HP 15-fc購入レビュー

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HP 15-fcは、エントリシリーズとして位置づけられるHPシリーズに属する15.6インチ液晶搭載ノート。シンプルな構成にすることでコスパ重視の姿勢を示しています。

HP 15-fcレビュー

【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】

HP 15-fcの主な特徴は次のとおり。

  • AMDプロセッサを搭載
  • 高いコストパフォーマンスを実現
  • 15.6インチパネルを搭載
  • 1920×1080ドットの非光沢IPSパネルを搭載

HP 15-fcを購入したので、ここではHP 15-fcの特徴・スペック等について詳しく解説します。

【参考】HP 15-fc動画

HP 15-fcに関する動画をYouTubeにアップしています。

*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機は購入品です。

【レビュー機のスペック】エントリーモデル
AMD Athlon Silver 7120Uプロセッサ/4GBメモリ/128GB SSD/CPU内蔵グラフィックス/Windows 11 (Sモード)
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1)シルバーをベースとしたシンプルなデザイン

HP 15-fcで用意されているカラーリングはナチュラルシルバー。

シンプルなデザインに仕上がっています。

光が当たったところの反射が綺麗で、エントリマシンにありがちなチープな感じはないですね。

恐らく樹脂が用いられていると思うのですが、パッと見た限り樹脂っぽくはないです。

中央にHPのロゴを配置。

このロゴは鏡面仕上げになっています。このあたりもデザインへのこだわりを感じますね。

キーボードの周囲はシルバー、

キーボードはグレー、

底面部もグレーです。

天板部は光が反射しますが、底面部の表面はつや消しになっていますね。いかにも樹脂という見た目です。

個人的には、デザインに関してはコスパ重視のノートPCとは思えない仕上がりの良さだと思います。

2)スペックをチェック/AMDプロセッサを搭載

HP 15-fcの主なスペックは次のとおり。AMD Ryzen 5000シリーズプロセッサ搭載可能な先代モデルのHP 15s-eqのスペックと比較してみました。

【HP 15-fcのスペック】

  【参考】HP 15s-eq HP 15-fc
OS Windows 11 Home in Sモード/
Windows 11 Home
Windows 11 Home in Sモード/
Windows 11 Home
液晶 15.6インチワイド・フルHD・IPSディスプレイ
非光沢
15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (1920×1080)
最大解像度 1920×1080ドット 1920×1080ドット
CPU AMD 3020e/AMD Ryzen 3 5300U/AMD Ryzen 5 5500U/AMD Ryzen 5 5625U AMD Athlon Silver 7120U/AMD Ryzen 3 7320U/AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 4GB (4GB×1)/8GB (4GB×2)/16GB (8GB×2) 4GB オンボード (5500MHz, LPDDR5)/
8GB オンボード (5500MHz, LPDDR5) /
8GB (4GB×2) DDR4-3200MHz/
16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz
ストレージ 128GB SSD(SATA M.2)/256GB SSD(PCIe NVMe M.2)/512GB SSD(PCIe NVMe M.2) 128GB/256GB/512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
グラフィックス AMD Radeon Graphics (プロセッサーに内蔵) AMD Radeon 610M グラフィックス (プロセッサーに内蔵) /AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵)
光学ドライブ
インターフェイス HDMI 出力端子×1、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2、SuperSpeed USB Type-C 5Gbps ×1、ネットワークポート(RJ45)×1、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 HDMI 出力端子×1、SuperSpeed USB Type-C 5Gbps ×1、 SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×2、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
*SDカードスロットは非搭載
カラーリング ピュアホワイト/ナチュラルシルバー/ピンクローズ/ナチュラルシルバー ナチュラルシルバー
バッテリ駆動時間 最大約9時間30分 最大 10時間
外寸(mm) 358×242×17.9-19.5 358 × 236 × 17.9 mm (最薄部) -21.5 (最厚部) mm
最小重量(kg) 約1.6kg
約1.63kg

