HP Envy x360 14-fc(インテル)レビュー
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Envy x360 14-fc(インテル)は、HPのプレミアムノートに位置づけられるENVYシリーズのノートPC(→ENVYシリーズ一覧)。14.0インチパネルを搭載したコンパクトPCです。
モデル名に「x360」が付いていることからわかるとおり、液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPCです。
【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】
主な特徴は次のとおり。
- インテルCore Ultra搭載モデル
- 14.0インチパネル搭載
- 液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPC
- Copilotキー搭載
- ボディにアルミニウムを採用
- コンパクト・スリムボディ
Envy x360 14-fc(インテル)をメーカーからお借りすることができたので、ここではEnvy x360 14-fc(インテル)の特徴・スペック等について解説します。
【参考】Envy x360 14-fc(インテル)動画
Envy x360 14-fc(インテル)に関する動画をYouTubeにアップしています。
- 目次
- 1)4つのモードで利用できる2-in-1ノート
- 2)コンパクトなボディ
- 3)スペックをチェック
- 4)パッケージをチェック
- 5)ベンチマーク
- 6)特徴/使い勝手をチェック
- 7)各パーツをチェック
- 8)同梱物をチェック
- 9)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
インテル Core Ultra7 155Uプロセッサ/32GBメモリ/1 TB SSD/インテルグラフィックス(CPU内蔵)
*当サイト向け特別クーポンが提供されています。個人向けPCが7%オフ/法人向けPCが4%オフになるクーポンが利用可能です。【プロモーション/提供:株式会社日本HP】
1)4つのモードで利用できる2-in-1ノート
Envy x360 14-fc(インテル)は、パネル部分を360度回転させて、4つのスタイル(ノートブック/テント/スタンド/タブレット)に切り替えて使うことができる2-in-1ノートPCです。
こちらはノートPCスタイル。キーボードを使うことができます。
テントスタイル。狭い場所で使いたいときに便利。
スタンドスタイル。パネルの角度を自在に調整できます。画面との距離が近いので、映像を楽しみたいときに便利。
ヒンジは無段階で位置を保持可能。結構固めのため、ちょっと強めにタッチ操作しても、角度が変わってしまうことはありませんでした。
タブレットスタイル。自分と近い距離で指やペンなどで直感的に操作したいときに便利。
もちろん縦横回転機能も搭載。
タブレットとしては重量があるため、ずっと片手で持っているのは難しいです。
2-in-1PCは、一般的なノートPCと比べて重くなる傾向にありますが、1台でいろんな使い方ができるのは大きなメリットだと思います。
2)コンパクト/スリムなボディ
Envy x360 14-fc(インテル)はコンパクトなボディを実現。
また厚さは16.9mmしかなく非常にスリム。これだけ薄いと掴みやすいので持ち運びが楽ですね
重量は1.374kg(実測値)。
2-in-1タイプの14インチノートPCとしては軽い方だと思います。
「すごく軽い!」というわけではありませんが、このぐらいの重さなら、がんばれば外に持ち出そうと思える重さかな。
コンパクト/スリムなボディなので、ビジネスバッグや
デイパックからもスムーズに出し入れできます。
高強度のアルミニウムを採用しているため、質感は高め。
光が当たったところの反射が綺麗です。
天板部を触るとさらさらしていて心地いいですね。指紋等の汚れも目立ちにくいと思います。
キーボードの周囲と
底面部も同じカラーリングを採用。
背面部のヒンジ部分に「ENVY」のロゴを配置
メテオシルバーとミッドナイトブルーの2つのカラーリングを用意。イベントに2つのカラーリングモデルが展示されていました。
レビュー機はメテオシルバー。濃いめのシルバーカラーで、グレーっぽい感じ。シンプルながらもシャープな印象です。ただ人によっては、ちょっとシンプル過ぎて淡泊だと感じるかもしれません。
こちらはミッドナイトブルーモデル。
見る角度によっては黒っぽく見えることも。
落ち着いたカラーリングです。
キーボードのフォントも白で見やすいです。
底面部も同じカラーリングなので統一感があります。
ミッドナイトブルーモデルの場合、ちょっと指紋や汚れが目立ちやすいかな。
ボディにアルニウムを採用しているため、堅牢性は高いですね。スリムタイプですが、片手だけで持っても、ボディのたわみ等はほとんど感じませんでした。
3)スペックをチェック
Envy x360 14-fc(インテル)の主なスペックをチェックします。同時期に発売されたAMD Ryzenプロセッサ搭載モデルのENVY x360 14-fa(AMD)のスペックと比較してみました。
インテルモデルではミッドナイトブルーカラーが選べる/Thunderbolt 4対応USB Type-C端子を搭載している、という違いがあります。
