HP Envy x360 14-fa(AMD)レビュー
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Envy x360 14-fa(AMD)は、HPのプレミアムノートに位置づけられるENVYシリーズのノートPC(→ENVYシリーズ一覧)。14.0インチパネルを搭載したコンパクトPCです。
モデル名に「x360」が付いていることからわかるとおり、液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPCです。
【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】
主な特徴は次のとおり。
- NPU搭載のAMD Ryzen 8000シリーズHSプロセッサを採用
- 14.0インチパネル搭載
- 液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPC
- Copilotキー搭載
- ボディにアルミニウムを採用
- コンパクト・スリムボディ
メーカーからEnvy x360 14-fa(AMD)をお借りすることができたので、ここではEnvy x360 14-fa(AMD)の特徴・スペック、パフォーマンス等について解説します。
ENVY x360 14-fc(インテル)レビュー
本モデルと同時に発表された、インテルCore Ultraプロセッサ搭載のENVY x360 14-fc(インテル)について解説しています。詳しくはENVY x360 14-fc(インテル)レビューを参照してください。
【参考】HP Envy x360 14-fa(AMD)動画
HP Envy x360 14-fa(AMD)に関する動画をYouTubeにアップしています。
- 目次
- 1)4つのモードで利用できる2-in-1ノート
- 2)コンパクトなボディ
- 3)スペックをチェック
- 4)パッケージをチェック
- 5)ベンチマーク
- 6)特徴/使い勝手をチェック
- 7)各パーツをチェック
- 8)同梱物をチェック
- 9)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。レビュー機はメーカーの貸出機です。
AMD Ryzen 7 8840HSプロセッサ/32GBメモリ/1TB SSD/AMD Radeon 780Mグラフィックス(CPU内蔵)
*当サイト向け特別クーポンが提供されています。個人向けPCが7%オフ/法人向けPCが4%オフになるクーポンが利用可能です。【プロモーション/提供:株式会社日本HP】
1)4つのモードで利用できる2-in-1ノート
Envy x360 14-fa(AMD)は、液晶部分を360度回転させて、4つのスタイル(ノートブック/テント/スタンド/タブレット)に切り替えて使うことができる2-in-1ノートPC。
こちらはノートブックスタイル。通常のクラムシェル型PCと同じようにキーボードを使うことができます。
テントスタイル。狭い場所で使いたいときに便利。
スタンドスタイル。画面との距離が近いので、映像を楽しめます、
タブレットスタイル。指やペンなどで直感的に操作したいときに便利。
縦横回転機能も備えています。タブレットPCとしては重量があるため、ずっと片手で持っているのは難しいかな。
2-in-1PCは、一般的なノートPCと比べて重くなる傾向にありますが、 1台でいろんな使い方をしたい人にオススメ
2)コンパクト/スリムなボディ
Envy x360 14-fa(AMD)は14インチパネルを搭載したコンパクトPC。
13.3インチノート/16インチノートと並べてみました。真ん中がレビュー機、左が13.3インチモデル、右が16インチモデルです。
扱いやすい大きさですね。
厚さは16.9mmでスリム。
これだけ薄いと掴みやすいです。
重量は1.374kg(実測値)。
2-in-1タイプの14インチノートPCとしてはそんなに重くない印象。
「すごく軽い!」というわけではありませんが、
このぐらいの重さなら、気合いを入れれば外に持ち出そうと思えるかな。
コンパクト/スリムなボディのため、ビジネスバッグや
デイパックからも結構スムーズに出し入れできました。
質感の高いデザインを採用。天板部にはアルミニウムが採用されていると思います。
スタイリッシュな仕上がりになっています。
光が当たったところの反射が綺麗。
天板部を触るとさらさらしていて心地いいです。指紋等の汚れは目立ちにくいですね。
背面部のヒンジ部分に「ENVY」のロゴを配置
本モデルのカラーリングはメテオシルバーのみ。
濃いめのシルバーカラーで、ちょっとグレーっぽい印象を受けます。
落ち着いた雰囲気です。
キーボードの周囲と
底面部も同じカラーリングを採用しており、一体感があります。
堅牢性は高いため、片手だけで持っても、ボディのたわみは ほとんど感じません
3)スペックをチェック
Envy x360 14-fa(AMD)の主なスペックをチェックします。同時期に発売されたインテルCore Ultraプロセッサ搭載モデルのENVY x360 14-fc(インテル)のスペックと比較してみました。
インテルモデルではミッドナイトブルーカラーが選べる/Thunderbolt 4対応USB Type-C端子を搭載している、という違いがあります。
モデル名 | ENVY x360 14-fc(インテル) | Envy x360 14-fa(AMD) |
カラーリング | メテオシルバー/ ミッドナイトブルー | メテオシルバー |
