OMEN 35L(AMD)実機レビュー
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OMEN 35L(AMD)は、HPのハイエンドゲーミングシリーズOMENに属するデスクトップPCです(→OMENゲーミングPCシリーズの一覧はこちら)。
【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】
主な特徴は次のとおり。
- AMD Ryzen 8000 Gシリーズプロセッサ搭載
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti/4070 SUPER/4070 Ti SUPER グラフィックスを搭載可能
- コスパの高い構成
- サイドパネルはシースルー構造を採用
- LEDを配置しており、ゲーミングPCらしい雰囲気
ここでは、OMEN 35L(AMD)の特徴、スペック等について詳しく解説したいと思います。
【参考】HP OMEN 35L(AMD)レビュー動画
HP OMEN 35L(AMD)に関する動画をYouTubeにアップしています。
- 目次
- 1)ゲームを快適に楽しめるハイスペックな構成
- 2)パッケージ別のスペック
- 3)ベンチマーク/ファンの音/熱
- 4)デザイン/大きさ
- 5)シースルーサイドパネルを採用/LEDを配置
- 6)各パーツをチェック
- 7)筐体内部をチェック
- 8)同梱物をチェック
- まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
AMD Ryzen 7 8700Gプロセッサ/32GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERグラフィックス
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1)ゲームを堪能できるハイスペックな構成
OMEN 35L(AMD)は、重い負荷のかかるゲームを堪能できるよう設計されたデスクトップPCです。主なスペックは次のとおり。姉妹モデルのOMEN 35L Desktop(インテル)のスペックと比較してみました。
モデル | OMEN 35L Desktop(AMD) | OMEN 35L Desktop(インテル) |
CPU | AMD Ryzen 5 8500G プロセッサ
(6コア/12スレッド、16MB キャッシュ、最大ブースト 5.0 GHz) AMD Ryzen 7 8700G プロセッサ (8コア/16スレッド、16MB キャッシュ、最大ブースト 5.1 GHz) |
インテル Core i7-14700F |
メモリ | Kingston FURY 32GB (16GB×2) DDR5-5200MT/s | Kingston FURY 32GB (16GB×2) DDR5-4400MT/s |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD | 2TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD |
ストレージ(2nd) | - | - |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB (GDDR6) NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 12GB (GDDR6X) NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB (GDDR6X) |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB (GDDR6X) |
光学ドライブ | - | - |
プロセッサ冷却方式 | 空冷クーラー | 水冷クーラー |
サイドパネル | シースルー | シースルー |
メモリスロット | 4スロット(DIMM) | 4スロット(DIMM) |
ドライブベイ | 3.5インチ/2.5インチ兼用 ×1 (空1) | 3.5インチ/2.5インチ兼用 ×1 (空1) |
拡張スロット | PCI Express Gen4 x16 × 1スロット (空0)、 PCI Express Gen4 x4 × 1スロット (空1)、 M.2 × 3スロット (空1) |
PCI Express Gen4 x16 × 1スロット (空0)、 PCI Express Gen4 x4 × 1スロット (空1)、 M.2 × 3スロット (空1) |
電源 | 内蔵600W ATX3.0準拠、80 Plus Gold 内蔵850W ATX3.0準拠、80 Plus Gold |
内蔵850W ATX電源、80PLUS Gold |
サイズ | 縦置き : 約 210 × 408 × 410 mm(幅×奥行き×高さ) | 縦置き : 約 210 × 408 × 410 mm(幅×奥行き×高さ) |
最小構成重量 | 約14.5 kg | 約14.5 kg |
希望販売価格(税込) | 286,000円~(Ryzen5+RTX 4060 Ti) 352,000円~(Ryzen7+RTX 4070 SUPER) 418,000円~(Ryzen7+RTX 4070 Ti SUPER) |
462,000円~(Core i7+RTX 4070 Ti SUPER) |
CPU
CPUにAMD Ryzen 5 8500G/Ryzen 7 8700Gプロセッサを搭載したモデルを選択可能。
CPU | AMD Ryzen 5 8500G | AMD Ryzen 7 8700G |
コアの数 | 6 | 8 |
スレッドの数 | 12 | 16 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 5.00GHz | 5.10GHz |
L2キャッシュ | 6MB | 8MB |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB |
メモリ
メモリは32GB(16GB×2)を搭載。メモリスロットは4つで、そのうち2つが占有されている形なので、残り2つにメモリを増設することが可能です。
ストレージ
ストレージは高速アクセス可能なSSDを採用。選択できる容量は1TBのみです。
グラフィックス