モデル名 | Envy x360 14-fc(インテル) | ENVY x360 14-fa(AMD) |
カラーリング | メテオシルバー/ ミッドナイトブルー | メテオシルバー |
パネル | 14.0インチ・WUXGA・IPSタッチディスプレイ (1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
|
CPU | インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U |
AMD Ryzen 5 8640HS AMD Ryzen 7 8840HS |
メモリ | 16GB オンボード (6400MHz, LPDDR5) 32GB オンボード (6400MHz, LPDDR5) |
|
ストレージ | 512GB PCIe
NVMe M.2 SSD/ 1TB PCIe NVMe TLC M.2 SSD |
|
光学ドライブ | - | |
グラフィックス | インテル グラフィックス (プロセッサーに内蔵) | AMD Radeon 760M グラフィックス (プロセッサーに内蔵) AMD Radeon 780M グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
端子類 | HDMI 2.1 出力端子×1、Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 | HDMI 2.1 出力端子×1、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、 SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
バッテリ駆動時間 | 最大15時間(Core Ultra 5モデル) 最大10時間30分(Core Ultra 7モデル) |
最大14時間30分(Ryzen 5モデル) 最大10時間30分(Ryzen 7モデル) |
ワイヤレスマウス | Core Ultra 7モデルのみ同梱 | Ryzen 5/7モデルとも同梱 |
サイズ | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) | |
重量 | 約 1.39 kg | |
最小構成価格 (希望販売価格) |
198,000円~ | 176,000円~ |
CPU
CPUには、Core Ultra 5 125U/7 155Uプロセッサ 搭載モデルを選択できます。Core Ultraプロセッサは、省電力を実現しているほか、描画処理能力を高めています。またNPU AIエンジンを搭載しており、効率的なAI処理を可能にします。
インテルCore Ultra | 性能 | 特徴 |
Hシリーズ |
高 ↑ ↓ 低 |
高性能ノートPC向け/性能重視 |
★Uシリーズ |
スリムノートPC向け/消費電力重視 |
Core Ultraプロセッサの種類として、高性能マシンに搭載される「Hシリーズ」、スリムタイプのPC向けの「Uシリーズ」の2つが挙げられます。本モデルには「Uシリーズ」を採用。
CPU | インテルCore Ultra 5 125U | 【参考】 インテルCore Ultra 5 125H |
インテルCore Ultra 7 155U | 【参考】 インテルCore Ultra 7 155H |
コアの数 | 12 Performance-coresの数:2 Efficient-coresの数:8 低消費電力 Efficient-core数:2 |
14 Performance-coresの数:4 Efficient-coresの数:8 低消費電力 Efficient-core数:2 |
12 Performance-coresの数:2 Efficient-coresの数:8 低消費電力 Efficient-core数:2 |
16 Performance-coresの数:6 Efficient-coresの数:8 低消費電力 Efficient-core数:2 |
スレッドの数 | 14 | 18 | 14 | 22 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.30GHz | 4.50GHz | 4.80GHz | 4.80GHz |
キャッシュ | 12MB | 18MB | 12MB | 24MB |
内蔵グラフィックス | インテルグラフィックス | インテルArcグラフィックス | インテルグラフィックス | インテルArcグラフィックス |
NPU | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
HシリーズとUシリーズのプロセッサの仕様を比較してみました。やはりHシリーズの方がスペックが充実していますね。
Core Ultraプロセッサは、低消費電力 Efficient-coreを搭載しているため、 バッテリ駆動時間が延びるほか、AI専用NPUを搭載しているので、AI処理を効率良く実行できます。
ちなみにHPの上位シリーズのSpectreシリーズには、Core Ultra Hシリーズプロセッサを 搭載しているので、性能重視の方はSpectreシリーズを検討するといいでしょう。