パネル | 14.0インチ・WUXGA・IPSタッチディスプレイ (1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
|
CPU | インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U |
AMD Ryzen 5 8640HS AMD Ryzen 7 8840HS |
メモリ | 16GB オンボード (6400MHz, LPDDR5) 32GB オンボード (6400MHz, LPDDR5) |
|
ストレージ | 512GB PCIe
NVMe M.2 SSD/ 1TB PCIe NVMe TLC M.2 SSD |
|
グラフィックス | インテル グラフィックス (プロセッサーに内蔵) | AMD Radeon 760M グラフィックス (プロセッサーに内蔵) AMD Radeon 780M グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
端子類 | HDMI 2.1 出力端子×1、Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 | HDMI 2.1 出力端子×1、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
バッテリ駆動時間 | 最大15時間(Core Ultra 5モデル) 最大10時間30分(Core Ultra 7モデル) |
最大14時間30分(Ryzen 5モデル) 最大10時間30分(Ryzen 7モデル) |
ワイヤレスマウス | Core Ultra 7モデルのみ同梱 | Ryzen 5/7モデルとも同梱 |
サイズ | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) | |
重量 | 約 1.39 kg | |
最小構成価格(希望販売価格) | 198,000円~ | 176,000円~ |
CPU
CPUには、AMD Ryzen 5 8640HS/AMD Ryzen 7 8840HSロセッサ 搭載モデルを選択できます。いずれのプロセッサにもNPU AIエンジンを搭載しており、効率的なAI処理を可能にします。
CPU | Ryzen 5 8640HS | Ryzen 7 8840HS |
コアの数 | 6 | 8 |
スレッドの数 | 12 | 16 |
基本クロック | 3.5GHz | 3.3GHz |
最大ブーストクロック | 4.9GHz | 5.1GHz |
L2キャッシュ | 6MB | 8MB |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB |
TDP | 28W | 28W |
AI専用NPU | 〇 | 〇 |
メモリ
メモリは16GB/32GB搭載モデルを用意。16GBあれば、ネットを見る/表計算ソフトを普通に使う/動画を再生するといった、比較的負荷の軽いタスクを処理する場合には十分でしょう。より性能を重視するのなら32GBメモリ搭載モデルを選ぶのもありだと思います。
オンボードタイプなので、購入後に自分でカスタマイズすることはできません
ストレージ
ストレージには、HDDよりも高速アクセスできるSSDを搭載。512GB/1TBの容量を選べます。
グラフィクス
グラフィックスは、CPU内蔵タイプを搭載。NVIDIA GeForceシリーズなど、高性能なグラフィックス搭載モデルは用意されていません。
スペックまとめ
コンパクトノートPCとして、基本性能は充実していると思います。動画/画像処理や3Dゲームといった、負荷のかかる処理を快適にこなすのは難しいと思いますが、それほど負荷のかからない一般的なタスク(Web閲覧/動画再生等)であれば、そんなにストレスは感じないと思います。
【参考】HP Envy x360 14-fa(AMD)と14-fc(インテル)の比較動画
HP Envy x360 14-fa(AMD)と14-fc(インテル)の比較に関する動画をYouTubeにアップしています。
4)パッケージをチェック
HP Envy x360 14-fa(AMD)のパッケージ別のスペックは次のとおり。
モデル名 | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | パフォーマンスプラスモデル |
ディスプレイ | 14.0 IPS(1920×1200) | 14.0 OLEDブライトビュー(光沢)(2880×1800) | |
CPU | AMD Ryzen 5 8640HS | AMD Ryzen 7 8840HS | |
メモリ | 16GBオンボード | 32GBオンボード | |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | |
バッテリ駆動時間 (MobileMark 25にて計測した数値) |
最大 14時間30分 | 最大 10時間30分 | |
ワイヤレスマウス | 同梱 | ||
希望販売価格 | 176,000円~ | 228,800円~ | 249,700円~ |
割引き後価格 |
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ブラックフライデー
の価格 |
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(*価格は2024/11/18時点(税込)。)
