OMEN by HP Obelisk Desktop 875レビュー
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OMEN by HP Obelisk Desktop 875は、OMENシリーズの高性能なゲーミングデスクトップ(→OMENゲーミングPCシリーズの一覧はこちら)。
主な特徴は次のとおり。
- ゲームを快適に楽しめるよう設計されたハイパフォーマンスマシン
- 直線を基調としたデザイン
- インテルプロセッサ搭載モデルとAMDプロセッサ搭載モデルを用意
- NVIDIA GeForce RTX搭載モデルを選択可能
- 色をカスタマイズできるイルミネーションを配置
- 容易に筐体内部にアクセス可能
- サイドパネルはシースルー構造。内部を確認できる
ここでは、OMEN by HP Obelisk Desktop 875の特徴、スペック等について詳しく解説したいと思います(掲載している写真はOMEN by HP Obelisk 875(インテル)空冷モデルです)。
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1)ハイパフォーマンスなスペック
OMEN by HP Obelisk Desktop 875は、高い負荷のかかるゲームを快適に楽しめるよう設計されたデスクトップマシン。なので、性能にこだわった仕様になっています。
OMEN by HP Obelisk Desktop 875にはインテルプロセッサ搭載モデル(空冷/水冷)とAMDプロセッサ搭載モデルが用意されています。インテルモデルとADMモデルのスペックを比較すると次のとおり。
モデル | OMEN by HP Obelisk Desktop 875(インテル)(空冷モデル) | OMEN by HP Obelisk Desktop 875(インテル)(水冷モデル) | OMEN by HP Obelisk Desktop 875(AMD) |
モデル番号 | OMEN Obelisk 875-0000jp シリーズ | OMEN Obelisk 875-1000jp シリーズ | OMEN Obelisk 875-0200jp シリーズ |
CPU | インテル Core i7-9700F プロセッサー (3.00GHz-4.70GHz, インテル スマートキャッシュ 12MB, 8コア / 8スレッド) インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0 |
インテル Core i7-9700K プロセッサー
(3.60GHz-4.90GHz, インテルスマートキャッシュ 12MB,
8コア/8スレッド)インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 インテル Core i9-9900K プロセッサー(3.60GHz-5.00GHz, インテルスマートキャッシュ 16MB, 8コア/16スレッド)インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 |
AMD Ryzen5 3500
(3.6GHz-4.1GHz, L3 キャッシュ16MB , 6 コア/6 スレッド) AMD Ryzen7 3700X (3.6GHz-4.4GHz, L3 キャッシュ32MB , 8 コア/16 スレッド) |
メモリ | HyperX FURY DDR4 メモリ 16GB(8GB×2) 2666MHz (最大32GB) | ||
ストレージ | 256GB M.2 SSD (PCIe NVMe) | 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) | 256GB M.2 SSD (PCIe NVMe |
ストレージ(2nd) | 2TB HDD(SATA, 7200回転) | 3TB HDD(SATA, 7200回転) | 2TB HDD(SATA, 7200回転) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB (GDDR5) NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB (GDDR6) |
NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 2080 8GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 2080Ti 11GB (GDDR6) |
AMD Radeon RX 5700 グラフィックス8GB(GDDR6)/ AMD Radeon RX 5700 XT グラフィックス8GB(GDDR6) |
光学ドライブ | - | ||
インタフェース | ネットワークコントローラー:10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション 内蔵無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac 、 Bluetooth 4.2 天面:USB3.1 Gen1 × 2 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1、マイク入力ポート×1 背面:USB3.1 Gen 2 × 1、USB3.1 Gen1 × 4、USB 3.1 Gen2 Type-C × 1、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、セキュリティロックケーブル用ホール |