→参考:Spectre x360 14-ef(14インチパネル搭載モデル)レビュー
イベントでHP Spectre x360 14-euに触ることができたので、レビュー動画をYouTubeにアップしています。
メモリ
メモリは16GB/32GB搭載モデルを用意。16GBあれば、ネットを見る/表計算ソフトを普通に使う/動画を再生するといった、比較的負荷の軽いタスクを処理する場合には十分でしょう。より性能を重視するのなら32GBメモリ搭載モデルを選ぶのもだりだと思います。
オンボードタイプなので、購入後に自分でカスタマイズすることはできません
ストレージ
ストレージには、HDDよりも高速アクセスできるSSDを搭載。512GB/1TBの容量を選べます。
グラフィクス
グラフィックスは、CPU内蔵タイプのインテルグラフィックスを搭載。Core Ultra Hシリーズに搭載されているインテルArcグラフィックスよりも描画処理能力は下です。NVIDIA GeForceシリーズなど、高性能なグラフィックス搭載モデルは用意されていません。
スペックまとめ
コンパクトノートPCとして、基本性能は充実していると思います。動画/画像処理や3Dゲームといった、負荷のかかる処理をサクサクこなすのはちょっと厳しいと思いますが、それほど負荷のかからない一般的な作業(Web閲覧/動画再生等)であれば、そんなにストレスは感じないと思います。
【参考】HP Envy x360 14-fa(AMD)と14-fc(インテル)の比較動画
HP Envy x360 14-fa(AMD)と14-fc(インテル)の比較に関する動画をYouTubeにアップしています。
4)パッケージをチェック
HP Envy x360 14-fc(インテル)のパッケージ別のスペックは次のとおり。
モデル名 | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | パフォーマンスプラスモデル |
ディスプレイ | 14.0 IPS(1920×1200) | 14.0 OLEDブライトビュー(光沢)(2880×1800) | |
CPU | インテル Core Ultra 5 125U | インテル Core Ultra 7 155U | |
メモリ | 16GBオンボード | 32GBオンボード | |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | |
バッテリ駆動時間 (MobileMark 25にて計測した数値) |
最大15時間 | 最大10時間30分 | |
ワイヤレスマウス | 同梱されていない | 同梱 | |
希望販売価格 | 198,000円~ | 239,800円~ | 264,000円~ |
割引き後価格 |
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スタンダードモデル/パフォーマンスモデル/パフォーマンスプラスの3つのモデルが用意されています。ディスプレイ/CPU/メモリ容量/ストレージ容量が異なります。
コスパ重視なら最も価格の安いスタンダードモデルが狙い目ですが、OLEDパネルではありません。IPSパネルも表示は綺麗ですが、色表現の鮮やかではOLEDパネルの方に軍配が上がると 思うので、映像を堪能したいのならOLEDパネル搭載モデルがオススメ。
なおスタンダードモデルはワイヤレスマウスが同梱されていないのでご注意ください。あとIPSパネル搭載モデルの方がバッテリ駆動時間が長いので、外で使う機会が多い人は IPSパネルの方がいいと思います。
個人的には、価格の安さを重視する/バッテリ駆動時間を重視したいのならスタンダードモデル、色鮮やかに表現できるパネルが良くて価格も重視したいのならパフォーマンスモデル、パネル表示に加えて性能も重視したいのなら、メモリ/ストレージ容量が倍増のパフォーマンスプラスモデルがオススメかな。
なおAMD Ryzenプロセッサを搭載した姉妹モデルENVY x360 14-fa(AMD)も用意されています。
【AMDモデル】
モデル名 | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | パフォーマンスプラスモデル |
ディスプレイ | 14.0 IPS(1920×1200) | 14.0 OLEDブライトビュー(光沢)(2880×1800) | |
CPU | AMD Ryzen 5 8640HS | AMD Ryzen 7 8840HS | |
メモリ | 16GBオンボード | 32GBオンボード | |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | |
バッテリ駆動時間 (MobileMark 25にて計測した数値) |
最大 14時間30分 | 最大 10時間30分 | |
ワイヤレスマウス | 同梱 | ||
希望販売価格 | 176,000円~ | 228,800円~ | 249,700円~ |
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選択できるカラーリングがメテオシルバーのみ/Thunderbolt4対応USB Type-C端子が非搭載、という違いがありますが、AMDモデルの方がコスパが高いので、価格を重視するのであればENVY x360 14-fa(AMD)を検討してみてもいいと思います。