スタンダードモデル/パフォーマンスモデル/パフォーマンスプラスの3つのモデルが用意されています。ディスプレイ/CPU/メモリ容量/ストレージ容量が異なります。
コスパ重視なら最も価格の安いスタンダードモデルが狙い目ですが、IPSパネルを搭載。IPSパネルも表示は綺麗ですが、色表現の鮮やかではOLEDパネルの方に軍配が上がると思うので、映像を堪能したいのならOLEDパネル搭載モデルがオススメ。
ただし、IPSパネル搭載モデルの方がバッテリ駆動時間が長いので、外で使う機会が多い人はIPSパネル搭載モデルの方がいいと思います。
個人的には、価格の安さ/バッテリ駆動時間を重視したいのならスタンダードモデル、色鮮やかに表現できるパネルが良くて価格も重視したいのならパフォーマンスモデル、パネル表示に加えて性能も重視したいのなら、メモリ/ストレージ容量が倍増のパフォーマンスプラスモデルがオススメです。
なおインテルCore Ultra Uシリーズプロセッサを搭載した姉妹モデルENVY x360 14-fc(インテル)も用意されています。
【AMDモデルとインテルモデルのパッケージ別スペック/価格比較】
AMDモデル | インテルモデル | |||||
スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | パフォーマンスプラスモデル | モデル名 | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | パフォーマンスプラスモデル |
14.0 IPS(1920×1200) | 14.0 OLED(2880×1800) | ディスプレイ | 14.0 IPS(1920×1200) | 14.0 OLED(2880×1800) | ||
AMD Ryzen 5 8640HS | AMD Ryzen 7 8840HS | CPU | インテル Core Ultra 5 125U | インテル Core Ultra 7 155U | ||
16GBオンボード | 32GBオンボード | メモリ | 16GBオンボード | 32GBオンボード | ||
512GB SSD | 1TB SSD | ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | ||
最大 14時間30分 | 最大 10時間30分 | バッテリ駆動時間 (MobileMark 25にて計測した数値) |
最大 15時間分 | 最大 10時間30分 | ||
同梱 | ワイヤレスマウス | 同梱されていない | 同梱 | |||
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インテルモデルは、選択できるカラーリングがメテオシルバーとミッドナイトブルー/Thunderbolt4対応USB Type-C端子を搭載、という違いがあります。
Thunderboltは必須、というのであればインテルモデルを選択する必要がありますが、AMDモデルの方がコスパが高いので、価格を重視するのであればENVY x360 14-fa(AMD)がオススメです。
5)パフォーマンスをチェック
Envy x360 14-fc(インテル)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。上位モデルのパフォーマンスプラスモデルです。
AMD Ryzen 7 8840HSプロセッサ/32GBメモリ/1TB SSD/AMD Radeon 780Mグラフィックス(CPU内蔵)
本モデルには、「パフォーマンスのコントロール」機能が用意されており、6つの項目から、状況に応じた設定を選べます。
今回は、状況に応じて最適化することでニーズに合ったシステムに自動的に調整してくれる「SmartSense」で測定しました。
CINEBENCHでCPUのスコアを計測。
CPU | CINEBENCH R23のCPU(マルチコア)のスコア |
インテルCore i7-13700H | 13494pts |
インテルCore Ultra 7 155H | 11857pts |
AMD Ryzen 7 8840U | 10620pts |
AMD Ryzen 7 8840HS(レビュー機) | 10708pts |
AMD Ryzen 5 8640U | 10135pts |
インテルCore i7 1360P | 9651pts |
インテルCore Ultra 5 125H | 9294pts |
AMD Ryzen7 7730U | 9062pts |
AMD Ryzen7 7735U | 9036pts |
インテルCore i5-1340P | 8910pts |
インテルCore i7 1355U | 8540pts |
インテルCore i7 155U | 8087pts |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載 |
CPU(マルチコア)のスコアは上のとおり。
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 4611/快適 |
最高画質でも快適に楽しめるという結果。
重い負荷のかかる「ファイナルファンタジー15(FF15)」ベンチマークの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 「SmartSense」設定時 |
軽量品質 | 1920×1080 | 4127/普通 |
