ZBook Studio G3 Mobile Workstationレビュー

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ZBook Studio G3 Mobile Workstationは、高いグラフィック処理能力を備えた15.6インチ液晶搭載ワークステーション。

ZBook Studio G3 Mobile Workstationレビュー

スリムなボディながら、高いパフォーマンスを発揮できるよう設計されており、負荷のかかる作業を快適にこなしたいプロフェッショナルユーザー向けのハイパフォーマンスノートに仕上がっています。

ここでは、ZBook Studio G3 Mobile Workstationについて詳しくレビューします。
目次
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

1)スリムなボディ

ZBook Studio G3 Mobile Workstationを最初に目にしたときに感じたのがスリムなボディ。

通常モバイルワークステーションというのは、性能重視のため、厚ぼったいデザインになっていることが多いのですが、このZBook Studio G3 Mobile Workstationは非常にスリムで、一般的なモバイルノートと見違えるほど。

厚みは18mmしかありません。片手で軽々掴める厚さです。なので非常に持ちやすいですね。

横から見たところ。凸凹のないフラットなデザインになっているのがわかります。

液晶を開いたところ。

こんな風に持つと、薄さがよくわかると思います。

雑誌と比較してみました。

重量は約2kg。すごく軽いというわけではありませんが、ちょっと持ち運ぶぐらいなら苦にならない重さです。

これだけ高性能なノートPCがこれぐらいの重さに抑えられているので、パワフルノートを持ち歩いて作業したい人にはありがたいと思います。

わきに抱えて持ってみたところ。

ボディには剛性の高いアルミニウムを採用しているため、堅牢性は非常に高いと思います。片手で持ってもボディがたわんだりすることはありません。

ZBook Studio G3 Mobile Workstationは、落下試験、耐振動試験などを含む米軍調達基準(MIL-STD 810G) 14項目の試験をクリアしているため、安心して使用することができます。

24インチ液晶モニタの横に置いてみました。脇に置いて作業するのもありだと思います。

2)上質なデザイン

ZBook Studio G3 Mobile Workstationは、プロフェッショナルユーザー向けのパワフルノートですが、洗練されたデザインを採用することで、高い質感を実現しています。

カラーリングはブラックを基調とした落ち着いた仕様になっています。

側面部にはアクセントとしてシルバーを採用。光が当たると非常に綺麗です。

キーボードおよびキーボード周辺部分もブラックとなっており、統一感があります。

天板部分に光が当たると、シルバーっぽくなります。

角度に応じて微妙に見え方が異なります。

天板部分はマット調の仕上がり。表面はさらっとしており、汚れはつきにくいです。

従来の法人向けノートにありがちな野暮ったさはどこにもありません。すごくスタイリッシュなデザインになっていると思います。

3)高い基本性能

ZBook Studio G3 Mobile Workstationはワークステーションということもあり、非常にスペックが充実しています。主なスペックは次のとおり。
 
Zbook Studio G3 Mobile
液晶
15.6インチワイドフルHD IPS ディスプレイ(非光沢)/
15.6インチワイド 4K UHDディスプレイ(非光沢)
最大解像度
1920×1080ドット/
3,840×2160ドット
CPU
インテル Core i7-6700HQ/
インテル Xeon E3-1505M v5
インテル Xeon E3-1545M v5
メモリ
8GB/16/32GB
ストレージ
HP Z Turbo ドライブ 256GB (PCIe M.2 SSD, NVMe)/
HP Z Turbo ドライブ 512GB (PCIe M.2 SSD, NVMe)
グラフィックス
NVIDIA Quadro M1000M(4GB GDDR5
光学ドライブ
なし
外寸(mm)
375×255×18mm
最小重量(kg)
約2kg
CPUには、インテル第6世代Core i7搭載モデルに加えて、高い処理能力を誇るXeonプロセッサ搭載モデルも選択可能。

メモリは8/16/32GBでカスタマイズできます。

ストレージは、高速アクセス可能なM.2接続のSSD(256GBまたは512GB)「HP Z Turboドライブ」を選択できます。

グラフィックスには、NVIDIA Quadro M1000M Professionalグラフィックス(4GB GDDR5 特別仕様)を標準で搭載。デスクトップワークステーションレベルの高いパフォーマンスを発揮できます。

搭載している端子類は、Thunderbolt 3×2 (USB-Cコネクタ仕様、DisplayPort1.2 、USB 3.1、PCI Gen3 デバイスをサポート)、HDMI 1.4ポート×1、USB 3.0ポート×2 、USB 3.0ポート(チャージ機能付き)×1、SDカードスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポート ×1、ネットワークポート(RJ45)。

最大バッテリ駆動時間は9時間30分と長めのため、1日中外出していてもバッテリ残量を気にしなくて済むレベルを確保していると思います。

CENEBENCHでZBook Studio G3 Mobile Workstationのパフォーマンスをチェックしてみました。

レビューしたZBook Studio G3 Mobile Workstationのスペックは次のとおり。

CPU:Intel Xeon E3-1505M v5
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:HP Z Turbo ドライブ 256GB (PCIe M.2 SSD,NVMe)
グラフィックス:NVIDIA Quadro M1000M 4GB GDDR5