HP Envy x360 14-fa(AMD)に関する動画をYouTubeにアップしています。
5)パフォーマンスをチェック
Envy x360 14-fc(インテル)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。上位モデルのパフォーマンスプラスモデルです。
インテル Core Ultra7 155Uプロセッサ/32GBメモリ/1 TB SSD/インテルグラフィックス(CPU内蔵)
本モデルには、「パフォーマンスのコントロール」機能が用意されており、6つの項目から、状況に応じた設定を選べます。
今回は、状況に応じて最適化することでニーズに合ったシステムに自動的に調整してくれる「SmartSense」と
パフォーマンスを優先する「パフォーマンス」の2つの設定で計測してみました。
CINEBENCHでCPUのスコアを計測。
CPU | CINEBENCH R23のCPU(マルチコア)のスコア |
インテルCore i7-13700H | 13494pts |
インテルCore Ultra 7 155H | 11857pts |
インテルCore i7 1360P | 9651pts |
インテルCore Ultra 5 125H | 9294pts |
AMD Ryzen7 7730U | 9062pts |
インテルCore i5-1340P | 8910pts |
AMD Ryzen7 5825U | 8642pts |
インテルCore i7 1355U | 8540pts |
インテルCore i7 155U(レビュー機:「パフォーマンス」設定で計測) | 8087pts |
AMD Ryzen 5 7530U | 7303pts |
インテルCore i5 1335U | 7164pts |
インテルCore i7 155U(レビュー機:「SmartSense」設定で計測) | 6525pts |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載 |
CPU(マルチコア)のスコアは上のとおり。
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 「SmartSense」設定時 |
スコア/評価 「パフォーマンス」設定時 |
最高品質 | 1920×1080 | 4077/快適 | 4219/快適 |
最高画質でも快適に楽しめるという結果。
重い負荷のかかる「ファイナルファンタジー15(FF15)」ベンチマークの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 「SmartSense」設定時 |
スコア/評価 「パフォーマンス」設定時 |
軽量品質 | 1920×1080 | 2735/やや重い | 2997/やや重い |
標準品質 | 1920×1080 | 2260/重い | 2342/重い |
高品質 | 1920×1080 | 1539/動作困難 | 1722/動作困難 |
CPU内蔵タイプのグラフィックスなので、負荷が高いゲームを快適に楽しむのは難しそう。
グラフィックス | 3DMarkベンチマーク Fire Strike グラフィックスのスコア |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop | 24794 |
NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop | 13303 |
NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop | 12247 |
NVIDIA GeForce GTX 1650 | 9185 |
インテル Arc A370M(外付け) | 7991 |
インテル Arc (Core Ultra 7 155H内蔵) | 7707 |
インテル Arc (Core Ultra 5 125H内蔵) | 7240 |
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti | 6555 |
インテルグラフィックス(CPU内蔵タイプ)(レビュー機:「パフォーマンス」設定で計測) | 5093 |
インテルグラフィックス(CPU内蔵タイプ)(レビュー機:「SmartSense」設定で計測) | 4365 |
インテルIris Xeグラフィックス(CPU内蔵タイプ) | 4247 |
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています |
3DmarkのFireStrikeベンチマークの結果はこのとおり。
描画処理能力が必要なタスクなど、負荷が重い作業を快適にこなすのは難しいですが、ネットを見る/動画を再生するなどの一般的なタスクであれば、大きなストレス無く実行できました。
6)特徴/使い勝手をチェック
HP Envy x360 14-fc(インテル)の特徴をチェックします。
Copilotキー搭載
以前は右のCtrlキーがあった場所にCopilotキーが搭載されています。
このキーを押と、
