
メモリは2GB~16GBでカスタマイズ可能。スロットは4つ搭載されているので、購入した後で増設することができます。
ストレージはHDDに加えて、高速アクセス可能なSSDも選択できます。
グラフィックスはチップセット内蔵タイプのインテルHDグラフィックのほか、カードタイプを選択可能。グラフィック処理作業などで重宝されるNVIDIA Quadroも選択できます。
レビューしたマシンの構成は、インテルCore i3-4160プロセッサ/4GBメモリ/500GB HDD/インテルHDグラフィックス。このマシンのパフォーマンスをチェックするために、Windowsエクスペリエンスインデックスの値を確認してみると上の表のとおりになりました(最高スコアは7.3)。
グラフィックスがチップセット内蔵タイプのため相対的に低めの値になっています。したがって、負荷のかかる動画/画像編集にはちょっとつらいと思いますが、Web閲覧/メール/ビジネスアプリ/動画再生といった比較的負荷の軽いタスクであれば、サクサク作業できるレベルを確保できると思います。
実際操作していて、ストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。
HP ProDesk 600 G1 SF/CTは、東京のHP昭島工場で組み立てられている「Made in Tokyo」モデルです。国内で生産されているため、納期が短縮されるほか、輸送時に起因する故障/問題を減らすことができます。
4)各パーツをチェック!(前面部/背面部)
右上に光学ドライブ、中央に端子類が配置されています。
中央の一番上には電源ボタンが配置されています。その下にはメディアカードリーダをオプションで配置することができます。
電源ボタンを押すと、ランプが点灯し、その下のステータスランプも点灯します。
光学ドライブを取り出したところ。
前面部に配置されているのは、USB2.0×2、USB3.0×2、ヘッドホン端子、ヘッドホン/マイク端子。
前面部にUSB端子があると、すごく接続しやすいですね。
拡張カード用のスペースは4つ配置されています。HP ProDesk 600 G1 SF/CTではロープロファイル仕様のカードのみを接続することができます。
搭載されている拡張スロットは、ロープロファイル16x PCIeが1スロット、ロープロファイル1x PCIeが3スロットです。
端子類は、オーディオコネクタ、USB3.0×2、USB2.0×4、VGA映像出力端子、シリアル端子、DisplayPort×2、PS/2マウスコネクタ、PS/2キーボードコネクタが配置されています。
映像出力端子として、VGA/DisplayPort×2が装備されているため、標準で3画面表示に対応。3つのモニタに表示することで表示領域が拡大され、作業効率をアップできます。
またシリアル端子、PS/2端子といったレガシー端子を装備しているので、古いタイプのデバイスを接続する必要がある場合も安心です。
5)容易に拡張可能
HP ProDesk 600 G1 SF/CTでは、筐体内部に簡単にアクセスして拡張作業を行うことが可能な仕様になっています。
左側面部にあるハンドルを引き上げれば簡単に側面部が外れます。
ツールレスで筐体内部にアクセスできるのは非常に便利。
筐体内部の構造。写真の左側が前面部、右側が背面部です。
左上に光学ドライブ、左下にHDDなどのストレージ、右上に電源、右下にマザーボードが配置されています。
光学ドライブ。
横からみたところ。上に光学ドライブがスリムオプティカルドライブベイに配置されており、その下には3.5インチドライブベイが配置されています。この構成では、3.5インチドライブベイは空きになっていますが、オプションでメディアカードリーダーを装着することが可能。
ストレージ部分。この構成ではHDDが装着されています。
横から見たところ。3.5インチ内蔵ハードディスクドライブベイの下に2.5インチ内蔵ハードディスクドライブベイが配置されているのが見えます。
電源ユニット。
マザーボード。中央下にCPUが配置されており、その左にメモリスロットが配置されています。
メモリスロットは全部で4つ搭載されています。
拡張スロットは、ロープロファイル16x PCIeが1スロット、ロープロファイル1x PCIeが3スロット配置されています。
スリムタイプのため筐体の幅が狭く、拡張カードは、ロープロファイル仕様のものしか装着できないので注意が必要です。
HP ProDesk 600 G1 SF/CTの大きな特徴の1つとして、筐体内部の各パーツを簡単に脱着できるような仕組みを採用している点が挙げられます。
筐体内部のあちこちに緑色の矢印が示されており、この部分を矢印の方向に動かすことで、簡単に取り外せるようになっています。
光学ドライブ/ストレージ部分が収められたフレーム部分を手前に引っ張れば、
こんな風に、引き出すとが可能。
この角度にすれば、デバイスを簡単に脱着できます。
光学ドライブ、
ストレージの脱着もすごく簡単です。
フロントパネルも、簡単に取り外せます。
拡張スロットのカバーも容易に取り外し可能。
ほとんどの作業をツールレスで行えるので、拡張/メンテナンスにかかる手間を減らすことができます。
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(更新日:2015年6月4日)