HP Officejet ProXシリーズレビュー

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HPのオフィスプリンターOfficejet ProXシリーズのブロガー向け説明会に参加してきました。

HP Officejet ProXシリーズレビュー

HPの担当者の方によると、プリンタでこういったブロガー向けのイベントを行うのは初めてのことだそうです。それだけ、このOffciejet ProXシリーズには力を入れたい何かがあるということなんでしょうね。

特徴

このOfficejet Pro Xは、企業で一般的に導入されているレーザープリンタの牙城を切り崩すため、2倍のスピード、半分のコスト、2倍の給紙量、という2倍のファクターにこだわって開発されたオフィスプリンタです。

具体的には、
・A4を最速70枚/分という高速カラー印刷が可能
・優れた速乾性/耐水性を実現
・速さだけでなく画質も十分
・低ランニングコスト・低消費電力

の4点を実現していることです。

つまり、あらゆる面で性能が向上しているということができると思います。

ギネス

しかし、70枚/分というと、1枚印刷するのに1秒かかっていない・・・すごい速さです。この速度は、ギネス世界記録として認定されているとのこと。会場にはギネス認定書が誇らしげに飾られていました。ミーハーな僕としては、ギネスと聞いただけで反射的に「すごいな~」と思ってしまいます。

デモコーナー

タッチアンドトライコーナーでは、HPのインクジェットプリンタ(Officejet Pro 8100:写真左端)、レーザープリンタ(Laserjet Enterprise:写真右端)、そして今回の Officejet Pro X(X551dw:写真中央)の3台で、どれだけ速く印刷できるのかのデモが行われました。
結果はOfficejet Pro Xの圧勝に終わりました。
それぞれの消費電力も計測できるようになっており、Officejet Pro Xの消費電力は3台の中で最も低い数値でした。しかしレーザープリンターって、こんなに電力を食うんですね。

低消費

同価格帯レーザー複合機に比べて60~70%の省エネを実現しているそうです。印刷が速いうえに電力コストも抑えられるなら言うこと無しです

印刷速度

会場には、Officejet Pro Xで富士山の絵を印刷し終えたときに、他の2台でどこまで印刷できるのかを示す展示もありました。

印刷

こちらがインクジェット機。

速度

こちらがレーザープリンタです。印刷速度の違いが一目瞭然です。

Officejet Pro X ノズル

これだけの印刷速度を実現できる1つの理由として、HPページワイドというテクノロジーを採用している点が挙げられます。配置されているノズルの個数は42,240個!つまり、これだけの数のノズルがA4のページ幅と同じ大きさとなるよう配置されており、このおかげで一気に印刷することが可能になっています。

トナー

またOfficejet Pro Xではインクも新開発されており、用紙に素早く薄い顔料層を形成することで高速印刷を可能にします。

耐水性

また、優れた耐水性も実現しています。

デモ

会場では、耐水性を示すため、印刷したばかりの文書に水をふきつけるデモも実施されていました。

にじみなし

水を吹き付けてもまったくにじみがありません。へえ~、これはすごい。文書に水をこぼしても安心ですね。あと、蛍光マーカーを引いても文字がにじみにくいそうです。

にじみなし

手で強くこすってもにじみませんでした。

品質

でも、どれだけ高速に印刷できもて、品質が悪ければ意味がないですよね。なのでどんな出来映えになっているかチェックしてみましたが、文字のにじみなどはまったくなし。すごく綺麗な仕上がりです。

グラフ

グラフ部分もこのとおり。綺麗な仕上がりです。色の発色も問題ありません。

チャート

チャートもこんな感じ。ビジネスで使うにも十分なレベルの仕上がりだと思います。
ただし、写真など、精細感の高いものを印刷するのはあまり得意ではありません。写真の印刷は個人向けインクジェットプリンタの方に軍配が上がるとのこと。このOfficejet Pro Xはあくまでビジネスドキュメント向けの高速プリンタという位置づけだそうです。

スマホ連携

iPhoneやiPadなどのスマホ/タブレットと連携も可能です。専用アクセスポイントを搭載しているため、社内ネットワークの設定をいじることなく、ワイヤレスで印刷することができてすごく便利。

分解

会場には、内部構造がわかりやすいよう、Officejet Pro Xを分解した展示もありました。

担当者の方に「メリットはよくわかったけどデメリットはあるんですか?」と聞いたところ、「ボディが大きい」という答えが返ってきました。

・ノズルで1回しか打つチャンスがないため、打ち漏らしがないような仕組みが必要になった
・インクが乾く時間を確保する必要があったが、ドライヤを装備すると電力使用量が増えるため、本体の高さをとって、紙を排出するまでの時間を長くしている

という仕様のため本体が大きくなったいるそうです。

まあ、メリットがあればデメリットもありますよね。でもデメリットについても率直に話してくれたことにすごく好感を持てました。

このOfficejet Pro Xは、会社に設置することになるので多少ボディが大きくても、そんなに問題にはならないと思います。それよりは、高速印刷、速乾性の方が企業にとっては大きなメリットになるという判断なのでしょう。

インク定額パックサービス

Officejet Pro Xでは、インクサプライと本体の保守をパックにした定額サービスも提供されます。3年間の定額サービスで最大63%のコスト削減(レーザープリンタ比)を実現できるとのこと。

プリンタを利用していて困るのは、意外とインク代がかさむこと。定額サービスであれば、標準的な使い方をしている範囲であれば、費用を気にせず使えるのでいいですね。

また保守も込みのパックなので、万が一故障しても、すぐに修理してもらえて便利。

まとめ

このOfficejet Pro Xシリーズの特徴をまとめると次の3つです。
・最大70毎/分の高速性印刷
・速乾性と耐久性に優れたインク
・最大63%のコストカット


Officejet Pro X

価格も最小構成で61.980円となっており、かなりコストパフォーマンスに優れています。中小企業や大企業の支店レベルで導入するのに最適なプリンタに仕上がっていると思います。
*複合機には、プリンタ機能のほかスキャナ/FAX機能が搭載されています。