AIアシスタント機能であるCopilot in Windowsがすぐに起動します。
HP SmartSense機能搭載
HP SmartSense機能を搭載しており、PCの利用バターンを機会学習してくれます。CPU温度の最適か・ファンノイズ調整などを実行し、より快適な環境で作業できるようになるほか、製品寿命の引き延ばしも期待できるとのこと。
ベンチマークの項目で説明したとおり、本モデルは、「パフォーマンスのコントロール」機能が搭載されています。myHPアプリからアクセスでき、6つの項目から選択可能。
ここで選択できるHP SmartSense機能をオンにすると、使っている人のPCの利用バターンを機会学習して、よりパーソナライズされた設定にチューニングできます。
搭載している端子類
搭載している端子類は次のとおり。
- HDMI 2.1 出力端子×1
- USB Type A 10Gbps×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)
- Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
SDカードリーダーは非搭載です。
USB端子 | 最大転送速度 | 個数/場所 |
USB Type-A | 10 Gbps | 1個/左側面部 1個/右側面部 |
SuperSpeed USB Type-C | 10 Gbps | 1個/左側面部 |
Thunderbolt 4対応USB Type-C | 40 Gbps | 1個/左側面部 |
USB端子は、従来からあるType-A端子が2つ、前後の向きのないType-C端子が2つの合計4つ搭載されています。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 特徴 | 備考 |
Alt Mode-DisplayPort | 〇 | 外部映像出力可能 | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 〇 | 受給電可能 | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 |
△ | 最大40Gbpsで転送可能 | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
USB Type-C端子は2つともDisplayPortにも対応しているため、外部に映像を出力するのにも使用可能です。PowerDeliveryにも対応しています。
Thunderbolt 4に対応しているのは1つのType-C端子だけ。対応器機に接続すれば最大40Gbpsという速度でデータのやりとりを実行できます。
映像出力
映像出力端子としてHDMI端子、2個搭載されているUSB Type-C端子が利用できます。
27インチモニタと接続したところ。
USB Type-C入力端子を搭載したモニタを用意できるのであれば、USB Type-Cで接続するだけで外部出力することが可能。
また対応するモニタと接続すれば、USB Type-Cケーブル1本接続するだけで外部映像出力に加え、充電も実行することができます。
ただし、充電も実行するには、モニタ側の最大対応電源がPCの電源を上回っている必要があります。Envy x360 14-fc(インテル)の場合、65W型のACアダプタを採用していますが、今回使用しているモニタは最大65Wの電源を使用できるため、充電可能です。
4KモニタにUSB Type-C端子経由で接続したところ、4Kの解像度(3840×2160)で出力できました。
HDMI端子、USB Type-C端子×2にそれぞれモニタを接続したところ
4画面同時出力することができました。
マウス同梱(一部のモデルのみ)
インテルCore Ultra 7プロセッサ搭載モデルにはワイヤレスマウスが同梱されます。
マウスは、USBレシーバー接続
またはBluetooth接続で利用可能。
やっぱりマウスがあると操作しやすいですね。
Webカメラ
本モデルには約500万画素のWebカメラをパネル上部に搭載。顔認証機能も搭載しています。
実際に撮影してみましたが、綺麗に撮影できる印象を受けました
カメラシャッター機能を搭載。
カメラの上にあるスライダを左にずらせば、カメラに物理的に蓋をすることができます。
マイクミュートボタン
マイクミュートボタンも用意されており、
F8キーを押だけで、オン/オフの切替が可能。
セキュリティ機能
離れると画面をオフに、近づくとスリープ解除、視線を外すと画面を暗くする、といった機能が備えられています。
「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」→「画面とスリープ」で設定可能。
どのくらい離れたらオフにするのか、どのくらい時間が経過したらオフにするのか、などを設定できます。
Poly Studio のサウンドシステムを採用
Poly Studioのサウンドシステムを採用。Polyは会議オーディオソリューションを得意としており、2022年11月にHPに仲間入りしたそうです。
スピーカーが底面部の左右に配置されているデュアルスピーカーシステムです。手の置き場所によっては音が遮られることがあるので注意が必要。