OS

Windows 11 (Sモード)とWindows 11 Home (64bit)を搭載したモデルを選択可能。

(レビュー機はWindows 11 (Sモード)搭載)

セキュリティを確保するため、Windows 11 (Sモード)では、Microsoft Storeの検証済みアプリのみを実行できる仕様になっています。したがって、Microsoft Store の検証済みアプリ以外のアプリを実行するには、Sモードを解除して、標準モードのWindowsに切り替える必要があります。一度解除すると、Sモードに戻すことはできません。

レビュー機がWindows 11 Sモード搭載モデルだったのですが、Microsoft Storeの検証済みアプリ以外のアプリも使いたかったので、Sモードを解除して、Windows 11 Homeに移行しました。

移行はボタンを押すだけでOK。約15秒で完了しました。

CPU

CPUはAMD Athlon Silver 7120U/AMD Ryzen 3 7320U/AMD Ryzen 5 7530Uプロセッサ搭載モデルを選択可能。

CPU AMD Athlon Silver 7120U AMD Ryzen 3 7320U AMD Ryzen 5 7530U
コアの数 2 4 6
スレッドの数 2 8 12
基本クロック 2.40GHz 2.40GHz 2.00Hz
最大ブーストクロック 3.50GHz 4.10GHz 4.50GHz
L2キャッシュ 1MB 2MB 3MB
L3キャッシュ 2MB 4MB 16MB

価格の安さでいえばAMD Athlon Silver 7120U搭載モデルが一番安くなりますが、性能がそれほど高くないので、状況によっては処理にもたつくケースが出てくると思います。ある程度快適に作業したいのならRyzenプロセッサ搭載モデルがおすすめだと思います(レビュー機はAMD Athlon Silver 7120U搭載モデル)。

メモリ

メモリは4GB/8GB/16GB搭載モデルを選択可能。4GBメモリ搭載モデルの場合、処理に時間がかかってストレスを感じるシーンがあるので、できれば8GBメモリ搭載モデルを選んだ方が快適に作業できると思います。

ネットを見る・動画を再生するなど負荷が軽めのタスクを実行する場合には、8GBでも問題なく処理できるケースがありますが、重い負荷がかかったり、マルチタスクを実行したりすると処理が遅くなることがあるので、性能重視なら16GBメモリ搭載モデルがオススメです。

メモリ容量   説明

4GB

 


快適
価格重視のモデルで4GBメモリ搭載モデルが用意されることが多いです。価格が安く設定されるのがメリットですが、ちょっと負荷のかかる処理を実行しようとすると、動きがもっさりすることがあるので、できれば8GBメモリ以上のメモリ搭載モデルを選ぶのがおすすめ。
8GB 一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。
16GB 負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。

4GBメモリ搭載モデルはオンボードのみ、8GBはオンボード or 4GB×2を選択可能。16GBは8GB×2です。オンボードタイプの場合、購入後に増設・交換することはできません。

レビュー機は4GBメモリ搭載モデル。

ストレージ

ストレージは、SSDを搭載。128GB/256GB/512GB SSDを搭載したモデルを選べます。HDDを搭載したモデルは用意されていません。

  価格 アクセス速度 耐衝撃性 静音性 重量
HDD
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。
SSD
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。

128GBだと、OSやプリインストールされているアプリケーションの占有領域があるため、使える容量が少なめ。大容量データを大量に扱うのであれば、256GB/512GBストレージ搭載モデルの方が、いちいちストレージ残量を気にする頻度を減らせます。

レビュー機は128GB SSD搭載モデル。

使い始めのストレージの空き領域は83.3GBでした(空き領域はマシン構成等によって異なる可能性あるので参考程度にしてください)。)

グラフィックス

グラフィックスには、CPU内蔵タイプを選択可能。カードタイプのグラフィックスを搭載したモデルに比べて描画処理能力に劣るため、負荷のかかる動画・画像の編集等の作業を快適にこなすのは難しいと思います。

