HP ProDesk 400 G6 SF/CTレビュー
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ProDesk 400 G6 SF/CTは、HPの法人向けProシリーズに属するデスクトップPC。コストパフォーマンスを重視した構成に仕上がっており、省スペースのボディを採用しています。
主な特徴をまとめると次のとおり。
- 省スペースデスクトップ
- 縦置き/横置き可能
- 多彩なカスタマイズが可能
- 容易に筐体内部にアクセスしてカスタマイズできる
ここでは、ProDesk 400 G6 SF/CTの特徴、性能等について詳しく解説します。
- 目次
- 1)省スペースボディ
- 2)スペックをチェック
- 3)各パーツをチェック
- 4)容易に筐体内部にアクセスできる
- 5)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
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1)省スペースボディ
HP ProDesk 400 G6 SF/CTは、省スペースボディを採用したデスクトップPC。
HP法人向けセパレートタイプデスクトップは、筐体の大きさに応じて下のとおりDM/SF/TWの3つに大別されます。
筐体 | DM | SF | TW |
超小型 | 省スペース | タワー | |
大きさ | 小 ← → 大 |
HP ProDesk 400 G6 SF/CTは、この中でSFに分類されており、スリムタイプの筐体を採用しています。つまり省スペースと性能のバランスを重視したモデルと言えます。
寸法は270×296×95 mm。
幅は10cm弱しかないので、片手で掴めます。
B5サイズのノートと比べたところ。
ボディのコンパクトさがよくわかると思います。
ProDesk 400 G6 SF/Cは横置きすることも可能です。
23インチ液晶モニタの横に置いたところ。それほど大きな設置面積を取っていないのがわかりますね。
スタンドが同梱されるので、縦置きするときはスタンドを装着することをお勧めします。
ぴったり装着できるので、多少揺らしてもびくともしません。
2)スペックをチェック
ProDesk 400 G6 SF/CTの主なスペックは次の表のとおり。
機種名 | ProDesk 400 G6 SF/CTスペック |
CPU | インテル Celeron G4930 (3.20 GHz/ インテル スマート・キャッシュ2MB) インテル Core i3-9100 (3.60 GHz-最大4.20GHz/インテルスマート・キャッシュ6MB) インテル Core i5-9500 (3.00 GHz-最大4.40GHz2/インテルスマート・キャッシュ9MB) インテル Core i5-9600 プロセッサー (3.10 GHz-最大4.60GHz/インテル スマート・ キャッシュ9MB) |
メモリ | 4GB(4GB×1) / 8GB(8GB×1) / 16GB(8GB×2) / 32GB(16GB×2) (最大32GB) インテルOptaneメモリ:なし/16GB |
ストレージ | 500GB HDD/1TB/2TB HDD/ 128GB/256GB/512GB SSD((NVMe)) |
ストレージ2 | なし/500GB HDD/1TB/2TB HDD |
グラフィックス | CPU内蔵グラフィックス |
光学ドライブ | なし / DVD-ROMドライブ(9.5mmスリムライン) / DVDライター(9.5mmスリムライン) |
映像出力端子 | Displayport×1、VGA×1(プロセッサー内蔵グラフィックス) ディスプレイ用オプションポート(VGA, HDMI, DisplayPortを選択可能) |
USB端子 | USB3.1×4(前面2、背面2)、USB2.0×4(背面4) |
寸法/ 重量 |
270×296×95 mm/ 約4.6kg |
標準保証 | 1年 |
CPUにはコストパフォーマンスに優れたインテルCeleronに加え、第9世代インテルCore i3/i5プロセッサ搭載モデルを選択できます。
価格重視ならCeleron搭載モデルですが、Celeronだとちょっと負荷のかかる処理を実行したときに処理がもたつくことがあるので、ある程度快適に作業したいのであれば、より高性能なインテルCoreプロッサ搭載モデがオススメです。
メモリは4GB/8GB/16GB/32GBでカスタマイズ可能。Web閲覧/ビジネスアプリ操作/動画再生といった負荷が軽めのタスクがメインであれば4GBの容量でも足りると思いますが、余裕のあるパフォーマンスを確保したいのであれば8GB以上のメモリを搭載した方がいいと思います。
ストレージはHDDに加えて、高速アクセス可能なSSDも選択できます。セカンドストレージを搭載することも可能です。HDD+SSDのハイブリッド構成にして、高速アクセスと大容量データ保存の両立を実現できます。
1stストレージにHDDを選択した場合、インテルOptaneメモリを搭載することも可能(インテルCeleronプロセッサ搭載モデルでは利用不可)。