標準品質 | 1920×1080 | 3022/普通 |
高品質 | 1920×1080 | 2252/重い |
CPU内蔵タイプのグラフィックスなので、負荷が高いゲームを快適に楽しむのは難しそう。
グラフィックス | 3DMarkベンチマーク Fire Strike グラフィックスのスコア |
NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop | 13303 |
NVIDIA GeForce GTX 1650 | 9185 |
インテル Arc A370M | 7991 |
インテル Arc (Core Ultra 7 155H内蔵) | 7707 |
インテル Arc (Core Ultra 5 125H内蔵) | 7240 |
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti | 6555 |
AMD Radeon 780M(AMD Ryzen 7 8840HSに内蔵) (レビュー機) | 5966 |
NVIDIA GeForce GTX 1050 | 5627 |
インテルグラフィックス(CPU内蔵タイプ) | 4365 |
インテルIris Xeグラフィックス(CPU内蔵タイプ) | 4247 |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています |
3DmarkのFireStrikeベンチマークの結果はこのとおり。
描画処理能力が必要なタスクなど、負荷が重い作業を快適にこなすのは難しいですが、ネットを見る/動画を再生するなどの一般的なタスクであれば、大きなストレス無く実行できました。
6)特徴/使い勝手をチェック
HP Envy x360 14-fa(AMD)の特徴をチェックします。
Copilotキー搭載
以前は右のCtrlキーがあった場所にCopilotキーが搭載されています。
このキーを押と、AIアシスタント機能であるCopilot in Windowsが起動します。
HP SmartSense機能搭載
前述したとおり、HP SmartSense機能を搭載しており、PCの利用バターンを機会学習してくれます。CPU温度の最適か・ファンノイズ調整などを実行し、より快適な環境で作業できるようになるほか、製品寿命の引き延ばしも期待できるとのことです。
搭載している端子類
搭載している端子類は次のとおり。
- HDMI 2.1 出力端子×1
- USB Type A 10Gbps×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
SDカードリーダーは非搭載です。
USB端子 | 最大転送速度 | 個数/場所 |
USB Type-A | 10 Gbps | 1個/左側面部 1個/右側面部 |
SuperSpeed USB Type-C | 10 Gbps | 2個/左側面部 |
USB端子は、従来からあるType-A端子が2つ、前後の向きのないType-C端子が2つの合計4つ搭載されています。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 特徴 | 備考 |
Alt Mode-DisplayPort | 〇 | 外部映像出力可能 | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 〇 | 受給電可能 | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 |
× | 最大40Gbpsで転送可能 | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
USB Type-C端子は2つともDisplayPortにも対応しているため、外部に映像を出力するのにも使用可能です。PowerDeliveryにも対応しています。
Thunderbolt 4には2つの端子とも非対応。インテルモデルは、1つのUSB Type-C端子がThunderboltに対応しているので、Thunderbolt対応端子が必須と考えている場合には、インテルモデルがオススメです。
映像出力
映像出力端子としてHDMI端子、2個搭載されているUSB Type-C端子が利用できます。
27インチモニタと接続したところ。
USB Type-C入力端子を搭載したモニタを用意できるのであれば、USB Type-Cで接続するだけで外部出力することが可能。
また対応するモニタと接続すれば、USB Type-Cケーブル1本接続するだけで外部映像出力に加え、充電も実行することができます。
ただし、充電も実行するには、モニタ側の最大対応電源がPCの電源を上回っている必要があります。Envy x360 14-fa(AMD)の場合、65W型のACアダプタを採用していますが、今回使用しているモニタは最大65Wの電源を使用できるため、充電可能でした。
4KモニタにUSB Type-C端子経由で接続したところ、4Kの解像度(3840×2160)で出力できました。
HDMI端子、USB Type-C端子×2にそれぞれモニタを接続したところ
4画面同時出力することができました。
マウス同梱
本モデルには、ワイヤレスマウスが標準で同梱されます。
マウスは、USBレシーバー接続
またはBluetooth接続で利用可能。
やっぱりマウスがあると操作しやすいですね。
Webカメラ
本モデルには約500万画素のWebカメラをパネル上部に搭載。
実際に撮影してみましたが、綺麗に撮影できる印象を受けました