スペックまとめ

このスペックを見ると、HP 15-fcはエントリーノートPCに位置づけられているのがわかります。なので、ネットを見る・動画を再生するなど、比較的負荷の軽い作業向けのマシンという位置づけで導入するのがいいと思います。

3)パッケージ別の価格をチェック

HP 15-fcのパッケージ別の価格をチェックします。

  HP 15-fc0000 シリーズ
  エントリーモデル ベーシックモデル スタンダードモデル スタンダードプラスモデル
OS Windows 11 (Sモード) Windows 11 Home
CPU AMD Athlon Silver 7120U AMD Ryzen 3 7320U AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 4GB オンボード 8GB オンボード 8GB (4GB×2) 16GB (8GB×2)
ストレージ 128GB SSD 256GB SSD 512GB SSD
通常割引価格 【快適パソコンライフ!】
45,800円~
【快適パソコンライフ!】
69,500円~
完売 【快適パソコンライフ!】
89,500円~

ブラックフライデー iconの価格
(2024/12/9(月) 12:59迄)

- 67,800円~
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【快適パソコンライフ!】の価格よりも
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(*価格は2024/11/18時点(税込))

上記4つのパッケージが用意されています。エントリーモデルだと最小構成で45,800円という価格設定になっており、15インチノートPCとしては破格の安さを実現しています。しかし、前述したとおり、性能的にはAMD Athlon Silver 7120U+4GBメモリという組み合わせで、動きがもっさりすることがあるので、個人的にはあまり おすすめできないですね。

ただ、この構成でどのぐらい動作するのか検証してみたかったのと、セールで29,568円という3万円を切る安さを実現していたので、今回はエントリーモデルを購入しました。

ストレス無く使いたいのであればベーシックモデルかスタンダードモデルがおすすめ。エントリーモデルは、コスパ重視で、負荷の重いタスクはあまり実行しない/多少処理がもたついても構わないから価格を重視したい、という人向けです。

性能重視だと16GBメモリを搭載したスタンダードプラスモデルがおすすめです。

【エントリーモデルのパフォーマンスをチェック】

検証用にエントリーモデルを購入しました。手元に届いたときはWindows 11 (Sモード)で、その後、Windows 11 Homeに移行。感覚的には、どちらのモードでも、処理速度に大きな変化は感じられないですね。

あまり性能の高くないAMD Athlon Silver 7120Uプロセッサ、4GBという最近のノートPCとしては容量が少ないメモリしか積んでいないため、他のAMD Ryzenプロセッサ+8GBメモリ搭載ノートPCと比べると、処理速度は遅いですね。

何かにつけワンテンポ処理が遅くなる感じ。なので、きびきび処理したい人にはオススメしないです。ただ、ネットを見る/動画を再生するといった負荷の少ないタスクを単体でこなす場合には、個人的にはそれほどイライラしませんでした。負荷が軽めのタスクをシングルタスクで行うのはありだと思います。負荷かかったり、マルチタスクを実行したりすると、とたんに動きが遅くなりストレスが溜まります。

したがって、大きめのパネルを搭載したノートPCを探しているが価格を最優先したい、負荷が軽いタスクがメインでマルチタスク時に動きがモッサリしても構わない、という人にはありだと思いますね。ただし、性能を重視したい/動画がもっさりするのは嫌だ、という人にはエントリーモデルはおすすめしません。

ぼくは検証用にエントリーモデルを購入しましたが、性能面にはある程度目をつむっていいから、とにかく価格重視という人以外は、Ryzenプロセッサ搭載モデルを選択した方がいいと思います。

(*あくまで使用した範囲における個人的感想です。捉え方には個人的な差があると思います)