インテルOptaneメモリは、HDDを高速化するためのキャッシュメモリ。頻繁に使用するデータを保持することができるので、PCの速度向上に寄与できます。
グラフィックスはCPU内蔵タイプのみを使うことができます。カードタイプのグラフィックスよりも性能が劣るため、描画処理能力を必要とする動画/画像の編集作業には不向きです。
このスペックを見れば、ProDesk 400 G6 SF/CTが、負荷がそれほど重くない一般的なビジネスタスク、Web閲覧、動画再生などを処理するのに適したデスクトップPCに位置づけられているのがわかります。
なお、スピーカーが内蔵されています。音質はそれほどよくありませんが、外付けのスピーカーがなくても音を鳴らすことができるのは便利だと思います。
ProDesk 400 G6 SFは、東京で組み立てられています。海外で生産されるモデルに比べて、輸送距離が短くなるため、輸送中の故障が発生する可能性を減らすことができます。
ProDesk 400 G6 SF/CTのパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
CPU:インテルCore i5-9500
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD
グラフィックス:インテルUHDグラフィックス(CPU内蔵タイプ)
CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。
CPU:1002cb→オフィスワークでは十分な性能を発揮できるレベルのパフォーマンスを確保しています。
ストレージの性能をチェックするCrystalDiskMarkベンチマークソフトのスコア。高速アクセスできるPCIe NVMe SSDを搭載しているだけあって高いスコアを記録しています。
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1280×720 | 8475 | とても快適 |
標準品質 | 1920×1080 | 4704 | 普通 |
解像度を抑えめにすればとても快適に楽しめるという結果が出ています。
実際に使ってみたところ、Web閲覧/動画再生といった、負荷が軽めのタスクであれば、サクサク快適に動作します。
3)各パーツをチェック
ProDesk 400 G6 SFの前面部。
ブラックとシルバーを基調とした落ち着いたデザインを採用しています。
上段に光学ドライブ、下段に端子類が配置されています。
端子類は写真右から順に、電源ボタン、ステータスライト、ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック、USB 3.1 Gen 1×2、 SDカードリーダーが配置されています。
光学ドライブのトレイを引き出すには、フタの部分の少し飛びだしたところを押します。
前面部にUSB端子があると、抜き差しがしやすいですね。
右側面部。横置き用のゴム足が4つ配置されています。
左側面部。
背面部。
上段左に端子類が配置されています。
写真上から順に
- オーディオ入力/出力
- DisplayPort
- VGA port
- ディスプレイ用オプションポート(VGA, HDMI, DisplayPortを搭載可能→この構成ではHDMI端子を搭載)
- USB 2.0 × 2
- ネットワークポート(RJ-45)
- USB 2.0×2
- USB 3.1 Gen1 × 2
が配置されています。
中段に拡張カード用のカバー、下段に電源コネクタが配置されています。
またシリアル端子、パラレル端子、PS/2端子といったレガシー端子をオプションで選択できるので、古いタイプのデバイスを接続する必要がある場合でも使えます。
同梱される電源ケーブル。
HP ProDesk 400 G6 SF/CTでは、標準でUSB接続キーボード/マウスが同梱されます。すでにキーボード/マウスは持っている、という方のために、キーボードなし/マウスなしを選択することのできるモデルも用意されていますが、「なし」を選んでも価格は安くなりません。
4)容易に筐体内部にアクセスできる
背面部にある大きめのネジを手で緩めるだけで、簡単に側面部を外して筐体内部にアクセスできます。ドライバは不要です。
コンパクトなボディにパーツが詰め込まれています。
- ロープロファイル16x PCIe×1スロット、ロープロファイル1x PCIe×1スロット、(奥行最大16.7cm)
- M.2 PCIe x1-2230×1スロット( for WLAN)
- M.2 PCIe x4-2230/2280Combo×1スロット(for storage)
- 外部スリムラインベイ×1、内部 3.5/2.5インチ×1
ProDesk 400 G6 SF/CT筐体内部レビュー
筐体内部の各パーツの詳細についてはProDesk 400 G6 SF/CT筐体内部レビューを参照してください。
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(更新日:2019年8月28日)