HP EliteBook 1040 G11実機レビュー

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HP EliteBook 1040 G11は、14インチディスプレイ搭載の法人向けコンパクトノートPC。

HP EliteBook 1040 G11 レビュー

【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】

HP EliteBook 1040 G11の主な特徴は次のとおり。

  • 14インチディスプレイ搭載のコンパクトノートPC
  • AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサ搭載
  • マグネシウムボディで軽さと強度を両立
  • 4つのスピーカー内蔵
  • LTE/5G対応モデルを選択可能

メーカーからHP EliteBook 1040 G11をお借りすることできたので、ここではHP EliteBook 1040 G11の特徴・スペック・使い勝手等について詳しく解説します。

【参考】HP EliteBook 1040 G11動画

HP EliteBook 1040 G11に関する動画をYouTubeにアップしています。

ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機の構成】
Windows 11 Pro/インテルCore Ultra 7 155H/32GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
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1)14インチパネル搭載のコンパクトノートPC

本モデルは14インチパネルを搭載したノートPC。

13.3インチ/16インチノートPCを並べてみました。上の画像の左が13.3インチノートPC、真ん中がレビュー機(14インチ)、右が16インチノートPCです。

コンパクトなボディに仕上がっており、扱いやすいです

厚さも最厚部で17.55mmとスリムなので掴みやすいですね。

重量は1.165kg(実測値)

「すごく軽い」という感じはしませんが、14インチノートPCとしては軽めだと思います。このぐらいの重さなら外に持ち出そうという気になりますね。

コンパクトボディなので、僕の持っているビジネスバッグや

デイパックからもすごくスムーズに取り出せます。

2)デザイン/ボディ

本モデルのボディには、軽さと強度を両立させることのできる マグネシウムを採用。

天板部はマット調の仕上がりで、反射はそれほどありません。ちょっと落ち着いた雰囲気。

天板部を触るとすごくさらさらしています。 指紋や汚れも目立ちにくいですね。

本モデルは外に持ち出す機会が多いと思うのですが、HP独自テストに加えてアメリカ国防総省が制定するMIL規格にも準拠しており、高い堅牢性を誇ります。なので安心して持ち運べますね。

カラーリングは、グレイシャーシルバー。「グレイシャー」とは「氷河」を意味するそうです。ちょっと明るめのシルバーですね。ホワイトっぽいかも。外で使うと目を引きそうですね。

キーボード部分はグレー。その周囲と

底面部は天板部と同じカラーリングです。

背面部の中央に「ELETEBOOK」が印字されています。

3)スペック/ベンチマーク/ファンの音/熱

EliteBook 1040 G11のスペックは次のとおり。

  EliteBook 1040 G11
OS Windows 11 Pro
ディスプレイ 14.0インチワイド(16:10)WUXGA液晶ディスプレイ (非光沢、1920×1200ドット、400cd/m²)
CPU インテルCore Ultra 5 135U
インテル Core Ultra 5 125H
インテル Core Ultra 7 155H
メモリ オンボード 16GB/32GB
ストレージ 256 GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
512 GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
グラフィックス CPU内蔵タイプ
外寸(mm) 313.9 x 219.9 x 17.55(最厚部、突起部含まず、10.5(前部)、14.9(後部))mm
最小重量(kg) 約1.235kg~

■CPU

CPUはAI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサを搭載。インテルCore Ultra 5 135U/インテル Core Ultra 5 125H/インテル Core Ultra 7 155H搭載モデルを選択できます。

■メモリ

メモリは16GB/32GB搭載モデルを用意。オンボードタイプのため、購入後にカスタマイズすることはできません。

■ストレージ

ストレージは、SSDを搭載。高速アクセスできるため、起動やアプリの立ち上げでストレスを感じるシーンは少ないと思います。256GB/512GB搭載モデルを用意。

■グラフィックス

グラフィックスはCPU内蔵タイプのみを選択可能。動画再生などの一般的なタスクであれば十分なレベルのパフォーマンスを確保できると思いますが、描画処理能力を必要とするタスク(動画/画像の編集など)を快適にこなすのはちょっと厳しいと思います。

グラフィックス 性能 用途 本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTXシリーズ ゲーム/動画・画像編集 ×
NVIDIA GeForce RTXシリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
×