負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。

画質 解像度 スコア 評価
標準品質 1280×720 5553 快適
最高品質 1920×1080 3077 普通

負荷が軽めのゲームなら、解像度を抑えめにすれば快適に楽しめるという結果です。

負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。

画質 解像度 スコア 評価
標準品質(ノートPC) 1920×1080 2161 普通

4)15インチパネル搭載

15.6インチパネルを搭載。最大解像度は1920×1080ドット。縦横比は、最近導入されることの多い16:10ではなく横長の16:9です。

14インチ(縦横比16:10/上の写真の左)、16インチ(縦横比16:10/上の写真の右)とレビュー機(上の写真の真ん中)を並べてみました。

パネルの左右の外枠(ベゼル)がそれほど分厚くなっていないですね。

B5サイズのノートと比べたところ。

ベゼルが狭めなこともあり、コンパクトなつくりになっていて、扱いにくさは感じないですね。

ボディサイズは358 × 236 × 17.9 mm (最薄部) -21.5 (最厚部) mm。

非常にスリムという仕上がりにはなっていませんが、掴みやすいです。

重量は約1.589kg(実測値)。最近の15インチノートとしては標準的な重さです。

気軽に持ち運ぶにはちょっと重いかな。

普段は据え置きタイプとして室内で使用し、

必要に応じて室内を移動する、ときにはがんばって外に持ち出す、という使い方がいいでしょうね。

あまりボディが大きくないので、ビジネスバッグからの取り出しはスムーズ。

ディパックからもストレス無く取り出せます。

5)特徴・使い勝手をチェック

HP 15-fcの特徴・使い勝手をチェックします。

搭載している端子類

搭載している端子類は
・HDMI 出力端子×1
・SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2
・SuperSpeed USB Type-C® 5Gbps ×1
・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1

SDカードスロットが用意されていないので、SDカードを多用する人は注意が必要です。

【搭載しているUSB端子の種類と配置場所】
USB端子 最大転送速度 個数/場所
SuperSpeed USB Type-A 5Gbps 5 Gbps 1個/右側面部
1個/左側面部
SuperSpeed USB Type-C 5Gbps 5 Gbps 1個/左側面部

USB端子は従来からあるType-A端子が2つ、前後の向きのないType-C端子が1つの合計3個を搭載。できればもう1つUSB端子があると使い勝手が良かったんですが・・・

Type-C端子は、DisplayPort/PowerDelivery/Thunderboltには対応しておらず、データ伝送のみに使用できます。

映像出力

本モデルには、映像出力端子としてHDMI端子のみを搭載。

27インチモニタに接続してみました。

リフトアップヒンジ

本モデルは、背面部が接地するリフトアップヒンジを採用。底面部と机の間にスペースができるため、エアフローが改善されるほか、

少しキーボードが傾斜する形になりますが、それほど勾配がきつくないため、タイピングしていて傾斜している感じはあまりしないかな。

背面部の接地する場所には突起が設けられており、背面部にキズがつきにくようデザインされています。

ちなみにパネルはこの角度まで傾けられます。もう少し可動域が広い方が使い勝手がいいと思うんですけどね。

指紋認証

キーボード右下に指紋認証センサーを搭載。手間無くログインできるうえ、セキュリティを高めることができます。実際に試したところ、さっと指を押し当てるだけでログインできました。

カメラシャッター搭載

パネルの上部中央にWebカメラを配置。HP True Vision HD Webcam (約92万画素)を搭載。

Webカメラで撮影した写真。エントリノートなので画質はそんなに良くありません。画質にこだわるなら、内蔵カメラではなく、別途高画質なカメラを接続した方がいいと思います。