NVIDIA Quadro M1000Mを搭載しているだけあって、グラフィックスは高いスコアを記録しています。

4)デスクトップワークステーションと遜色ないパフォーマンス

スリムタイプデスクトップワークステーションのHP Z240 SFFとパフォーマンスを比較してみました。
Z240 SFFのスペックは次のとおり。

CPU:Intel Xeon E3-1225v5
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:1TB HDD
グラフィックス:NVIDIA Quadro K620

CENEBENCHのスコアは上のとおり。

ZBook Studio G3 Mobile Workstationでは、OpenGL(グラフィックス)のスコアが86.18fps、CPUのスコアが640cb。

このベンチマークの結果を見る限り、ノートタイプのZBook Studio G3 Mobile Workstationの方が高いパフォーマンスを発揮できるのがわかります。

デスクトップクラスのパフォーマンスを、スリムなノートタイプで発揮できるわけですから、非常に使い勝手がいいと思います。拡張性についてはデスクトップの方が上ですが、使いやすさ/携帯しやすさ/設置面積を重視するのであれば、このZBook Studio G3 Mobile Workstationも有力な選択肢になると思います。

5)各パーツ詳細

次にZBook Studio G3 Mobile Workstationの各パーツについてチェックしてみましょう。

液晶は15.6インチパネルを採用。

非光沢パネルを採用しているため、映り込みが発生しにくく実用的です。長時間見続けても目が疲れにくいと思います。

最大解像度が1920×1080ドット(フルHD)のパネルと3,840×2160ドット(4K UHD)のパネルを選択可能です(レビュー機は1920×1080ドットパネル搭載モデル)。

4K UHD液晶パネル搭載モデルの場合、写真編集や4K動画編集で滑らかな諧調表現が可能です。
液晶表示はすごく鮮やか。黒もしっかり表示されます。斜め方向から見ても、はっきり表示を確認できます。

液晶はここまで傾けることが可能です。

キーボード。

テンキーは搭載されていません。非常にゆったりとしたキー配置になっているのがわかります。

Enterキーの右横に一列キーが配置されています。

キーピッチは十分な幅が確保されており、窮屈な感じはしません。

キーストロークもほどよい感じ。打鍵感はやわらかめで、カチャカチャという音もあまり気になりません。

モバイルワークステーションだけあって、実用性の高いキーボードだと思います。

ZBook Studio G3 Mobile Workstationのキーボードにはバックライトが装備されています。

暗い環境でも快適に作業することが可能です。

タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。反応はすごくいいですね。

タッチパッドの左上の2回タップすれば、タッチパッドをオフにすることができます。

パームレスト部分の表面はさらっとしており、汚れがつきにくくなっています。

キーボードの右上には、ミュートボタンとワイヤレスオン/オフボタンが配置されています。

左上には電源ボタンが配置されています。

右側面部。

マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポート、Thunderbolt 3×2、HDMI、USB、電源端子が配置されています。

左側面部。

SDカードスロット、USB×2、LAN端子が配置されています。

本体がスリムなため、LAN端子を利用する際は、下の部分を押し出す形になります。

前面部。

左にステータスランプが配置されています。

マシンの状態を確認することが可能。

前面部中央には、液晶を開くための取っ手が配置されています。

ここに指を引っかけて液晶を開くことができます。

両手を使わずとも、片手だけで開くことができるので、すごく便利です。

背面部に端子類は配置されていません。

中央には「Mobile Workstation」という文字が印字されています。

底面部。通気孔が大きく取られており、排熱しやすい設計になっています。

ワークステーションの場合、負荷のかかる作業を行うことにより、排熱問題が発生しやすくなるため、こうした仕様になっているのでしょう。

実際、負荷がかかる作業を行うとファンの回転数が上がり、底面部の通気口がすごく熱くなることがありました。

処理能力の高いモバイルワークステーションの場合、ACアダプタも大きくなりがちですが、ZBook Studio G3 Mobile Workstationでは、思ったよりもコンパクトなつくりになっています。

重量は444g。

コンセント部分のみのパーツも同梱されているため、持ち運ぶ際にはこちらを選ぶと軽量化できます。

6)高いサウンド性能

ZBook Studio G3 Mobile Workstationはワークステーションながらサウンドにもこだわっています。老舗のBANG&ALUFSENのテクノロジーを採用。

スピーカーはキーボードの左右に配置されています。

同梱されているソフトウェアを使って、サウンドをカスタマイズすることができます。

まとめ

以上、ZBook Studio G3 Mobile Workstationについて詳しく解説しました。特徴をまとめると次のとおり。

・15.6インチ液晶搭載のモバイルワークステーション
・Xeonプロセッサ/大容量メモリ/M.2接続SSD/Quadraグラフィックスという構成により、高い処理能力を発揮
・プロフェッショナルワーク向けのノートながらスリムでスタイリッシュなボディ。移動先で負荷のかかる作業を快適に行える
・高い堅牢性を確保
・優れたサウンド性能


スリムタイプのノートでありながら対処理能力を発揮できるため、移動先/外出先でヘビーな作業を快適にこなしたい人、使い勝手のいいハイパフォーマンスノートを探している人にオススメです。

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(更新日:2016年7月20日)