■スペックまとめ

スペックを見ると、スタンダードタイプのモバイルノートPCに位置づけられると思います。一般的なビジネスタスクであれば、それほどストレス無く処理できるレベルのパフォーマンスを確保できるでしょう。

■ベンチマーク

負荷が軽めのベンチマーク「ドラゴンクエストX」を実行したところ、「最高品質」で「快適」という結果です(レビュー機の構成:インテルCore Ultra 7 155H/32GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス)

重い負荷のかかるFF15ベンチマークの結果は 「軽量品質」で「やや快適」、「標準品質」で「普通」、「高品質」で「やや重い」。

実際に使っていて、ネット/動画を見る、といった負荷が軽めの処理の場合、ストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。

■ファンの音

ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました(スマホのアプリなので数値が正確ではない可能性があります)。ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは、15-20dB程度ですごく静か。ほとんどファンの音が聞こえてきません。

FF15ベンチマーク実行時、25-30db程度で、ファンの回転音が少し聞こえてきますが、 静かな環境で、ちょっと耳障りかな、という程度で個人的にうるさくは感じませんでした。

■熱

一般的な使い方をしているとき、熱はほとんど感じませんが、 FF15ベンチマーク終了直後、底面部の通気孔あたりが少し熱くなります。

また通気孔のあるキーボードの上部もちょっと温かくなりますが、 熱い、というところまでは感じませんでした。パームレストに熱はほとんど感じなかったですね。

4)特徴/使い勝手をチェック

EliteBook 1040 G11の使い勝手/使い勝手をチェックします。

搭載している端子類

搭載している端子類は次のとおり。

  • HDMI出力端子×1
  • USB Type-A ×1
  • USB Type-C (USB Power Delivery/DisplayPort対応)×1
  • USB Type-C (Thunderbolt 4/USB Power Delivery/DisplayPort対応)×2
  • ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1

SDカードリーダーは非搭載です。

【搭載しているUSB端子の種類と配置場所】
USB端子 最大転送速度 個数/場所
USB Type-A 5Gbps 1個/右側面部
USB Type-C 10Gbps
1個/右側面部
USB Type-C(Thunderbolt 4対応) 40Gbps
2個/左側面部

USB端子は、Type-A端子が1つ、前後の向きのないType-C端子が3つの合計4つ搭載されています。

【搭載しているUSB Type-C端子の主な仕様】

USB Type-Cの仕様は次のとおり。

USB Type-C 本モデルでの対応 備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 高速充電可能

Thunderbolt 4

最大40Gbpsで転送可能 Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり

Type-C端子は3つとも、DisplayPort/PowerDeliveryに対応していますが、左側面部にある2つの端子のみThunderboltに対応しています。

映像出力

映像出力端子として、HDMI端子に加え、USB Type C端子を利用可能。

上の画像は、USB Type-C端子経由で27インチモニタ(USB Type-C入力端子搭載モデル)に接続したところ。

対応するモニタに接続すれば、USB Type-Cケーブル1本接続するだけで、外部映像出力と充電を同時に実行可能。ただし、充電も同時に実行するには、モニタ側の最大対応電源がPCの電源を上回っている必要があります。EliteBook 1040 G11の場合、65W型のACアダプタを採用していますが、このモニタは最大65Wの電源を使用できるため、充電可能でした。

外出先から戻ってきたとき、ケーブル一本接続するだけで、外部映像出力と充電を同時に実行できるのは便利です。

Webカメラ/カメラシャッター/マイクミュートボタン

約500万画素のWebカメラを搭載

鮮明に撮影できました。

カメラシャッターを搭載

マイクミュートボタンも用意されているため、 即座に映像・音声をオフにできます。

認証機能

キーボード右上の電源ボタン上に指紋認証センサーを搭載。

IRカメラを搭載しているため、顔認証にも対応しています。

バッテリ駆動時間

バッテリ駆動時間を実際に計測してみました。レビュー機のバッテリ容量は56Wh。

[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う

条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
4%
11%
推定バッテリ駆動時間
約25時間
9.1時間