Webカメラにシャッターを搭載。カメラの上にあるスライダを左にずらすと、

シャッターをオンになり、カメラのレンズに物理的に蓋がされます。

これで画像・映像流出問題を回避できます。

ミュート機能あり

ミュートボタンも搭載。F8キーを押せば、ミュート機能のオン/オフの切り替えが可能。

サウンド

スピーカーは底面部の左右に配置

この位置にスピーカーがあると机に音が反射する形になり、音に広がりが出ます。ただし、手をパームレストの脇に置くとスピーカーを塞ぐ形になり、音がこもります。

コスパ重視のエントリPCなので、音質には期待していなかったのですが、実際に音楽を聴いてみると、思っていたよりもいいですね。ちょっとこもっており、カシャカシャする感じはありますが、全体的にナチュラルなサウンドです。このクラスのPCとしては満足できるレベルだと感じました(あくまで個人的感想です)。

音・熱

スマホの騒音計アプリで音を測定してみました。Webを見ているときの音は20~30dB程度。アプリでは「蚊の音」から「囁き声」程度という評価(スマホのアプリなので正確ではない可能性があります)。ほとんどファンの音は気になりませんでした。

負荷のかかるベンチマーク実行時の音は25~35dB程度に上昇。アプリでは「静かな公園」程度との評価です。ファンの回転数が上がりますが、あまり音は気になりませんでした。

ベンチマーク実行直後に、底面部・背面部が温かくなる程度。キーボード面はほんのり温かい感じでした(音・熱に関しては、あくまで使用した範囲における個人的感想です。受け止め方には個人差があると思います。また環境によっても変わってくると思うので、参考程度にしてください)。

6)各パーツをチェック

HP 15-fcの各パーツをチェックします。

ディスプレイ

ディスプレイの主なスペックは次のとおり。

  ディスプレイ詳細
パネル 15.6インチ/IPS/16:9
最大解像度 1920×1080
光沢/非光沢 非光沢
タッチパネル ×

15.6インチパネルを搭載。タッチパネルではないので指で操作することはできません。

エントリーPCの場合、価格の安いTNパネルを搭載するモデルがありますが、HP 15-fcの場合、表示が綺麗/視野角が広い/色表現が鮮やかという特性を持つIPSパネルを搭載しています。

  メリット デメリット
TN
  • 価格が安い
  • 応答速度が速い
  • 色表現が淡い
  • 青みがかった表示
  • 視野角が狭い
VA
  • コントラスト比が高い
  • 黒の表現いい
  • 色表現がそれほど良くない
  • 視野角がそれほど広くない
★IPS
  • 色表現が優れている
  • 視野角が広い
  • 価格が高い

これはすごく大きなメリット。

黒い部分もしっかりめに描写可能。

sRGB99%という広い色域を確保している27インチ4Kモニタに同じ画像を映し出してみました。

レビュー機の方は、暖色系が黄色っぽく表現されているのがわかります。価格重視のノートPCのため、色域はそれほど広くはありません。

他のモニタと見比べたときに色の違いがわかりますが、本モデルのパネルだけを見ているとき、それほど発色が気になることはありませんでした。個人的には、コスパ重視ノートということを踏まえれば、結構満足度高いです。

映像も十分楽しめます。

IPSパネルなので、視野角も広め。

また非光沢パネルを採用しているため、照明などの映り込みが発生しにくく、長時間画面を見続けても目が疲れにくいです。

  メリット デメリット
光沢パネル
  • 色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる
  • 照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
  • ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
★非光沢パネル
  • 映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
  • ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
  • 光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる

輝度は標準レベル。すごく明るいパネルという印象はないですね。ただ、一般的な明るさの室内で普通に使っていて、画面が暗く感じることはないです。

キーボード

キーボードにはテンキーを搭載。

個々のキーが独立したセパレートタイプを採用しています。

テンキーがあると、数字を入力する場合に便利です。通常キーよりもテンキーは少し小さめ。

Enterキーは標準サイズ。

キートップのフォントのカラーは白色で判別しやすいです。

キートップはちょっとざらざらした感じ。最近は「つるつる」しているモデルが多いので、最初触ったときは「おっ、感触が違う!」と思いましたね。

キーストローク(キーを押し込む深さ)は約1.3mm。少し浅いですね。打鍵感は柔らかめ。軽く押せば反応してくれます。

打鍵音は標準レベル。カチャカチャという音が少し耳障りに感じることがあります。

キーを強く押すとボディがちょっとたわみます。このあたりコスパ重視の姿勢が見えます。ただし、ぼくはあんまり強く押し込まない方なので、タイピングしているときにたわみがすごく気になることはありませんでした(受け止め方には個人差があると思います)。

