HP ProDesk 405 G6 DM実機レビュー
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ProDesk 405 G6 DMは、コストパフォーマンスに優れたAMDのRyzen Proプロセッサを搭載した超コンパクトデスクトップ。
HPの法人向けProシリーズに属するデスクトップPCです。ProシリーズはHPビジネスデスクトップのエントリー/スタンダードモデルに位置づけられており、コスパ重視の方にオススメです。
主な特徴をまとめると次のとおり。
- AMD Athlon Pro/Ryzen Proプロセッサ搭載モデルを選択可能
- 高いコストパフォーマンスを実現
- 非常にコンパクトで縦置き/横置き可能なため、置き場所に困らない
- 容易に筐体内部にアクセスできる
ここでは、ProDesk 405 G6 DMの特徴、性能等について詳しく解説します。
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1)超コンパクトボディ
HP法人向けProDeskシリーズは、筐体の大きさに応じて下のとおりDM/SF(SFF)/MTの3つに大別されます。
筐体 | DM | SF(SFF) | MT |
超小型 | 省スペース | タワー | |
大きさ | 小 ← → 大 |
HP ProDesk 405 G6 DMは、この中のDMに位置づけられており、超コンパクトな筐体を採用しています。
ProDesk 405 G6 SFFレビュー
省スペースタイプのSFFボディを採用したProDesk 405 G6 SFF(AMD Ryzen Proプロセッサ搭載)について解説しています。詳しくはProDesk 405 G6 SFFレビューを参照してください。
ProDesk 405 G6 DMの最大の特徴は、ボディが非常にスリム/コンパクトであるという点。
ボディの大きさは177×175×34.2mm。
厚みは3.4cmしかないので
簡単に掴むことができます。
500mlのペットボトルと比較してみると、ProDesk 405 G9 DMのスリムさが際立ちます。
B5サイズのノートと比べたところ。
重量は1.115kg(実測値)。
デスクトップとしては非常に軽いので、片手で簡単に移動させることができます。
縦置きも可能ですが、そのままの状態では簡単に倒れてしまうため、縦置きしたい場合には、同梱されるスタンドを使用します。
上から本体をはめ込むだけでOK。ネジで留めたりする必要はありません。これだけでしっかり支えてくれます。
持ちあげても外れることはありません。
スタンドを装着すれば、ちょっと押したぐらいではぐらつかないので安心です(スタンドがないと、ちょっと触るだけで簡単に倒れてしまいます)。
これだけ小さいと置き場所に困ることはほとんどないと思います。上の画像は、24インチモニタに接続したところ。
横置きにすれば、ほとんど存在が気になりません。
モニターマウントキットを利用すれば、上の画像のように液晶モニタの背面にProDesk 405 G6 DMを設置することができます。この状態なら、設置スペースが不要になるので、置き場所がなくて困っている人、よりスペースを広くとりたい人にオススメです。
2)スペックをチェック
ProDesk 405 G6 DMの主なスペックは次の表のとおり。
機種名 | ProDesk 405 G6 DMスペック |
CPU | AMD Athlon Gold PRO 3150GE プロセッサー(ク
アッドコア) (基本3.3GHz-最大3.8GHz/2MB L2
キャッシュ/4MB L3キャッシュ) AMD Ryzen 3 PRO 4350GE プロセッサー(クアッ ドコア) (基本3.5GHz-最大4.0GHz/2MB L2キャッ シュ/4MB L3キャッシュ) AMD Ryzen 5 PRO 4650GE プロセッサー(ヘキサ コア) (基本3.3GHz-最大4.2GHz/3MB L2キャッシュ /8MB L3キャッシュ) |
メモリ | PC4-23400 (2933MT/s) : 4GB(4GB×1) (最大
64GB)/ PC4-25600 (3200MT/s) : 8GB(4GB×2) (最大64GB) |
ストレージ | SSD M.2(NVMe) : 128GB(TLC) / SSD M.2(NVMe) : 256GB(TLC) |
グラフィックス | AMD Radeon Graphics(CPU内蔵) |
光学ドライブ | なし |
USB端子 | USB Type-C×1(前面1)、USB3.2 Gen1×6(前面2、
背面4) USB Type-C×1(前面1)、USB3.2 Gen2×4(前面2、背面2)、USB3.2 Gen1×2(背面2) |
寸法/ 重量 |
177×175×34.2 mm/ 約1.25kg(タワースタンド含まず) |
標準保証 | 1年 |
CPUにはコストパフォーマンスに優れたAMDプロサッサ搭載モデルを選択可能。AMD Athlon Gold PRO/AMD Ryze 3 PRO/AMD Ryze 5 PROの3つのタイプから選択できます。