*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。

*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出

条件1の何もしない状態で約25時間、条件2の動画再生した状態で約9.1時間バッテリが駆動する計算です

サウンド

スピーカーがキーボードの左と

右、

底面部の前面部寄りの左と

右に配置されたクアッドスピーカーシステムを採用。

実際に音楽を聴いてみたところ、サウンドに非常に広がりを感じます。カシャカシャしたり、こもったりする感じはないですね。クリアでナチュラルなサウンドで満足度高いです。

HP eSIM Connect対応モデルを選べる

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5)各パーツをチェック

EliteBook 1040 G11の各パーツをチェックします。

■ディスプレイ

ディスプレイのスペックは次のとおり。

  ディスプレイ詳細
パネル 14.0インチ
縦横比 16:10
最大解像度 1920×1200
光沢/非光沢 非光沢
タッチパネル 非タッチパネル
輝度 400cd/m²

本モデルには縦横比16:10の14インチパネルを搭載。

最大解像度は1920×1200ドット

100%表示のままでも、文字が小さすぎて見づらいという感じはしませんでした

パネルの表示は非常に綺麗

精細感があり、色表現も鮮やか。

黒もしっかりめに描写できるため、

映像を見ていても臨場感があります。

色域が狭いパネルを搭載したノートPCと比較すると、(上の画像の左がレビュー機、右が色域が狭いパネルを搭載した16インチノートPC)

色域が狭い方は暖色系が黄色っぽく表現されていますが、 本モデルはある程度忠実な色再現が可能です。

視野角は広め。

非光沢パネルを採用。映り込みが発生しにくいので、目への負担を軽減できます。

  メリット デメリット
光沢パネル
  • 色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる
  • 照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
  • ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
★非光沢パネル
  • 映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
  • ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
  • 光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる

タッチパネルは非搭載。

最大輝度が400cd/㎡という明るいパネルを搭載しているため、 室内で使っていて暗く感じることはありませんでした。

パネルは180度近く傾けることができます

キーボード/タッチパッド

キーボードについて見ていきましょう

Enterキーはそれほど大きくありませんが、標準サイズで押しやすいと思います。

キーストローク(キーを押し込む深さ)は約1.3mmで浅め。キーを押した時の反発は強めなので、きびきびタイピングできるイメージです。個人的には好きな打鍵感。打鍵音は標準レベルかな。

キーを強く押しても、あまりたわみは感じません

キーピッチ(キー間の距離)はフルサイズと同程度の19mmを確保。タイピングしていて窮屈な印象は受けませんでした。

キーボードにはホワイトのバックライトを装備。

F5キーでオン/オフの切替、明るさの2段階設定が可能です。

タッチパッドは、クリックボタンが一体となったタイプを採用。

これまで使ったノートPCの中で、タッチパッドの滑りは格段にいいです。反応も良好。

クリックボタン部分の反応もいいですね。軽く押すだけで反応してくれます。クリック音も大きくない印象です。

右側面部

右側面部。USB Type-C、USB Type-Aを配置。

左側面部

左側面部。HDMI、USB Type-C×2、ヘッドホン/マイクコンボ端子を配置。

前面部

前面部に端子類はありません。

中央に窪みがあり、カバーを開けるとき指を引っかけやすいです。

背面部

背面部にも端子類はなし。

底面部

中央に通気孔が配置されています。

6)同梱物をチェック

HP EliteBook 1040 G11の同梱物をチェックします。

ACアダプタは平べったい形状で

片手で掴めるコンパクトさ。

65W型のACアダプタを採用

電源ケーブル

ケーブルの接続端子にはUSB Type-Cを採用

3つあるType-C端子のどれでも充電できます。

ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は307g

本体と合わせた重量は1.472kg。

コンセントのみのパーツも同梱されています

コンセントのみのパーツとACアダプタを合わせた重量は241g

本体を合わせた重量は1.406kg

まとめ

以上、HP EliteBook 1040 G11について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

HP EliteBook 1040 G11の特徴
  • 14インチディスプレイ搭載のコンパクトノートPC
  • AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサ搭載
  • マグネシウムボディで軽さと強度を両立
  • 4つのスピーカー内蔵
  • LTE/5G対応モデルを選択可能

14インチパネル搭載のビジネス向けコンパクトノートPCです。AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサを搭載。14インチノートPCとしては軽めなので、パネルの見やすさに加えて、携帯性の良さも確保したい人にオススメです。

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(更新日:2024年9月22日)