グラフィックスに関しては、高い描画処理能力が必要なゲーミングPCなので NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti/4070 SUPER/4070 Ti SUPERを搭載したモデルを選べます。
2)パッケージ別のスペック
現在用意されているOMEN 35L(AMD)のパッケージ別のスペックは次のとおり。OMEN 35L(インテル)のパッケージも比較しています。
モデル名 | OMEN 35L(AMD) モデレートモデル |
OMEN 35L(AMD) アドバンスモデル |
OMEN 35L(AMD) アドバンスプラスモデル |
【参考】 OMEN 35L(インテル) パフォーマンスモデル |
CPU | AMD Ryzen 5 8500G | AMD Ryzen 7 8700G | インテル Core i7-14700F | |
メモリ | 32GB (16GB×2) | |||
ストレージ | 1TB SSD | 2TB SSD | ||
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB (GDDR6) | NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 12GB (GDDR6X) | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB (GDDR6X) | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB (GDDR6X) |
プロセッサ冷却方式 | 空冷 | 水冷 | ||
希望販売価格(税込) | 286,000円~ | 352,000円~ | 418,000円~ | 462,000円~ |
大決算祭りセールの価格 |
199,800円~ 希望販売価格よりも 86,200円オフ |
249,800円~ 希望販売価格よりも 102,200円オフ |
299,800円~ 希望販売価格よりも 118,200円オフ |
- |
(*価格は2024/10/7時点(税込))
現在モデレート/アドバンス/アドバンスプラスモデルの3つが販売されています。
現時点ではインテルモデルで選べる構成は1つだけなので、AMDモデルの方が選択肢の幅が広いです。
価格に関しては、多彩な構成を選べるAMDモデルの方が安めに設定されています。ただし、インテルモデルはストレージが2TB、さらに冷却効果が高いとされる水冷クーラー方式を採用している点を考慮する必要があります。
単純にコスパ重視ならAMDモデルがオススメです。
3)ベンチマーク/ファンの音/熱
OMEN 35L(AMD)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
AMD Ryzen 7 8700Gプロセッサ/32GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERグラフィックス
CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。CPU:17677pts
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 21684 | すごく快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 23580 | 非常に快適 |
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
高品質 |
1920×1080 | 17035 | 非常に快適 |
本モデルはNVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERグラフィックス を搭載しているため、負荷が重いゲームも、非常に快適に楽しめるという結果が出ています。
スマホの騒音計アプリで音を測定してみました(スマホのアプリなので正確ではない可能性があります)。
負荷がかからない一般的な用途で使っている場合は20-25dB程度。少しファンの音が聞こえてきますが、個人的にはほとんど気にならないレベルです
負荷のかかるFF15ベンチマーク実行時も20~25dB程度。たまに30dB程度になることがありますが、負荷がかかっていないときとファンの風切り音の大きさはほとんど変わらない印象ですね。
140mmフロントファン×2、サイドフロー型CPUクーラー(120mm)、120mmリアファンを搭載しているため、高い冷却性能を確保できているようです。
熱については背面部のファンから排熱されるので、この部分にスペースを設ける必要があります。FF15ベンチマーク終了直後、背面部のファンの部分に手を当てると温かく感じますが、熱いという印象は受けませんでした。
ベンチマーク実行時、想像していたよりも静かで、熱もあまり感じないので、冷却はすごくうまくいっている印象を受けました。
(*音・熱に関しては、あくまで使用した範囲における個人的感想です。受け止め方には個人差があると思います。また環境によっても変わってくると思うので、参考程度にしてください)
同梱されているOMEN Gaming Hubツールを使って、多彩な作業を実行できます。
「システムモニター」ツールでは、OMENの状態を動的に確認できます。GPU、CPU、RAMの使用率、ストレージの使用領域、ネットワーク状況、プロセスの詳細などを確認できます。
「オーバークロック」ツールでは、メモリのオーバークロックのオン/オフを切り替えることができます。
「パフォーマンスコントロール」ツールでは、電源モード/温度コントロール/システム温度の3つの項目が用意されています。
「電源モード」では、「最適」「パフォーマンス」を選択可能。パフォーマンスを重視したい場合には「パフォーマンス」に設定できます。ただし、「パフォーマンス」を選択すると、ファンの回転数が上がり、風切り音が大きくなってうるさく感じることがあります。
「温度コントロール」では、ファンの回転数を変更jできます。「自動」と「手動」を切り替えることができ、「自動」だと「静」「標準」「パフォーマンス」の3つのモードを選べます。
「手動」だと、自分で調整できます。
一番下には、「システム温度」が表示されます。CPU温度、GPU温度、CPU使用率が示され、マシンの状態を確認できます。
4)デザイン/大きさ
