HP EliteDesk 800 G3 SF/CTレビュー

EliteDesk 800 G3 SF/CTは、HPの法人向けEliteシリーズに属するデスクトップ。省スペースを実現したスタンダードモデルです。

(*EliteDesk 800 G3 SFの後継モデルとしてEliteDesk 800 G4 SFが提供されています→参考：EliteDesk 800 G4 SFレビュー)

HP法人向けセパレートタイプデスクトップは、筐体の大きさに応じて下のとおりDM/SF/TWの3つに大別されます。

EliteDesk 800 G3 SF/CTは、この中でSFに分類されており、スリムタイプの筐体を採用しています。つまり省スペースと性能のバランスを重視したモデルと言えます。

ここでは、EliteDesk 800 G3 SF/CTの特徴、性能について詳しく解説します。

HP EliteDesk 800 G3 SF/CTは、省スペース性を重視したデスクトップ。

寸法は338×308×100 mm。

片手で掴める大きさです。横置きのほか、タワースタンドなしでの 縦置きも可能なので、状況に合わせた設置が可能。

縦置きにした場合、幅は約10cmしかなく、設置面積が少なくて済むため、スペースの制約がある場所でも設置することができます。

スタンドも付属しているので、装着した方が安定性が増します。

素材は柔らかく、はめ込むだけでOK。しっかりホールドしてくれるので、多少揺らしたぐらいではびくともしません。

24インチ液晶モニタと接続したところ。

HP EliteDesk 800 G3 SF/CTは省スペース性を重視していますが、一定の拡張性を有しているため、購入した後で構成をカスタマイズすることが可能です。

搭載している拡張スロットは、
・ロープロファイル16x PCIe×1スロット
・ロープロファイル16x PCIe(4xでの動作)×1スロット
・ロープロファイル1x PCIe×2スロット(奥行最大16.7cm)
・M.2 PCIe x1-2230×1スロット
・M.2 PCIe x4-2280×1スロット。

ドライブベイは、外部スリムラインベイ×1、外部SDスロット、内部 3.5インチ×2、内部2.5インチ×1です。

EliteDesk 800 G3 SF/CTでは、スタンダードレベルの性能を発揮できる構成になっています。

主なスペックは次の表のとおり。

CPUには第6世代Core i3/i5/i7プロセッサと第7世代Core i3/i5/i7プロセッサの多彩なラインアップから選択可能。

コスパ重視ならCore i3、性能重視ならCore i7、その中間でいいのならCore i5というように選ぶことができます。

メモリは2GB～32GBでカスタマイズできます。スロットは4つ搭載されています。

ストレージはHDDに加えて、高速アクセス可能なSSDも選択できます。1stと2ndの2つのストレージを構成することができます。したがって、1stをSSDに、2ndをHDDのハイブリッド構成にして、高速アクセスと大容量のいいとこどりをすることもできます。

グラフィックスはCPU内蔵タイプのインテルHDグラフィックに加えて、NVIDIA GeForce GT 730も選択できます。

このEliteDesk 800 G3 SFは、東京で組み立てられています。海外で生産されるモデルに比べて、輸送距離が短くなるため、故障が発生する確率を減らすことができます。

前面部。中央下部に端子類が配置されています。USB3.0×2、USB 2.0×2、USB TypeCx1、ヘッドホン端子、マイク端子、電源ボタンが配置されています。

端子類の上には光学ドライブが配置されています。

前面部にUSB端子があると、気軽にUSBデバイスを接続できて便利ですね。

右側面部。

左側面部。横置きするときのための滑り止めが配置されています。

背面部。上の写真の右に電源コネクタ、真ん中に拡張カード用のカバー、左に各種端子が配置されています。

オーディオ入力端子、DisplayPort×2、オプション用ポート(この構成ではVGAポート)、LAN端子、USB 2.0×2、USB3.1×4が配置されています。

拡張カード用のスペースは4つ配置されています。HP EliteDesk 800 G3 SF/CTではロープロファイル仕様のカードのみを接続することができます。

HP EliteDesk 800 G3 SFは、簡単に側面部を取り外して、筐体内部にアクセスできます。

背面部にある留め具をずらすだけで側面部を外せます。ツールを使う必要はありません。

側面部を外したところ。

筐体内部。左上にマザーボード、右上に光学ドライブ、右下にストレージ、左下に電源ユニットが配置されています。

マザーボード部分。中央上にCPU、冷却ファン、

その下に拡張カードスロット、

CPUの右側にはメモリスロットが4基配置されています。

HP EliteDesk 800 G3 SFの同梱物を確認してみましょう。

電源ケーブル。

キーボードは有線タイプ。USB端子で接続します。

マウスも有線タイプです。

HP EliteDesk 800 G3 DM/CTを購入すると、標準保証よりワンランク上のサポートのHP Elite Premiumサポートを受けることができます。

専用の回線が設置されるため迅速な対応が期待できるほか、ワンストップでのサポートが可能です。また、標準の保証内容と比べ受付時間が延長されるほか、修理時間の短縮にも対応しています。

詳しくは、HP Elite Premiumサポート詳細情報 (HP Webサイト)を参照してください。

以上、HP EliteDesk 800 G3 SF/CTの特徴について見てきました。まとめると次のとおり。

・省スペース性を重視したデスクトップ
・縦置き/横置き可能
・一定の拡張性を有する
・スタンダードレベルの性能を発揮できる
・容易にカスタマイズ可能
・Elite Premiumサポートを受けることができる

高性能な省スペースデスクトップを必要としている企業にオススメしたい構成に仕上がっています。

*詳しくは、EliteDesk 800 G3 SF/CT詳細情報 (HP Webページ)を参照してください。

(*EliteDesk 800 G3 SFの後継モデルとしてEliteDesk 800 G4 SFが提供されています→参考：EliteDesk 800 G4 SFレビュー)