||
サイドパネル | シースルー | ||
メモリスロット | 2スロット(DIMM) | ||
ドライブベイ | 3.5インチ×2 (空1) | ||
拡張スロット | PCI Express x16 × 1スロット (空0)、 M.2 × 2スロット (空0) | ||
電源 | 内蔵500W ATX電源、80PLUS BRONZE 相当 | ||
サイズ | 縦置き : 約165×390×436mm(幅×奥行き×高さ) | ||
重量 | 約10.5 kg | 約11.5 kg | 約 10.5 kg |
インテル空冷モデルはCPUに第8世代インテル Core i7-9700Fプロセッサを搭載。8コア/8スレッドです。
インテル水冷モデルはCPUに第9世代イCore i7-9700K プロセッサ(8コア/8スレッド)、インテル Core i9-9900Kプロセッサ(8コア/16スレッド)搭載モデルを選択可能。
AMDモデルはAMD Ryzen5 3500/Ryzen7 3700プロセッサ搭載モデルを選択可能。
メモリは16GBを搭載。標準でHYPER X FURY DDR4メモリを搭載しています。
ストレージは高速アクセス可能なSSDとHDDのハイブリッド構成になっています。SSDは、PCIe NVMe対応です。HDDに比べて、圧倒的な速さを誇ります。
またゲーミングPCシリーズだけあって、ハイエンドなグラフィックスを搭載。
インテル空冷モデルはNVIDA GeForce GTX1060/1660Tiに加えて、NVIDIA GeForce RTX 2060搭載モデルが選択可能です。
インテル水冷モデルは、NVIDIA GeForce RTX 2070/2080/2080Ti搭載モデルが選択可能です。
AMDモデルはAMD Radeon RX 5700 グラフィックス/AMD Radeon RX 5700 XT グラフィックス搭載モデルが選択可能です。
搭載している端子類はUSB3.1 Gen 2 × 1、USB3.1 Gen1 × 7、USB 3.1 Gen2 Type-C × 1と充実しています。
メモリスロットは2基搭載。デフォルトの構成で8GB×2のメモリを積んでいるので空きはありません。
拡張スロットは、PCI Express x16 × 1スロット(空0)、M.2 × 1スロット(空0)、ドライブベイは、3.5インチ×2 (空1)となっています。
2)ゲーミングデスクトップらしいデザイン
OMEN by HP Obelisk Desktop 875は直線を基調としたエッジの効いたデザインを採用。
中央部分にはヘアライン加工が施されており、質感を高めています。
前面部の上部は斜めに切り取られたような形になっており、そこにOMENのロゴが配置されています。ロゴにはLEDランプが配置されており点灯します。
前面部下部も、同様に斜めに切り取られています。
これまでのデスクトップには前面部に端子類が配置されていましたが、このOMEN by HP Obelisk Desktop 875には配置されていません。また光学ドライブも搭載されていません。
非常にすっきりとしたデザインになっていると思います。
寸法は、約165mm×433mm×357mm。重量は約10.5kgです。24インチ液晶モニタの横に置いたところ。やはりボディは大きめです。
イベントで、HPのゲーミングデスクトップPavilion Gaming 790と一緒に展示されていました。右に置かれているOMEN by HP Obelisk Desktopの方が一回り大きいのがわかります。
サイドパネルはシースルー仕様になっており、内部構造が丸見えになっています。筐体内部がLEDランプで照らし出され、いかにもゲーミングPCらしい、怪しげな雰囲気を醸し出しています。
LEDランプのカラーは、同梱されているアプリケーションを使って自在にカスタマイズすることができます。
LEDが点灯するのは、前面部のロゴと筐体内部の2箇所です。
LEDの点灯パターンとして、スタティック/アニメーション/オフの選択が可能。スタティックとは「静的」という意味で、ずっと同じ色が点灯します。アニメーションの名前のとおり、色が次々と変わっていきます。
点灯させるとインテリアみたいですごく綺麗。周りを暗くすると、イルミネーションがぼうっと浮かび上がるので、眺めているだけで楽しめます。妻も「すごく綺麗。観賞用に欲しいなあ」と言っています。
3)パフォーマンスをチェック
OMEN by HP Obelisk Desktop 875のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり(第8世代インテルCoreプロセッサ搭載モデル。現在は販売されていません)。
インテル空冷/パフォーマンスモデル
CPU:インテル Core i7-8700
メモリ:16GB
ストレージ:512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)+2TB HDD(SATA, 7200回転)
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1060
6GB (GDDR5)
CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。
CPU:1310cb→さすがはCore i7プロセッサ搭載モデル。1300点台というハイスコアを記録しています。
ストレージの性能をチェックするCrystalDiskMarkベンチマークソフトのスコア。高速アクセスできるPCIe NVMe SSDを搭載しているだけあって高いスコアを記録しています。