キーピッチ(キー間の距離)は約18.7mm。

フルサイズのキーボードのピッチが約19mm。本モデルはテンキー搭載タイプのため、ちょっとキーピッチが狭くなっていますが、これぐらいのキーピッチを確保しているのであれば、それほど窮屈な感じはありません。

エントリクラスのノートPCであることを踏まえれば、個人的にはキーボードのつくりはしっかりとしていると思います。窮屈で使いづらいとか、押すとふにゃふにゃするとか、反応が良くない、という印象は受けませんでした。

タッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。結構大きめです。

反応は良好。思ったところにポインタをピタッと移動できます。

クリックボタン部分は、ある程度しっかりめに押し込む必要があります。クリック音は標準レベル。

このタイプのタッチパッドはクリックしても上手く反応してくれないことがあるので、気になる人はマウスを外付けで使った方がストレスが少ないと思います(本モデルには、Bluetooth接続のマウスが付属します)。

左側面部

左側面部。上の画像の左から順に、USB Type-A 5Gbps、HDMI、USB Type-C、ヘッドホン/マイクコンボ端子が配置されています。

左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。

右側面部

右側面部。写真左から順に、USB Type-A、電源端子が配置されています。

右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。

左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。

前面部

前面部に端子類はなし。

中央部分が少し飛び出す形状をしており、

カバーを開くとき指を引っかけやすいです。ただし片手だけでカバーを開けきることはできません。両手を使う必要があります。

背面部

背面部に端子類は配置されていません。

底面部

底面部の中央に通気孔を配置。左右にスピーカーが配置されています。

7)同梱物をチェック

【ACアダプタ/電源ケーブル】

ACアダプタと電源ケーブル。

ACアダプタはコンパクトなつくり。

立方体の形状をしています。

45W型のACアダプタを採用。

集束バンドが付いているため、ケーブルを束ねることができます。

電源ケーブル。破断しないよう、しっかりめのつくりです。

右側面部の一番奥にある電源端子に接続して充電します。

L型コネクタを採用しているため、ケーブル接続時に必要なスペースを最小限に抑えることができます。

ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は278g。

本体を合わせた重量は1.867kg。

本モデルには、コンセントのみのパーツも同梱されています。

このパーツを使えば、電源ケーブルを持ち歩く場合に比べて、ケーブルの長さは短くなりますが、軽量化できます。

ACアダプタとコンセントのみのパーツを合わせた重量は209g。電源ケーブルを持ち歩く場合に比べて69g軽量化できます。

コスパ重視のノートPCなのにコストのかかるL型コネクタを採用していたり、コンセントのみのパーツを同梱していたり、HPはすごいですね。

【Bluetoothマウス同梱】

本モデルは、価格が安めに設定されているのにワイヤレスBluetoothマウスが同梱されているのですごくお得。

HP Webサイトで価格を確認したら、同じモデルのレッドカラーが2,420円で販売されていました。

高さがあまりなく、平べったい形状をしています。

やはりマウスがあると操作性が大幅に向上します。使い勝手は悪くないですね。

まとめ

HP 15-fcについて見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

HP 15-fcの特徴

  • AMDプロセッサを搭載
  • 高いコストパフォーマンスを実現
  • シルバーをベースとしたシンプルなデザイン
  • 15.6インチパネルを搭載
  • 1920×1080ドットの非光沢IPSパネルを搭載

エントリタイプとして位置づけられており、コスパ重視の構成になっています。大きなパネルを搭載した低価格ノートPCを探している人におすすめしたいですね。

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(更新日:2023年10月20日)