カメラシャッター機能を搭載。
カメラの上にあるスライダを左にずらせば、カメラに物理的に蓋をすることができます。
顔認証機能も搭載しています。
マイクミュートボタン
マイクミュートボタンも用意されており、
F8キーを押すだけで、オン/オフの切替が可能。
セキュリティ機能
離れると画面をオフに、近づくとスリープ解除、視線を外すと画面を暗くする、といった機能が備えられています。
「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」→「画面とスリープ」で設定可能。
どのくらい離れたらオフにするのか、どのくらい時間が経過したらオフにするのか、などを設定できます。
Poly Studio のサウンドシステムを採用
Poly Studioのサウンドシステムを採用。Polyは会議オーディオソリューションを得意としており、2022年11月にHPに仲間入りしたそうです。
スピーカーが底面部の左右に配置されているデュアルスピーカーシステムです。
実際に音楽を聴いてみましたが、音質はそこそこいい印象を受けました。ちょっとカシャカシャする感じ/こもった感じはありますが、個人的にはそんなに気にならないですね。コンパクト・スリムタイプの2-in-1ノートPCとしては十分なレベルだと感じました。
バッテリ駆動時間
HP Webサイトの製品ページのスペック表にはバッテリ駆動時間がIPSパネル搭載モデルで最大14時間30分、OLEDパネル搭載モデルで最大10時間30分と記載されています(MobileMark 25にて計測した数値)が、実際に計測してみました(レビュー機はOLEDパネル搭載モデル)。
バッテリ容量は59Wh。
[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う
条件1 |
条件2 |
|
1時間経過したときのバッテリ使用量 |
8% |
19% |
推定バッテリ駆動時間 |
約12.5時間 |
約5.3時間 |
*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出
条件1の何もしない状態で約12.5時間、条件2の動画再生した状態で約5.3時間バッテリが駆動する計算です。
ベンチマーク実行時の排熱・騒音
ベンチマーク実行時の排熱・騒音の状況をチェックしてみました(マシン構成・使用する環境に応じて排熱・騒音の状況は異なる可能性があります。また個人的な感想なので、あくまで参考程度にしてください)。
熱についてですが、一般的な使い方をしているときはほとんど熱を感じません。
ベンチマーク実行直後、底面部の通気孔あたりが温かくなりますが、熱くて触れないほどではありませんでした。
背面部の通気孔近くのキーボード上部も少し温かくなりますが、熱くは感じないです。パームレストにほとんど熱は感じなかったですね。
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました(スマホのアプリなので数値が正確ではない可能性があります)。
ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは15-20dB程度ですごく静か。ほとんどファンの音が聞こえてきません。
FF15ベンチマーク実行時 30-35db程度まで上昇し、ファンの音が聞こえてきます。静かな環境で耳障りに感じる程度で、個人的にはうるさすぎる、という印象は受けませんでした。
(あくまで使用した範囲における個人的感想です。騒音・熱の状況は、 マシン構成/使用状況/負荷等によって異なるので参考程度にしてください)
OMEN Gaming Hub
本モデルはゲーミングPCではありませんが、HPのゲーミングシリーズOMENで利用される「OMEN Gaming Hub」ツールが同梱されています。
「システムモニター」画面で、CPU/RAMの使用状況、ストレージ容量、ネットワーク状況などを一目で確認できます。
7)各パーツをチェック
HP Envy x360 14-fa(AMD)の各パーツをチェックします。
パネル
HP Envy x360 14-fa(AMD)は、14.0インチパネルを搭載。
IPSパネル搭載モデルとOLEDパネル搭載モデルを選べます。主なスペックは次のとおり。
IPSパネル | OLEDパネル | |
パネル | 14.0インチ/IPS/16:10 | 14.0インチ/OLED/16:10 |
最大解像度 | WUXGA(1920×1200) | 2.8K(2880×1800) |
タッチパネル | タッチパネル | タッチパネル |
輝度 | 400nit | 400nit |
リフレッシュレート | 60Hz | 48~120Hz |
OLED(有機EL)パネル搭載モデルを選択可能。レビュー機はOLEDパネル搭載モデルです。
OLEDパネルの主なメリット/デメリットは次のとおり。
- 高画質
- 黒をしっかり表現できる
- レスポンスが速い
- 焼き付きが発生しやすい
非常に色鮮やかな表現が可能です。
表現が瑞々しいですね。
黒い部分もしっかりめに表現できるので、映像も堪能できると思います。パネル表示の綺麗さを追求するのならOLEDパネル搭載モデルがオススメ。
色域が狭いパネルを搭載したモデルを並べてみました(左がレビュー機)。色域が狭いパネルを搭載したノートPCは、暖色系が黄色っぽく表現されていますが、本モデルでは、より忠実に色を再現できています。
アスペクト比(パネルの縦横比)は、一般的なモデルの場合16:9ですが、このHP Envy x360 14-fa(AMD)では、16:10のパネルを採用しており、縦長のパネル表示になっています。