実際に音楽を聴いてみましたが、音質はそこそこいい印象を受けました。ちょっとカシャカシャする感じ/こもった感じはありますが、全体的にはあまり気にならないですね。高音と低音のバランスもそんなに悪くないです。コンパクト・スリムタイプの2-in-1ノートPCとしては十分なレベルだと個人的には思いました。
バッテリ駆動時間
HP Webサイトの製品ページのスペック表にはバッテリ駆動時間がIPSパネル搭載モデルで最大15時間、OLEDパネル搭載モデルで最大10時間30分と記載されています(MobileMark 25にて計測した数値)が、実際に計測してみました(レビュー機はOLEDパネル搭載モデル)。
バッテリ容量は約60Wh。
[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う
条件1 |
条件2 |
|
1時間経過したときのバッテリ使用量 |
12% |
15% |
推定バッテリ駆動時間 |
約8.3時間 |
約6.7時間 |
*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出
条件1の何もしない状態で約8.3時間、条件2の動画再生した状態で約6.7時間バッテリが駆動する計算です。
ベンチマーク実行時の排熱・騒音
ベンチマーク実行時の排熱・騒音の状況をチェックしてみました(マシン構成・使用する環境に応じて排熱・騒音の状況は異なる可能性があります。また個人的な感想なので、あくまで参考程度にしてください)。
熱についてですが、一般的な使い方をしているときはほとんど熱を感じません。
ベンチマーク実行直後、底面部の通気孔部分あたりが少し温かくなりますが、熱くはないです。
また背面部の通気孔近くのキーボード上部も少し温かく感じますが、パームレスト部分にほとんど熱は感じませんでした。
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました(スマホのアプリなので数値が正確ではない可能性があります)。
ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは18dB程度ですごく静か。ほとんどファンの音が聞こえてきません。
FF15ベンチマーク実行時、30dB程度で、ファンの回転音が少し聞こえてきます。静かな環境でちょっと耳障りに感じる程度。個人的にはうるさくは感じませんでした。
ちなみに「パフォーマンスのコントロール」設定を「パフォーマンス」 にしてFF15ベンチマークを実行すると33db程度。ちょっとうるさく感じました.
(あくまで使用した範囲における個人的感想です。騒音・熱の状況は、 マシン構成/使用状況/負荷等によって異なるので参考程度にしてください)
OMEN Gaming Hub
本モデルはゲーミングPCではありませんが、HPのゲーミングシリーズOMENで利用される「OMEN Gaming Hub」ツールが同梱されています。
「システムモニター」画面で、CPU/RAMの使用状況、ストレージ容量、ネットワーク状況などを一目で確認できます。
7)各パーツをチェック
HP Envy x360 14-fc(インテル)の各パーツをチェックします。
パネル
HP Envy x360 14-fc(インテル)は、縦横比16:10の14.0インチパネルを搭載。
IPSパネル搭載モデルとOLEDパネル搭載モデルを選べます。主なスペックは次のとおり。レビュー機はOLEDパネル搭載モデルです。
IPSパネル | OLEDパネル | |
パネル | 14.0インチ/IPS/16:10 | 14.0インチ/OLED/16:10 |
最大解像度 | WUXGA(1920×1200) | 2.8K(2880×1800) |
タッチパネル | タッチパネル | タッチパネル |
輝度 | 400nit | 400nit |
リフレッシュレート | 60Hz | 48~120Hz |
OLED(有機EL)パネル搭載モデルを選択可能。
OLEDパネルの主なメリット/デメリットは次のとおり。
- 高画質
- 黒をしっかり表現できる
- レスポンスが速い
- 焼き付きが発生しやすい
非常に色鮮やかな表現が可能。
表現が瑞々しいですね。
他のIPSパネル搭載モデルを見た後にレビュー機のパネル見ると、非常に美しいのでちょっとハッとさせられますね。
黒い部分もしっかりめに表現できるので、映像も堪能できると思います。
したがって、パネル表示の美しさを求めたいのならOLEDパネル搭載モデルがオススメ。ただし、OLEDパネル搭載モデルはバッテリ駆動時間が短くなります
またOLEDパネルは、広い色域を表現できるデジタルシネマの規格DCI-P3のカバー率100%を実現し、広い色範囲を表示することができます。
アスペクト比(パネルの縦横比)は、一般的なモデルの場合16:9ですが、このHP Envy x360 14-fc(インテル)では、16:10のパネルを採用しており、縦長のパネル表示になっています。
PSパネルの最大解像度は1920×1200ドット。OLEDパネルは2.8K対応の2880×1800ドットなので、
より高精細な表現が可能。
文字表示も滑らかです。
視野角は
広め。
OLEDパネルには光沢パネルを採用。
色を鮮やかに表現できますが、照明などの映り込みが発生しやすいです。
暗い画面だとちょっと映り込みが気になるかもしれないですね。
2-in-1タイプPCのためタッチパネルを搭載。指による直感的な操作が可能です。