価格重視ならAMD Athlon Gold PRO、もうちょっとパフォーマンスが高い方がいいのならAMD Ryze 3 PRO、コストとパフォーマンスのバランスをとりたければAMD Ryze 5 PROというように、ニーズに合わせて選択できます。
AMD Athlon Gold PRO/AMD Ryze 3 PROは4つのコアを持つクアッドコアプロセッサ、AMD Ryze 5 PROは6つのコアを持つヘキサコアプロセッサ。コアの数が多いほど、同時処理能力が高くなり、マルチタスクを高速処理できます。
メモリは4GB/8GB搭載モデルを選択可能。Web閲覧/ビジネスアプリ操作/動画再生といった負荷が軽めのタスクがメインであれば4GBの容量でも足りるケースもあると思いますが、少し負荷がかかると処理にもたつくことがあります。ある程度パフォーマンスにこだわるのであれば8GBメモリ搭載モデルがおすすめ。
メモリ容量 | 説明 |
|
4GB |
↓ ↓ 快適 |
価格重視のモデルで4GBメモリ搭載モデルが用意されることが多いです。価格が安く設定されるのがメリットですが、ちょっと負荷のかかる処理を実行しようとすると、動きがもっさりすることがあるので、できれば8GBメモリ以上のメモリ搭載モデルを選ぶのがおすすめ。 |
8GB | 一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。 |
ストレージは、高速アクセス可能なSSDのみを選択可能。128GB/256GB搭載モデルを選択できますが、128GBだとOSやプリインストールされているアプリケーションの占有領域があるため、空き領域が少なくなります。なるべくなら256GB搭載モデルにした方が使い勝手はいいと思います。
グラフィックスはCPU内蔵タイプのみを搭載可能。それほど性能は高くないため、描画処理能力を必要とするタスクには不向きです。
このスペックを見れば、ProDesk 405 G6 DMが、負荷がそれほど重くない一般的なタスク、Web閲覧、動画再生などを処理するのに適したデスクトップPCに位置づけられているのがわかります。
3)各パーツをチェック
ProDesk 405 G6 DMの各パーツをチェックします。
前面部。
写真左から順に、USB 3.2 Gen 2(Type-C)端子、USB 3.2 Gen 2(Type-A)端子、
USB 3.2 Gen 2(Type-A)端子、マイク/ヘッドフォンコンボジャック、電源ボタンが配置されています(AMD Athlon Gold PRO 3150GEプロセッサー選択時、USB 3.2 Gen 2(Type-A)はUSB 3.2 Gen1(Type-A)になります)。
電源をオンにすると電源ボタンが点灯します。
前面部に3つのUSB端子が配置されているので、USBデバイス/ケーブルの抜き差しがしやすいですね。
背面部。
写真左から順に、HDMI 1.4端子、DisplayPort 1.4端子、USB 3.2 Gen 1(Type-A)端子、USB 3.2 Gen 2(Type-A)×2、
USB 3.2 Gen 2 (Type-C) 端子(画面表示・電源供給対応)、USB 3.2 Gen 1(Type-A)端子、LAN端子が配置されています(AMD Athlon Gold PRO 3150GEプロセッサー選択時、USB 3.2 Gen 2(Type-A)はUSB 3.2 Gen1(Type-A)になります)。
映像出力端子として、HDMI端子/DisplayPort端子/USB Type-C端子の3つが利用可能。
背面部にケーブルを接続するとこんな感じ。
電源ケーブルを接続したところ。ケーブル接続の際には、背面部に一定のスペースが必要になるのがわかります。
左側面部。マウントキットを装着するときのためのネジ穴が配置されています。
右側面部には何も配置されていません。
4)容易に筐体内部にアクセスできる
ProDesk 405 G6 DMは、簡単に筐体内部にアクセスできる仕様になっているため、カスタマイズ作業を容易に行うことができます。
筐体内部にアクセスするには、背面部中央にあるネジを緩めます。大きいネジのため、ドライバを使わず手で緩めることが可能。
緩めきってもネジが外れることはないので、ネジを紛失してしまうリスクはありません。
ネジを外したら、側面部を少しずらすだけで簡単に側面部を外せます。力を入れる必要はありません。
コンパクトなボディにパーツがぎっしり詰め込まれているのがわかります。
画像の下部左に冷却ファンが配置されており、その奥にメモリソケットが隠れています(CPUは露出していませんが、下部右の奥に配置されています)。上の部分にSSDが配置されています。
ファンの部分は可動式になっているので、簡単に外すことが可能。
黒色のシートをめくると、メモリソケット2基が姿を現しました。この構成では2つのソケットにメモリが刺さっています。1つしかメモリが刺さっていない構成の場合、ソケットに1つ空きがあるため、メモリを増設することが可能です。
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(更新日:2021年6月24日)