最大解像度が2.8K(2880×1800ドット)のパネルを搭載したモデルを選択可能。一般的的なフルHDの解像度(1920×1080)と比べて精細感の高い表示が可能。
文字表示も滑らかです。
2-in-1タイプPCのためタッチパネルを搭載。指による直感的な操作が可能です。
最大輝度は400nit。一般的なパネルの輝度は300-350nitなので、ちょっと明るめのパネルを採用しています。
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換わったかを計測する値です。Hz(ヘルツ)によって示され、1秒間に60回書き換わると60Hzと表現されます。リフレッシュレートが低いとチラツキが生じたり、映像が滑らかに表現されない、などの問題が生じます。
一般的なモニタのリフレッシュレートは60Hz。本モデルはOLEDパネルが最大120Hz対応のため、より滑らかな映像を楽しめると思います。
キーボード
キーボードについて見ていきます。
キーフォントは大きめなので認識しやすいですね。
Enterキーは標準的な大きさなので、押しづらさは感じませんでした。
リフトヒンジではないのでキーボードに傾斜はありません。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.3mm。 浅めですが、個人的にはそんなに浅すぎる感じはしないですね。
打鍵感はちょうどいい感じ。柔らかすぎず、硬すぎず、反発がほどよくあるので、個人的には心地よく押せる感じです。軽く押せば反応してくれます。
打鍵音は標準レベルかな。カチャカチャという音がそれほど気になりません。強くキーを押すとボディがちょっとたわみますが、タイピング時はほとんど気になりませんでした。
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mm。 フルサイズのキーボード(19mm)より若干狭めですが、実際にタイピングしていて窮屈さはほとんど感じないですね。
キーボードにはバックライトを装備。
F4キーでバックライトのオン/オフの切り替え、2段階の明るさの設定が可能です
タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体になったタイプを採用しています。
触った感触はすごく滑らかです。思ったところにポインタをストレス無く移動することが可能
クリックボタン部分ですが、僕的には、押し込む深さがちょうど良く、軽く押すだけで反応してくれます。しっかり押した感触があり、きびきび操作できました。クリック音もそれほど大きくないです。
左側面部
USB Type-A端子、HDMI端子、USB Type-C×2を搭載。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
右側面部
右側面部。ヘッドホン端子とUSB Type-Aを配置。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。
前面部
前面部の中央には
窪みが設定されており、カバーを開けるときに指を引っかけやすいデザインになっています。
片手だけでカバーを開けきることはできませんでした。
背面部
背面部に端子類はありません。
底面部
底面部には通気孔を配置。前面部寄りにスピーカー穴が2つ見えますね。
8)同梱物をチェック
Envy x360 14-fc(インテル)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは65W型。
軽く掴めるコンパクトさです。
厚みもそれほどありません。
ACアダプタに付いているケーブルは破断しにくいよう 補強されています。フックが設けられているのでケーブルはアダプタに巻きつけることが可能。
電源ケーブル。
接続端子には、USB Type-Cを採用。
左側面部に配置されている2つのType-Cのいずれに接続しても充電できます。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は305g。
本体を合わせた重量は約1.679kg。気合いを入れれば、一緒に持ち歩こうと思える重さかな。
まとめ
以上、Envy x360 14-fa(AMD)について見てきました。主な特徴は次のとおり。
- NPU搭載のAMD Ryzen 8000シリーズHSプロセッサを採用
- 14.0インチパネル搭載
- 液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPC
- Copilotキー搭載
- ボディにアルミニウムを採用
- コンパクト・スリムボディ
NPUを搭載したAMD Ryzen 8000シリーズHSプロセッサを搭載。Copilotキーを搭載しており、Copilot in Windowsをすぐに起動できるなど、より効率的にAIを処理できるよう設計されています。
14インチパネル搭載のコンパクト・スリムタイプノートPCで、2-in-1タイプながら、約1.39kgとそれほど重くありません。携帯性を重視しつつ、性能面で妥協したくない、AIに興味がある人にオススメ。Thunderbolt非対応ですが、インテルモデルよりも価格が安く設定されているので、コスパを重視したい人にもオススメです。
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(更新日:2024年7月17日)