輝度は400nit。一般的なパネルの輝度が300-350nitなので明るいパネルを搭載しています。最大輝度に設定するとすごく明るいです。
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換わったかを計測する値です。Hz(ヘルツ)によって示され、1秒間に60回書き換わると60Hzと表現されます。リフレッシュレートが低いとチラツキが生じたり、映像が滑らかに表現されない、などの問題が生じます。
一般的なモニタのリフレッシュレートは60Hz。本モデルはOLEDパネルが最大120Hz対応のため、より滑らかな映像を楽しめると思います。
動きの速い映像も、ヌルヌル動いてくれるので、没入度を高めることができます。
キーボード
キーボードについて見ていきます。
キーフォントが大き目なので見やすいですね。
左箸の半角キーが小さめ。
Enterキーは標準的な大きさなので
押しづらさは感じませんでした。
リフトヒンジではないのでキーボードに傾斜は設けられていません。傾斜している方が ちょっと打ちやすくなるんですけどね。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.3mm。 浅めですが、個人的には浅すぎる感じはしないですね。打鍵感はちょうどいい感じ 柔らかすぎず、硬すぎず、個人的には心地いい感じ 軽く押せば反応してくれます。打鍵音は標準レベルかな。それほどカチャカチャという音が気になりません
強くキーを押すと少しボディがたわみますが、 タイピング時はほとんど気になりませんでした。
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mm。 フルサイズのキーボード(19mm)より若干狭めです。実際にタイピングしていて窮屈さはほとんど感じないですね。
キーボードにはバックライトを装備。結構明るいです。
F4キーでバックライトのオン/オフの切り替え、2段階の明るさの設定を実行可能です
タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。結構大きめです。
触った感触はすごく滑らかです。思ったところにポインタをストレス無く移動することが可能
クリックボタン部分ですが、押し込み幅もちょうどいい感じ 軽く押すだけで反応してくれます。しっかり押した感触があり、きびきび操作できますね。クリック音もそれほど大きくないです カチャカチャという耳障りな音ではないのでストレスは少ないと思います。
左側面部
USB Type-A端子、HDMI端子、USB Type-C×2を搭載。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
右側面部
右側面部。ヘッドホン端子とUSB Type-Aを配置。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。
前面部
前面部の中央には
窪みが設定されており、カバーを開けるときに指を引っかけやすいデザインになっています。
片手だけでカバーを開けきることはできませんでした。
背面部
背面部に端子類はありません。
左側のヒンジ部分に「ENVY」のロゴが刻み込まれています。
底面部
底面部には通気孔を配置。前面部寄りにスピーカー穴が見えますね。
8)同梱物をチェック
Envy x360 14-fc(インテル)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは65W型。
軽く掴めるコンパクトさです。
厚みもそれほどありません。
ACアダプタに付いているケーブルは破断しにくいよう 補強されています。フックが設けられているのでケーブルはアダプタに巻きつけることが可能。
電源ケーブル。
接続端子には、USB Type-Cを採用。
左側面部に配置されている2つのType-Cのいずれに接続しても充電できます。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は308g。
本体を合わせた重量は約1.682kg。気合いを入れれば、一緒に持ち歩こうと思える重さかな。
まとめ
以上、Envy x360 14-fc(インテル)について見てきました。主な特徴は次のとおり。
- インテルCore Ultra Uシリーズプロセッサ搭載モデル
- 14.0インチパネル搭載
- 液晶を360度回転させることのできる2-in-1ノートPC
- Copilotキー搭載
- ボディにアルミニウムを採用
- コンパクト・スリムボディ
NPUを搭載したインテルCore Ultra Uシリーズプロセッサを搭載。Copilotキーを搭載しており、Copilot in Windowsをすぐに起動できるなど、AIを効率よく利用できるよう設計されています。
14インチパネル搭載のコンパクト・スリムタイプノートPCで、2-in-1タイプながら、約1.39kgとそれほど重くありません。取り回しのしやすいコンパクトなノートPCを探しており、1台でいろんな使い方をしたい人、これからのAIのトレンドに乗っかっていきたいと思っている人にオススメです。
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(更新日:2024年4月18日)