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 21336 | すごく快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 11891 | 非常に快適 |
負荷が重いゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
標準品質 |
1920×1080 | 6309 | 快適 |
高品質 | 1920×1080 | 4754 | やや快適 |
標準品質 | 2560×1440 | 4292 | 普通 |
高品質 | 2560×1440 | 3429 | 普通 |
描画処理能力をテストする3Dmarkベンチマークソフトの「TimeSply」テストのスコアは4381。
3Dmarkベンチマークソフトの「Fire Strike」テストのスコアは11170。
4)各パーツをチェック
OMEN by HP Obelisk Desktop 875の各パーツをチェックします。
前面部。上部にフロントLEDが配置されています。.端子類は配置されていません。
上面部。手前がちょっと窪んだ形状をしており、そこに端子類が配置されています。左から、USB3.1 Gen1×2、ヘッドフォン / マイクコンボ端子、マイク端子、電源ボタンが利用可能です。
端子の後ろ側は排気口になっています。
右側面部。
OMENのロゴを配置。
左側面部。シースルー構造になっており、筐体内部が丸見えです。
サイドパネルには、電磁波防止コーティング済み強化ガラスが採用されています。
左側面部の手前側に通気孔が配置されています。
背面部。
背面部上段。「25L」という数字は、ボディの容量を示します。右上に、サイドパネルリリースボタンを配置。
中段。左側に端子類、右にファンを配置。
端子類は上から順に、USB3.1 Gen 2×1、USB 3.1 Gen2 Type-C×1、USB3.1 Gen1×4、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1が配置されています。ここに搭載されている端子類は、インテル空冷モデル/インテル水冷モデル/AMDモデルで共通しています。
下段に、グラフィックカードに搭載されている映像出力端子、電源端子が配置されています。
機種名 | モデル名 | グラフィックス | 評価 |
インテル 空冷モデル |
パフォーマンスモデル/ パフォーマンスダッシュモデル/ パフォーマンスプラスモデル |
NVIDIA GeForce GTX1660/ NVIDIA GeForce GTX1660Ti/ NVIDIA GeForce RTX2060 |
DisplayPort×1、 HDMI×1、 デュアルリンク DVI-D×1 |
インテル水冷モデル | ハイパフォーマンスプラスモデル/ | NVIDIA GeForce RTX2060 | DisplayPort×1、 HDMI×1、 デュアルリンク DVI-D×1 |
ハイパフォーマンスダッシュモデル/ ハイパフォーマンスプラスモデル/ エクストリームモデル |
NVIDIA GeForce RTX2070/ NVIDIA GeForce RTX2080/ NVIDIA GeForce RTX2060Ti |
DisplayPort×3、 HDMIx1、 USB Type-C(VirtualLink)×1 |
|
AMDモデル | モデレートモデル/アドバンスモデル/アドバンスプラスモデル/ パフォーマンスダッシュモデル |
AMD Radeon RX 5700/ AMD Radeon RX 5700 XT |
DisplayPort×3、 HDMI×1 |
モデルによって搭載している映像出力端子が異なります。
5)筐体内部をチェック
OMEN by HP Obelisk Desktop 875は、筐体内部に素早くアクセスできるツールレス設計を採用。
背面部右上に配置されているサイドパネルリリースボタンを押すだけで、
簡単に左側面部を取り外せます。側面部取り外し後、上の写真の位置で止まるため、いきなり側面部が外れて倒れてしまうことはありません。
取り外した左側面部。はめるのも簡単。他のモデルの場合、外した側面部を取りつける際、爪を引っかけにくいものがありますが、このOMEN by HP Obeliskの場合、さっと取りつけられます。
筐体内部です。
3.5インチストレージベイを縦向きに前面部に貼り付けるような配置にすることでスペースを広く確保しています。
ストレージは簡単に取り外せます。
筐体内部の上部の左にはマザーボードが配置されています。
CPU冷却ファンの右にメモリスロットが2基配置されているのが見えます。その右下にはM.2接続のSSDを配置。
マザーボードの下にはグラフィックボード、その下には電源ユニットが配置されています。
電源ユニットの最大出力は500W。
ミニタワー型ボディを採用しているだけあって、スペースに余裕があるのがわかります。
底面部全体が吸気孔になっています。
上面部の後ろの部分が排気口になっており、下から上へ効率的な排熱をできるような設計になっています。
また筐体内部の上の部分に120mm CPUクーラーを取りつけられるスペースが設けられており、より効率的なエアフローを確保することができます。
インテル水冷モデルの場合、この部分に水冷冷却装置(ラジエーター)を標準で搭載しています。
イベントに水冷モデルが展示されていました。
LEDが天板裏の手前側に配置されています。
上から照らされているのがわかりますね。
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(更新日:2019年12月6日)