HP OMEN by HP 15-ce000レビュー

OMEN by HP 15-ce000はゲームを快適に楽しめるよう設計されたゲーミングマシン。15インチ液晶を搭載しています。高い描写力が必要なゲームを堪能できるよう、高性能なパーツが組み込まれているうえに、黒を基調としたデザインになっており、ゲームへの没入感を高めてくれます。

先代モデルのOMEN by HP 15-ax200より、デザイン面/性能面で進化を遂げています。

OMENブランドのノートとして、OMEN by HP 15に加えて、17.3インチ液晶搭載モデルのOMEN by HP 17が用意されています。

ここでは、OMEN by HP 15の特徴・スペック・使い勝手等について詳しく解説します(OMENシリーズの一覧はこちら)。

OMEN by HP 15-ce000は、ブラックを基調としたデザインを採用。一目でゲーミングマシンとわかるデザインです。

縞模様になっている部分と平らな部分が交差しているのがわかりますね。三角形を多用したデザインになっています。平らな部分にはヘアライン加工が施されており、見る角度によって見え方が異なります。

実際に見た感じではすごく格好いいです。シャープな印象ですね。

直線を基調としたエッジの効いたボディです。

液晶を開いたところ。キーボードおよび周辺部もブラックで統一。

キーの側面にはレッドが配置されており、デザイン上のアクセントになっています。ブラックとレッドの組み合わせで、ゲーミングPCらしいちょっと怪しげな雰囲気を醸し出しています。

パームレストにはヘアライン加工が施されています。見る角度によって見え方が微妙に異なり、高い質感を実現しているのがわかります。

次に大きさをチェックしてみましょう。雑誌と比較するとこんな感じ。

ボディの重さは2.614kg。さすがは性能重視のゲーミングPCということもあり、結構重め。

片手でずっと持っているのは厳しい重さです。

厚さは最厚部で28.5mm。そこそこ厚みはありますが、ゲーミングノートとしてはスリムな部類に入ると思います。

横から見たところ。凸凹のないフラットなデザインになっているのがわかります。

液晶を開くとこんな感じ。

液晶はここまで開くことができます。

17.3インチ液晶搭載のOMEN by HP 17と比べてみるとこのとおり(右がOMEN by HP 15。こうして比較すると、OMEN by HP 17の方が一回りボディが大きいのがわかります。なので、迫力ある映像を楽しみたいのならOMEN by HP 17がオススメです。

OMEN by HP 15ではパフォーマンスモデルとプロフェッショナルモデルの2つのモデルが用意されています。主なスペックは次のとおりです。

CPUは、第7世代インテルCore i7 Core i7-7700HQを、メモリは16GBを搭載。

グラフィックは高性能なNvidia GeForce GTX1060グラフィックスを搭載可能。非常に高い描画処理能力を誇ります。

ストレージは、高速アクセス可能なSSDと大容量データ格納可能なHDDのハイブリッド構成。SSDは従来のSATA SSDではなく、PC Express接続のSSDを採用しています。

さすがゲーミングマシン。基本構成は非常に充実しています。

光学ドライブは搭載していません。

無線は、最新規格であるIEEE 802.11acにも対応。高速なネット接続を実現します。

OMEN by HP 15-ce000のパフォーマンスをチェックしてみました。

レビューしたOMEN by HP 15-ce000のスペックは次のとおり。

プロセッサ：インテルCore i7-7700HQ
メモリ：16G
ストレージ：256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス：NVIDIA GeForce GTX 1060

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。
プロセッサ：8.4
メモリ：8.4
ストレージ：8.75
グラフィックス：8.9

描画処理能力をテストするCINEBENCHベンチマーク結果。
OpenGL：8808fps
CPU：420cb

バイオハザード6ベンチマークの結果。
スコア：9836
ランク：S「現在の設定で、とても快適な動作が見込めます」

OMEN by HP 15-ce000では、高い描画処理能力を発揮できる設計になっているほか、ゲームを快適に楽しめるよう、専用アプリケーションが提供されています。

同梱されている「OMEN Command Center」アプリケーションを使って、マシンの状態(CPU使用率、メモリ使用率、GPU使用率/温度)を確認したり、

ネットワーク使用状況をチェックしたりすることができ、環境を最適化できます。

ゲーミングノートということで、サーマルコントロール(熱管理)も充実しています。旧モデルに比べて、ファンが大型化されたほか、ヒートパイプのカバー面積を拡大。この結果、エアフローが改善されており、より快適な処理環境を構築できます。

背面部。

左右に通気孔が配置されているのが見えます。

底面部。通気孔が大きくとられています。

キーボード奥の左右にも通気孔が配置されています。

OMEN by HP 15では、オーディオ機器の老舗「Bang & Olufsen」と共同でサウンドをチューニングしており、充実したサウンド性能を誇ります。

スピーカーは、斜めにカットされた側面部の前方よりの左右に配置されています。

この部分にスピーカーがあると、音が床に反射するので広がりのあるサウンドを楽しめます。また手で音が遮られることがありません。包み込まれるような感じで、これならゲームの臨場感も高まると思います。

専用アプリケーションを使って、自分の好みのサウンドにチューニングすることができます。

イコライザも利用可能です。

液晶は15.6インチのフルHD・IPSディスプレイパネルを搭載。

非光沢パネルを採用しているため、映り込みが発生しづらいです。ゲームの場合、長時間画面を見続けることになるので非光沢パネルの方が目に優しいと思います。

表示の精細感が高く、黒もしっかり表現できています。

キーボード。

頻繁に使用するWASDキーがわかりやすいよう、赤色になっています。

テンキーを搭載。

キーのサイドが赤色になっています。

キーピッチは十分な幅を確保しているので、窮屈な感じはありません。

バックライトが装備されており、暗い環境でも快適な操作が可能です。F4キーでバックライトのオン/オフを切り替えることが可能。

キーボード全体を点灯させることも、

WASDキーだけを点灯させることも可能です。暗い環境ではいい雰囲気になりますね。

タッチパッドはクリックボタンが別になったタイプを採用。タッチパッドの縁はダイヤモンド加工されており、 デザイン上のアクセントになっています。

ボタン部分がちょっと出っ張っているため非常に押しやすくなっています。押し込み幅もちょうどいい感じ。

パームレスト部分はアルミニウム製。ひんやりとした触感を実現しています。

キーボードの左上に電源ボタン。

右側面部。SDカードスロット、USB3.1 Gen1×2、電源コネクターが配置されています。

電源ケーブルはL型コネクタで接続。スペースが少なくて済みます。

左側面部。MiniDisplay、HDMI2.0出力端子、LAN端子、USB3.1、USB Type-C、ヘッドホン/マイクコンボ端子、マイク入力端子が配置されています。

OMEN by HP 15に同梱されるACアダプタとケーブルをチェックします。

ACアダプタは平べったい形状をしています。

電源ケーブルとACアダプタの合計重量は947gです。

以上、OMEN by HP 15について詳しく見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・ブラックを基調としたゲーミングマシンらしいデザイン
・第7世代Core i7プロセッサ/SSD/高性能グラフィックカードを搭載し、高いパフォーマンスを発揮できる
・しっかりとした排熱設計
・サウンドにもこだわっている

快適にゲームを楽しめる、デザインにこだわったノートPCを探している人にオススメです。