本モデルのカラーリングはゲーミングPCらしくブラックを採用。
精悍な感じに仕上がっていますね。
前面部は透明で、内部に配置されている2つのファンが見える設計です。
ボディはすごくコンパクトという感じではないですが、大きすぎるという印象も受けないですね。ゲーミングデスクトップPCとしては一般的な大きさかな。
24インチモニタに接続するとこんな感じ。
重量は約14.5kg(最小重量)。結構重いですが、室内を移動するぐらいであれば、そんなに苦にはならないと思います。安定性は高く、多少揺らしたぐらいではびくともしません。
拡張性
モデル | 拡張性 |
メモリスロット | 4スロット(DIMM) |
ドライブベイ | 2.5インチ/3.5インチ兼用×1 (空1) |
拡張スロット | PCI Express Gen4 x16 × 1スロット (空0)、 PCI Express Gen4 x4 × 1スロット (空1)、 M.2 × 3スロット (空1) |
OMEN 35L(AMD)の拡張性は上のとおり。
5)シースルーサイドパネルを採用/LEDを配置
左側面部にシースルーサイドパネルを採用。
すごくクリアなので、内部を見ることができます。
またボディ各所にLEDが配置されています。
光らせることができるのは、前面部の2つファン、
筐体内部のCPUファンとメモリの部分、
そして背面部のファンです
これらのLEDのカラーリングは、OMEN Gaming Hubツールを使ってカスタマイズできます。
この画面では、ファンのカラーリングを変更可能。
この画面では、メモリのカラーリングを変更できます。
クリアパネルを採用しているので、筐体内部のLEDを外から眺めることが可能。
室内を暗くすると、よりゲームへの没入度を高められると思います
6)各パーツをチェック
OMEN 35L(AMD)の各パーツをチェックします。
前面部
一番上に「OMEN」のロゴ、ファン×2が配置されています。
右側面部
中央にOMENのロゴが印字されています。
左側面部
左側面部。シースルーのサイドパネルを採用。
左下に「35L」と記載されています。ちなみにこの35Lとは、ボディの容量を指しているようです。
上面部
上面部の手前側に端子類を配置。
左から順に、ヘッドホン/マイクコンボ端子、USB Type-C、USB Type-A×2、電源ボタンが配置されています。
この位置にある端子類は使いやすいですね。
上面部の後方は通気孔になっています。
背面部
背面部について見ていきましょう。
上段右に通気孔、左に端子類を配置。
上から順番に、CMOSクリアボタン、USB Type-A×4、USB Type-C×2、USB Type-A×2、LAN端子、オーディオ端子類が配置されています。
中段には、拡張カードを配置。
レビュー機にはNVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPERが搭載されており、映像出力端子として、HDMIが1個、DisplayPortが3個が利用可能です。
一番下には電源端子が配置されています。
底面部
底面部には、通気孔を配置しています。
ホコリが入りにくいよう、防塵フィルターが装着されています
7)筐体内部をチェック
OMEN 35L(AMD)の筐体内部をチェックします。
OMEN 35L(AMD)では、左右の側面部をツールレスで取り外せるため、簡単にメンテナンス/カスタマイズ作業を行うことが可能。
左側面部の取り外し/筐体内部
左側面部を外してみましょう。
背面部右側の上下にあるネジを指で緩めて、
側面部を背面部側に引っ張ると
側面部が外れます。
側面部は結構重いので、取り外すときはちょっと注意が必要。
筐体内部が姿を現します。
筐体内部をチェックします。
中央にCPUファン。
サイドフロータイプの空冷クーラーを搭載しており、
CPUから発生した熱を背面部方向に直接逃がします。
背面部裏に設置されているファンも、
CPUファンと同じくらいの高さに設定されており、効率的に排熱できる仕組みになっていますね。
メモリ。スロットは4基搭載。
本モデルではそのうち2基が占有されています
CPUとグラフィックボードの間にSSDを配置
マザーボードの一番下にグラフィックボードが配置されています。
しっかり固定されているので、ぐらついたりすることはないと思います。
左下には電源ユニットを配置。この構成では850Wタイプを搭載しています。
右下には3.5インチ/2.5インチ兼用ドライブベイを配置。
ベイ内のトレイは、指で両端を内側に押せば、
簡単に取り出せます。
前面部側に縦方向にファンを2つ配置。
前面部と側面部の間にスペースがあり、ここから吸気する仕組みです。
筐体内部から上面部を見上げるとこんな感じ。
内部は、ケーブル類がまとめられており、
パーツ類も整然と配置されている印象を受けるため、適切なエアフローを確保することで、冷却効果を高めることができると思います。
右側面部の取り外し/筐体内部
右側面部を外す場合も、背面部左の上下にあるネジを
指で緩めるだけでOK
こちら側はケーブル類がまとめて配置されています。
まとめ
以上、OMEN 35L(AMD)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。
- AMD Ryzen 8000 Gシリーズプロセッサ搭載
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti/4070 SUPER/4070 Ti SUPER グラフィックスを搭載可能
- コスパの高い構成
- サイドパネルはシースルー構造を採用
- LEDを配置しており、ゲーミングPCらしい雰囲気
本モデルは、AMD Ryzen 8000 Gシリーズプロセッサ+NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズグラフィックスを搭載可能なハイパフォーマンスゲーミングPCです。
ファンの音がそれほど気にならず、ゲーム/作業に集中できると思います。
ボディ各所にLEDが配置されており、筐体内部のLEDは、側面部のクリアパネルから見ることが可能。筐体内部にアクセスしやすい設計を採用しています。
AMD Ryzenプロセッサを採用することで、性能と価格のバランスがとれているため、コスパ重視のゲーミングデスクトップPCを検討している人にオススメです。
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(更新日:2024年9月9日)